白金のOFSで、葛西薫さんの版画をポスターにした展覧会と(CACUMAの半分紫のスカートを衝動買いしてしまった…)、
銀座の森岡書店でのその版画の原画展
&葛西さんとキギのおふたりのトークショーを
聴きに行きました。
ふつうのクリエイターさんのトークショーでは聞けないような、
生い立ちのお話、などがメインで興味深かったでした…。
葛西薫さんのデザインが好きなのはもちろんですが
なにげに版画作品が好きなのです。
無印良品のキャンプ場のポスターとか。
不思議な、やさしい緊張感と、色あいのバランス。
手のひらサイズの原画がB全くらいに拡大されてもしっかり作品として成り立つのはなぜ。
じっと見ていたい。
版画の原画を観ても、
何版画かわかりませんでした。
ギャラリーの方に聞いたら「木版…?」とあまり確信なさそうだったけど、
版のエッジびよびよだし、絵の具は盛大にはみ出してるし、木目は見えないし、
木版ではなさそうな…
フエルト版?もしやシルクスクリーン?
すごく気になったので
許可をもらって写真を撮って
お友だちの版画作家さんに送信して聞いてみた。
「紙版画」と即答が返ってきた。
紙を版にしても意外と強く耐久性がある
強いとはいえ一つの版画が3部しかないことからも紙版かと
エッジの滲みから
おそらく水彩絵具で刷ってる
水彩絵具だと刷りが安定しないけど
そこが魅力なのだと思われる…
とのこと。
紙!?
葛西氏みずから紙を切って版作って
絵の具ペタペタ塗って
小学生のようにバレンで手で刷ってるのか!?
それであの作品…
ローテクニック、ハイクオリティ…。
いや、逆にすごいハイテクニック、なのか。