これだけ有名な映画なのに
そして
これだけ映画好きなのに
今まで見ていなかった映画、
七人の侍。
七人の侍 [Blu-ray]
4,027円
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昨日、和菓子屋の奥さんと話している中で
「七人の侍は何回見てもいいわよ〜〜」
と言われて
この機会に見ないと、永遠に見ないなと思い
今日、晴れて見ました。
タイトルと
三船敏郎という名前から
かなり先入観を持っていたこの映画でしたが
思っていたのと全く違う映画でした。
まず、
このブルーレイのカバーにもあるように
いかにも三船敏郎が主役みたいなイメージですが
主人公は志村喬。
三船敏郎はコミックレリーフ。
侍っていうと
小ぎれいな着物を着て颯爽とした人を思い浮かべますが(←私だけ?)
泥臭い侍の集まり。
私は
日本の映画は
かなり面白いか、刺激的でない限り
最初の10分で飽きるのですが
七人の侍は
淡々と泥臭い農民が描かれる冒頭部分にも関わらず
なぜか目が離せませんでした。
これってやっぱり
黒澤明の腕でしょうか。
それに
私が若かりし頃見ていた
名俳優、名女優たちが
青年として出ていました。
木村功、
津島恵子。
津島恵子なんて
細い品のいい熟女のイメージしかなかったけれど、
七人の侍の中では
肉感的な娘さん。
すごいな、すごいな。
海外でもかなり高評価な映画ですから
ちょっと批評を読んで見ると
やはり志村喬の言葉に感銘を受けている人が多い様子でした。
私も
志村喬が木村功に向かって
「わかるよ、私にもお前みたいな歳の頃があったから。
あの頃は色々な野望に満ちていた。
しかし今は、家族もなし、夢もなし、
こんな歳になってしまった」(←みたいなこと)
というのを聞いて
かなり心が揺さぶられました。
きっとこのころの志村喬って
私より若いよなぁ〜〜〜
最後もやはり志村喬の一言。
「この戦いに勝ったのは、百姓だな」
締めくくりには最高の言葉だと思います。
見てよかった。
改めて日本が好きになりました。
黒澤明が誇らしいです。
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