そもそも、推しとは??


 
多分、推しが居る皆さんは一度は思ったであろうこの疑問。


推しって…??一体なんなんだ…???


10年間オタクをしてきた私は、改めてその難題に向き合うことに。


そして、その10年間を振り返って考えに考えた結果、あることに気がついた。


そういや、推しになった人に関しての創作をめっちゃやってるやん!!!


そう、二次元三次元とも共通してるのが、推しの何かしらの要素を自身の創作に取り入れていたりしていた。


私が小学生の頃、「カゲロウプロジェクト」、通称「カゲプロ」が流行っていた時期があった。


勿論、私もそれにハマっていた時期があり。
フードの付いた服をよく着ては、ヘッドフォンを首に掛けて、何かしら能力が使えないかと、意味深げに窓の外を見つめていたりしましたわ…。
うっ、黒歴史ッ…。


そんな風に何かしら、その人の存在から影響を受けて自分自身を表現し始めたり、またはその人のことを表現し始める。


つまり、その人の為に何かをし始めた時、その人は”推し”となる。


そしてそれは同時に”推し活”となり、”自分が誰かの為に役に立てている…!!”と、他者貢献をしている気分になるのだ。
これにはアルフレッド・アドラー先生もニッコリ。


ただし、推し活は全てが推しに届くものでもない。


推しの為に役に立てている。そこまでで収まればいいんだよ。
しかし、見返りを求め出したらもう最後。
ドロドロとした底なし沼に呑まれてしまい、まるでアリ地獄。
 

「ずっと応援してるのに、私を特別扱いしてくれない…。」


「ずっとファンアート作ってるのに、使ってくれない…なんであの子だけ…。」


「こうした方が良いって、言ってるのに全然改善してくれない…。」


人は承認欲求の塊。
一度、何かを表現したら評価されたいと思ってしまうのが人の性。


勿論、何でも屋の私も気持ちは分からんくも無い。ただ、これだけ言わせて。


推しも所詮は人間なんだよ!!!!!!!!


推しはなんでも叶えてくれる神様ではない。所詮人間。
例え、身体が人外でも宿してる感情は人間なんだよ。


推しが正常な感情を持っている限りは、思い通りにならないと思っておいた方が何倍も精神的に健康にいい。


だから私もファンアートを上げた際、自ら推しにDMで感想を求めるなんてことはしないのだ。
(ただし推しが雑談枠を設けている時にのみ、促すことはあります。勿論、話す話題が尽きた頃と、推しの配信の雰囲気を見てなんとなくで出してます。)


推し活は、やったからといってそれ相応のリターンが返ってこない。
つまり、世界一、割に合わない投資をしていることと同義!!!


それでも、私やヲタク達皆は、推し活をする事によって幸せになっている。


そんな推し活のことを私は、”第二の恋”と勝手に命名して呼んでいます。


推し相手に向ける感情を恋と表現するのは厚かましい。確かに厚かましい!!


でも、よくよく考えてみて!!!


フォロワーやリア友に推しの事を語る際、胸の奥から込み上げるなんとも言えない甘酸っぱい気持ち。


何気ない呟きや表情、言動の一つ一つを意識してしまうあの感じ。
そう、まるでよくある少女漫画の恋愛模様…。


私達ヲタクは、かつての青春を。ましてや、味わう事が出来なかった青春を。
推しを推す事によって、体験している。


“推し”という存在は、私達にそんな素敵なプレゼントを与えてくれているのです…。
あっれぇ、クリスマスプレゼント間に合っちゃったぁ!!!


つまり何が言いたいかと言うと…。


推しは偉大なり。

 


2022/12/07 筆:黒ノ芽