博多屋武道具さんは、長崎にある有名な剣道具店。
「武昭」特に小手はネットでも名がとおってらっしゃる名品の一つだと思います。
 
私も小手悟型を使用していました。(過去形です。)
 
親子2代で、剣道具を作り御商売なさっている印象です。
バランスが取れた御商売をなさってると思います。
御子息かな?なかなかお話も通じる方で勉強になります。
 
私が使ってみた感想ですが。
これぞ剣道具!といった感じでしっかりしてます。
毛詰めもしっかりしていて頭はやや大きい小手です。
やたら重いかと言われたらそうでもないと思います。
実際道具は重さよりバランスの悪さ、形の悪さの方が気になるはずです。
 
稽古で使ってももちろん問題なし。試合も同じ。
 
ただ私には結果合いませんでした。
理由は、おそらくしっかりしすぎているので、私のようなしっかりしていない剣道には、まだ余してしまうのだと思います。
握りにくいとかそういう感じはありません。
私の剣道は、どちらかというとどっしり型の剣道ではないので、感覚の話ですが、ちょっとしっくりこなかった。
 
ただ、小手の品質、縫いは素晴らしいですしきれいです。モノは間違いないと思います。
 
 
 
● 結局。人で買っている。
 
私の購入決定の決め手は、品質もありますが、結局、売り手と信頼関係を築けたか?になっていると思います。
剣道人特有の精神論みたいなところがあります。
 
全国数多の武道具店を回ったわけではありませんが、私なりに思う特徴として。

1.ただ商品を売っている。
2.こだわりがある人
3.すごくいい人

この3パターンに分けられると考えています。
 
1のただ商品を売っている人については商売ですから当然ですが、私は気が合いません。
 
2のこだわりがすごくある人については、話をしていて面白いのですが、ちょっと疲れます。また、お店にモノがあふれている印象があります。気が合えばすごくいいものを手に入れられるのでしょうが、私はそこまで求めていないので、少し敬遠します。
 
3のすごくいい人は、びっくりするくらいいい人で、商売やっていけるのかこちらが心配になってしまうくらいですが、こういう人は大体、奥様がしっかりしています。世の中バランスが取れています。私はこのタイプから購入してしまうので、やっぱり人で買っているのだと思います。
 
買い手のタイプとしては、私は結局、すごくいい人作るものを探して買っていることになります。
 
 
● 購入先は地元が一番。
 
剣道具の購入先は、地元が一番だと思います。
融通効きますしいろいろと対応してもらえます。
 
しかしながら、私のように遠くまで出かけて行ってまで購入する人がいるのも確かです。
 
理由はたくさんあると思いますが、「剣道はやっぱりマイナー」というのが行き着く理由のような気がします。
 
野球やサッカーであれば、遠くまで出かけなくても評判の道具を購入できますしある程度細かなニーズに応えられますが、剣道はそうとも限りません。
ユーザーのニーズをどこまで応えられるかも厳しいものがあります。
車で例えると、車種自体は大手メーカーで製造されますが、細かなニーズは販売店でそれなりに対応して販売しています。
 
話はそれましたが、私がなぜ地元で購入するのをあきらめたかというと、「サイズをきっちり合わせてもらえない」という印象があるからです。身に着ける道具としてここに不安があるのは困ります。また、私のような少しこだわりがあるユーザーのニーズに対応ができないというものもある(面倒な客は放棄せざるえない)と思います。信頼関係が築けないというのが一番かもしれません。
それであれば、評判が良い安い通信販売で購入する(そこに目をつけている販売者様もいるでしょう。)か、お金をかけて遠出して購入(ネットの評判を頼りに)します。
 
ここまで書いておいてまったく反対のことをいますが、ネットは便利で良いものですが、このままいくと販売だけの地元の武道具店は苦境に立たされるのではないかと思います。そうなるとますます剣道具が購入しにくい環境になるのではないかとちょっと未来に目を向けると心配です。