お前たちは今日もどうせ無意味な1日を過ごしたにちがいない。

 そうこうしているうちにお前たちの人生など終わる。気がつけば老人。ENDだ。

 だが今日は違う。この文章を読むことで、今日という日に意味を持たせることが、いくらお前たちにでも、できるだろう。

 猫は去った。

 お笑い草なことに、猫には帰るべき家があったのだ。パパやママにミルクを与えられ、安穏とした、これまで猫が馬鹿にしていた暮らしに戻っていく。

 だが、お前たちが猫を馬鹿にする理由は一つもない。まったく逆だ。猫がお前たちの上にいる理由を教えてやろうか?

 猫は、かつて全てを持ち、そして奪われたのだ。猫は裕福な家庭でそだったが、保健所におくられた。最初から何も持たないも同然のお前たちとは違う。

 当然猫は奮起した。やるしかねぇだろ?それくらいのことはお前たちにもわかるはずだ。

 猫は新しい貰い手を信用することはなかった。猫の身にたって考えれば、それは当然のことだった。そして、俺の元にきたのだ。

 お前たちが今日もまた、やらないことの言い訳を考えている間に、猫はやった。


 猫が俺のもとにまっすぐやってきた。理由は一つ。

 俺が一番強いからだ。猫は、保健所から貰われ、即座にアタマをとりにきた。

 猫は誇りを取り戻すべく牙を剥いた。猫はまず最初に何を取り戻さなければいけないか知っている。まずは"誇り"だ。

 お前たちを殺すことはいつでもできる。でもそれは猫にとって意味がない。猫より弱いものを猫が狩ることは何一つ、猫を高めはしないのだ。それは必要があってこそ行う生きるための"狩り"でしかない。

 


 そして猫はくじけることは一度たりともなかった。

 何度辱めても、それで何かを諦めたりひっこめることはなかった。

 猫は自分を高めるために必要なものが何であるかを理解し、そして行動していた。お前たちがママに、もっとキャンディはないの?と言っているうちにだ。

 その結果として、猫が誇りを取り戻し、そして帰るべき場所に帰ったのであれば、それはお前たち腰抜けが最初からなにもせずにただ家にいて、ママにミルクをもらって毛布で眠るのとはまったくわけがちがう"ミルク毛布。その価値の差はあまりにも大きい。

 猫は自分で勝ちとり、選んだのだから。お前たちが口をあけさえすればミルクを貰えるのとはまったく別のことだ。わかるか?腰抜けには難しい話かもしれない。

 以上のことから、今後も俺、猫、お前たちという序列でいきたいと思う。

 猫はもうあんまりこないかもしれないけど、一応、順番としては、猫のほうをナンバー2にしようと考えている。あまり、長く喋るのは得意ではないので、ここに書かせてもらったけど、なにかあったら、明日聞いてください。別に、ラインしてきてもいい。

 あと、猫の写真、今までの全部はりつけておきます。