少し前に観たDVD。松ケン作品から。
『ウルトラミラクルラブストーリー』
……ストーリー後半で一気に観ている人たちを置いてけぼりにする映画
意味不明!結局何が言いたかったの?と言ってしまえばそれまでだけど、一度であきらめずに何度か観て自分なりに解釈してみると、毎回なかなか心に残るものがある……。
一回観ただけではもったいない映画だなぁ…と思います。
私にとって「微妙だけれどたまに観たくなる、なんとなく好きな映画」という感じ
「考えるより感じろ!」で、とりあえず最後まで観てほしいです。
『ノルウェイの森』
……正直この映画は、ずっと観るか観ないかで迷っていた作品でした。
なぜかというと……村上春樹さんの原作が自分には合わなかったからです……
私の友人には村上春樹さんのファンが多いし、世界中であれほど愛されている作品なのだからきっと良い作品なんだろうけれど……
食わず嫌いはよくない!ということで、『ノルウェイの森』以外にも一通り村上作品を読んでみたものの、どうしても好きになれず……
でもせっかく松ケンが出ているし……ということで、観てみました。
松ケンのワタナベは、表情や話し方があの映画の雰囲気にとても合っていたと思います。
他のキャストは思いつかない。
でも個人的にすごく良かったのは水原希子さんの緑!
直子に感情移入はできなかったけれど、緑にはいつの間にか少し感情移入していました。
映画を観たことで、今度は緑に注目してもう一度原作を読んでみようかな……と思えました。
『舟を編む』
……キャストが全員素晴らしい!!
龍平さんや宮崎あおいさんはもちろんのこと、オダギリジョーさんや池脇千鶴さん、小林薫さん、加藤剛さん、伊佐山ひろ子さんなど、どの役者さんの演技も本当に良かったです。
スタジオセットにもこだわりを感じられて良かったなぁ……!こういう空間に憧れます……草雲荘に住みたい!
『舟を編む』は、真面目で一生懸命ってカッコいい!!と思える映画でした。
原作の紹介で、「玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていた」とあるように、映画の中で最初馬締は「辞書っぽい」「ずれてる」「童貞」と言われて笑われていました。
こういう真面目な人を笑う「笑い」って、不器用だったり失敗したりドギマギしている人を馬鹿にする笑いであったり、自分たちとは違うもの(異質なもの)に対する笑いであったり、様々な感情が入り混じっていると思うけれど、基本的にネガティブな意味を含んだ笑いであることが多いと思います。馬締への笑いもそうだった。
でも、誠実に、情熱的に辞書づくりに突き進む馬締の姿を見てそうやって笑える人はもういない。
相変わらず馬締の些細な仕草や目線だけで面白いのだけれど、その笑いには馬鹿にするような笑いはない。
とにかく馬締光也が愛おしくなります
本当に良い映画でした!
まだ観たことがないという方には、是非観ていただきたいです