これだけ有名な映画なのに

そして

これだけ映画好きなのに

今まで見ていなかった映画、

七人の侍。

 

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昨日、和菓子屋の奥さんと話している中で

「七人の侍は何回見てもいいわよ〜〜」

と言われて

この機会に見ないと、永遠に見ないなと思い

今日、晴れて見ました。

 

タイトルと

三船敏郎という名前から

かなり先入観を持っていたこの映画でしたが

思っていたのと全く違う映画でした。

 

まず、

このブルーレイのカバーにもあるように

いかにも三船敏郎が主役みたいなイメージですが

主人公は志村喬。

三船敏郎はコミックレリーフ。

 

侍っていうと

小ぎれいな着物を着て颯爽とした人を思い浮かべますが(←私だけ?)

泥臭い侍の集まり。

 

私は

日本の映画は

かなり面白いか、刺激的でない限り

最初の10分で飽きるのですが

七人の侍は

淡々と泥臭い農民が描かれる冒頭部分にも関わらず

なぜか目が離せませんでした。

 

これってやっぱり

黒澤明の腕でしょうか。

 

それに

私が若かりし頃見ていた

名俳優、名女優たちが

青年として出ていました。

 

木村功、

津島恵子。

 

津島恵子なんて

細い品のいい熟女のイメージしかなかったけれど、

七人の侍の中では

肉感的な娘さん。

 

すごいな、すごいな。

 

海外でもかなり高評価な映画ですから

ちょっと批評を読んで見ると

やはり志村喬の言葉に感銘を受けている人が多い様子でした。

 

私も

志村喬が木村功に向かって

 

「わかるよ、私にもお前みたいな歳の頃があったから。

 あの頃は色々な野望に満ちていた。

 しかし今は、家族もなし、夢もなし、

 こんな歳になってしまった」(←みたいなこと)

 

というのを聞いて

かなり心が揺さぶられました。

 

きっとこのころの志村喬って

私より若いよなぁ〜〜〜

 

最後もやはり志村喬の一言。

 

「この戦いに勝ったのは、百姓だな」

 

締めくくりには最高の言葉だと思います。

 

見てよかった。

改めて日本が好きになりました。

黒澤明が誇らしいです。

 

 

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