ベッド机の上には
書類と体温計が。
食事表。
毎食、どれくらい食べたか
主食と副食別に1~10段階の数字で、
排便排尿は正の字で毎日記入します。
入院生活の注意事項。
今日から退院までの
検査や処置、注射、点滴
食事、清潔、安静度などのスケジュール。
と、
なかなか緊張感のある非日常な小道具も揃っているのですが
南向きの暖かく明るい窓から
一本、満開の桜の樹が見えて
病室もキレイだし
なんだか小旅行の様にウキウキ。
手術着、
干したりして。
これは退院してから気づいたのですが、
私はものすごくラッキーなベッドだったのです。
6階建ての病院の6階
南側の病棟
角部屋
4人部屋の南向きの窓側
窓の外は皇居の千鳥ヶ淵、
都内でも有名な桜の名所。
同じ病院でも
北向きで
窓から病棟しか見えない部屋もある。
もし廊下側のベッドだったら、
窓側の人とカーテンでいつも仕切られているから
昼間でも陽の光は浴びられない。
廊下を歩く人の気配や話し声、
夜中にナースコールの度に早足で病室に駆けつける看護師さんが気になって眠れないかもしれない。
きっと気がめいる。
長く入院していたら身体にもよろしくないかもしれない…
だから料金をプラスしても個室を希望する人がいるのだなと
入院中、健康に楽しく過ごせられたのは
本当にすごくラッキーな事だったのだ、
と
思ったのでした。






