最近は特にS2000のリフレッシュ商談が多いのですが…こうしたご依頼方法もありますよ、ってなご紹介です。

ナックルassy、アーム1台分をオーナー様の方で取り外してお送り頂きリフレッシュしてお返しします。


まずナックルからハブ&ハブベアリングの取り外し。

基本全交換ですが…再使用できるのでAB Sパルサーだけ摘出しておきます。ブラッシングして洗浄しておきます。スプラッシュシールドは車上でハブだけを外せたら再使用できますが…見た目も随分良くなりますので新調しましょう。ナックルごと外すとハブ抜き作業で変形して再使用できないので打ち抜き作業の養生代わりとして活用します。


左上のが再使用するパルサーです。

ナックル単体もブラッシングと洗浄しておきます。


当たり前ですが新品部品は並べたくなる。

嗚呼なんて気持ち良いんだ。。

リアハブは当社強化ハブをご用意させて頂きました。


作業傷を考慮してなるべくアルミ材でプレスします。車高調のロアブラケットをショート加工した端材が何かと万能なのよね。

スプラッシュシールドのボルトは防錆兼ねてロックタイトしておきます。

この7075材のブロックはかなり万能。

下手なSSTより活躍するし寧ろ何かとコレを活用する組み合わせを考えてしまう。


続いて無限強化ブッシュ打ち替えです。

アームは専用SSTでとりあえず全て打ち抜きます。ご質問が多いブッシュの劣化についてですが、多いのは旧車の様に芯のカラーが没落して外れたりする事を危惧される方が多いですが…それはまず無いです。単にゴムが硬化して弾性がなくなり中心を維持できず偏心する事で少しずつゴムブッシュのメリットが失われ、、この少しずつが想像以上に乗り心地を悪化させるんです。強化ブッシュは硬度向上による硬さが出ますがブレがなくなる事で運動性能が向上する事がメリットですが純正ブッシュの硬化は頼りないのに硬い!それはもう不快でしかないんですね。ちなみにゴムブッシュの打ち替えは無限かスプーンの強化ブッシュしか選択肢はありません。海外製のウレタンや国内でもデルリン、ジュラコンなど代替品はありますが耐久性、変形、異音、など不安要素が多々あるのでオススメしないです。ちなみに強化ゴムの延長にピロブッシュでは無いです。ハードイメージが先行しますがコレが最も S2000たるや、を体感できるかも。最近はストリートユーザーさんにもピロブッシュ化が広まってきてますね。ハンドリングってどのシチュエーションでも気持ち良い方がいいに決まってます。


画像は撮り忘れましたが、各ブッシュ圧入前に防錆兼ねてコパスリ塗って組んでます。錆びても朽ちる程は錆びませんが虫喰いなったり抱きついたりすると困りますからね。


ってな内容でのご依頼でした。

都度ホンダパーツオンラインで廃盤、生産完了部品の確認はしてますが今のところご紹介した消耗部品の廃盤予定は無さそうです。最近は廃盤なってた部品も復活してたりしますしね。


ただ…ボンネットストライカーだけは一向に作る気が無さそうです。当社も既に2年待ってます(涙)


ホンダはクルマが劣化する頃に部品が廃盤なるからねぇ。。


ご依頼有難うございました。