「体験とリフレーミング」@ミームデザイン学校 | くるくるルーム

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猫と充実生活

これは先週のデザインの学校の事なのですが

photo:05




山崎和彦先生とアーティストの鈴木康広先生の
「体験とリフレーミング」という
全4回の授業がありまして


「リフレーミング」って聞きなれない言葉なのですが
ものすごくざっくり言ってしまうと
「考え方の枠を取り外そう。
今までと違った角度から物事を見て、新しい価値を見つけよう。」
て考え方の事でして、

(例)目覚まし時計
起きなくてはいけない時間にアラームが鳴って起こす物。
リフレーム→気持ちよく目覚めるための物。


…で、

『リフレーミングを活用したギフトの提案』
て自宅課題が出まして。

つまり、

新しい価値の発見を込めた物を相手(大切な人)にプレゼントして、
その発見の驚きや喜びの体験をギフトとして受け取ってもらおう。

その内容を自宅で考えて来て授業でプレゼンテーションせいや、
という課題。


それの発表と講評が先週あったのですが
とても面白かった…。



まるでデザインの授業じゃなかった。



約半数の生徒さんは
きちんとデザイナーっぽく
プロジェクターを使って
お洒落でかっこいい企画書をスクリーンに映して
マイクでステキに発表していたのですが

あとの半数の人は
ネタ合戦の様な…


考えを纏めた企画書をきちんと作れる事も凄いのですが、
ネタ合戦は
見ててすごく面白かったし、
その人が何をどうしたいのかばんばんに伝わるのですよ。


実物の実験作を作ってきて、
こんな風にしたいんです、と身体をはってみんなに見せてくれる、
菌類好きの友人に贈る、菌をぷしゅぷしゅ噴出するキノコ型のスプレー(試作品)とか
記憶をつなげる真珠のネックレスのキットとか
とても良くてですね…



この黄緑の物体は何かというと、
人様の作品の一部なのですが、
photo:01


「島」です。



前回の授業の課題「見たての発見」で、
「マンホールの蓋は、カップドリンクの蓋に見える。
そこにストローを刺してぐるぐる回すとイザナギとイザナミが行った天地創造の様。」と発表した女の子Aさんがいまして、

Aさんのために
『天地創造ドリンク』を作ったという女の子Bさんの手作りの「島」。


意味がわからないかい?
何をしたかってーと
課題の発表の時に、


Bさんは、
ひとつのテーブルのまわりに生徒と先生を集め、


用意した透明なカップに
スプーンでタッパーから不気味な透明なドロドロの物を入れ、
さらに白い液体と赤い液体を垂らして混ぜた。
すると、世にも気色悪い濁った灰色の汁が…

さらに炭酸を混ぜ、
泡を立て、
灰色から透明な紫に変化した液体の上に
黄緑色の小さな「島」をそっと乗せた。


そして
「はい」
とAさんに差し出した。


Aさんの怯える目。

皆の見守るなか、

受け取り、
一口すすり、
Aさん
「しょっぱい…」

Bさん
「プロトタイプだから」


どういうこと!?
その場にいた全員が心で突っ込んだと思う。



色と状態が変化する不気味なジュース、
不安げなAさん、マイペースに色々混ぜるBさん、
興味しんしんな生徒と先生、
その光景と時間、
ぜんぶが面白かった…




その後の打ち上げで、
photo:02



はいっ、
photo:03



「島」をBさんがビールに浮かせてくれましたー。
photo:04




「島」の正体は焼いたメレンゲ、
透明なドロドロは塩入りレモンゼリー、
白い液体は重層、
赤い液体はブドウを煮込んで抽出したアントシアニン、
炭酸はスプライト、
スプライト以外ぜんぶ手作りだそう。



やっぱりねぇ
手とからだ使って作る物はいいですね、
面白いですねえ~~。






(『次ページ』の記事へつづく…)


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