くるみを迎えるため
乱用していた安定剤を
2年近くかけてやめた


赤ちゃんが欲しかった




くるみを迎えて



強い不安が
抑えられなくなった




心臓病という
重い重い荷物を持って
生まれてきてしまった



健康で
生んであげられなかった




くるみのことを一番に
すぐそばに

と、母親なら当たり前なのに
心療内科へ
行かなければ
心を強く持つことが
出来なかった




またも
心療のお世話に舞い戻り




それから
薬はずーーーーっと
手放せなくなり



あの娘を
見送ってから
さらに、薬を変えたりと
自分自身制御不能




心は

あたしの心は
どうなってしまったんだろ?
あの娘が
居なくなってしまって
どうしたらいいんだろう?


生きることを止めたかった






でも6年が経って
近頃強い副作用
前からあったけど
ヒドイ眠気






くるみがいた頃は
薬を変えたり
出来ない状況にあった
ヘタに変えると寝込むほど
辛くなる





常に緊張感や不安感が
あったのかな


自分が壊れるわけにいかないから






2か月に一度通う
心療の医師に



「以前ほど強い緊張感や不安感が
少しずつ和らいでいるんでしょう」



「前ほど薬が必要なくて
いま、少しだけ
落ち着いてきているのかな?」



「もちろん、急に全て
お薬を止めることは無理だけど」



「前は強い緊張感の中に
いたんだね」



薬が少しずつ逆に作用し始めている



抗不安薬をもう少し減薬して
抗うつ薬だけで
コントロールできるようにと
お話しされた




もちろん
辛い気持ちが
なくなる、というわけではないけど



落ち着いてきている



と、聞いて



そっか、



くるみを失って

それでも
その状況に
対応しつつある


「心」になろうとしているんだ



良くなることは
嬉しい反面


残酷



今の生活に慣れてきていると
いうことだから



残酷だよな



でも心と体は正直でね



あの娘のことを
真正面から向き合うことは
出来ないから



いつもいつも
逃げて逃げて



なんとか過ごしてきたけど



そんな中でも



「心」の傷は
少しずつでも
癒えていくんだね




そんな自分が
母親として大嫌いだよ