最近も、いろいろな方の意見を、ネットで見聞きしています。

ほうほうと、参考になる話がある一方で、僕とまったく同意見。というか、転載と思われるものもチラホラ。
いや、いいんですよ、使ってみたら同じ意見とか、たまたま同じだとか言うのであれば、しかし、自分で試しもしないで、無責任に転載している人がいるとしたら、まったくもって残念です。 

話は変わりまして、
剣道具だけの話ではありませゆが、日本のもの作りの問題というのは、けっこう共通点があると感じています。もっと言うと、世界中かもしれません。
一言で言うと、良いもの作っても、必ず売れるとは、限りません。さらに、適正な対価を得られるわけでもありません。
宣伝とか、ブランディングとか、そのほか諸々あります。
ものは普通だけど、売り方が上手い!というのもあります。この事を僕は否定しません。買った人は、満足しますから、それで良いと思います。
いいと思って使ってる人に、ああだ、こうだ、頼まれてもいないのに、言うことは控えてます。

結局は、自分次第と言うことです。
でも、良いものは適正価格で、それなりに売れて、職人さんが生活できる日本であっては、欲しいと思います。

美味しいレストランでも、潰れます。コンビニに使う食べ物の金額を少しでもそちらに行ってくれたらなと、思います。

ある意味、今まであった甲手の考えだけど、私にとっては新しい考え方。
甲手を改造して、自分の好みに合わせる。

靴に例えたら、ハンドメイドの高級靴みたいな感覚。高級な靴を履いたことがある人ならわかると思いますが、最初の履き心地は、非常にスパルタン。長く履いて、手入れをして使い込むことで、自分の靴になって行く感覚と似ているかもしれません。

甲手も、靴屋で履いて試して、直ぐに使えるリーズナブルなモノの甲手。
運動靴のような甲手。
セミオーダー。フルオーダーとありますが、フルオーダーをしたとしても、絶対に自分に合うかは、けっこう謎です。
もちろんサイズは、あっています。
ただ、自分自身の剣道経験の質や、何が欲しいか伝えられないと、作る方も困るような気もします。
また、職人さんが剣道をやっているやっていないも良し悪しで、わかってくれやすい反面、自分の剣道に置き換えられる可能性も否定できません。

で、今回、改造というよりも、ほとんど魔改造甲手を手に入れまして、使ってみました。

結果は、アリだと思います。

そこそこ良い材料な甲手をセミオーダーして、数年経ったら、あれこれの改造してみる。というのもアリではないかと思います。

欠点を上げれば。
モノによっては、新品買えるくらいの費用が普通にかかる。
整形グセのように、アレコレとやってしまう。
甲手の耐久年数(使い方や手入れにもよると思いますが)が、わからない。

長所。
完全に、シャア専用なみのオンリーワン。
これにつきます。


で、今回の魔改造


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雪輪付けてもらいました。
織刺しなので、いつかわやる宿命?

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運度靴というよりも、高級紳士靴のイメージ。
稽古からビシッと、そんなイメージ
かなり長く使い込めそう。
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わたしは手首の位置がかなり気になる嗜好性。

気持ちちいさく感じるので、将来、靴のように、伸びていって、私の手にピッタリあって欲しい。




万人が使いやす小手と言われたら、比較的柔らかく、打たれても痛くなく、軽いものとなると思います。
僕が使いこんでいる小手はこんな感じです。
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たぶん一見は、ミシン刺しのその辺にある小手と見た目は変わりません。
しかし、こと動くことに関しては、本当に使いやすいと感じています。
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打った時の手首の感じは画像の通りです。
(ちょっとピンボケでごめんなさい。)
 
構えた時は、自分の構えの通りにしかなりません。
悪い癖はそのままにですます。
 
また、小手紐の結びが悪い(自分の問題か?)
筒が開いてきます。
 
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適度に使いやす小手は、やはり、平野武道具さんので間違いないと思います。
そこを基本に模倣している小手もたくさんありますが、付け加えられた要素が、合っていればよいのですが、そうでないと使いにくいかもしれません。また、極端な基本稽古や元立ち稽古オンリーの人はちょっと使いにくいと感じることがあると思います。
また、もっと万人に、使いやすと感じる小手は、西山武道具さんの自在小手もおすすめできると思います。
まずは、この辺の小手を使って、小手について考察し、さらに探すというのが、近道だと私的結論です.
さいごに、3つの小手を並べた画像です。
 
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僕が最近、小手に求めるものは、サポート力と柔軟性です。
 
昔は固い小手が主流というか多かったと思いますが、最近は、柔らかい小手が多くなりました。下手すると軽いうえにクタクタヘタヘタに柔らかい。ではそういったものが使いやすいかというとそうでもないところが不思議です。
 
柔らかいだけではなくて、いわゆる、「はり」「こし」といったものが求められるのだと思います。
 
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小手に手を入れて竹刀を持てばビシッと構えが決まる。そんな魔法の小手があります。そんな小手の代表みたいな小手がこの小手です。
 
当初僕の考えは、上から竹刀を握るということは、ある程度手首を絞った状態にしてある小手。手首が、ひらがなの「く」の字なっていればよいと考えていましたが(そういうやり方もあるでしょう)、親指の方向性を親指外側の形と、小指の外側の形を工夫して、うまく作ってある小手があることがわかりました。この小手だと構えがしっくりいきます。
しかし、この小手は最初は良いのですが、打った時にいまいちに感じてくる事があります。
 
 
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小指側の手首部分が固く遊びがないため、いわゆる右手を押し込むような打ちができません。なので伸びていくような冴えた打突をするのに支障になると感じることがあります。
 
そこで、画像はありませんが、いわゆる「ケラ(生子)」を増やして、自由度を高めようという小手もあります。これは、可動部分を増やして動かすということではなくて、手首部分に、小手本体と接触しないような遊び(空間)を作って手首の動きを阻害しないようにしてあるものだと思います。手首は動くけど小手自体は動いていないということです。手首もしっかり防御するという観点では良いと思いますが、おそらく好みが分かれるところでしょう。
 
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最初の小手と上から見た感じに大きな違いは見えませんが、この小手はどちらかというと、小指だけに重点を置いて握って構える構えには不向きかもしれません。
また、手首を下に曲げた時には大きく違うのがわかると思います。
 
手首の部分が、折れ曲がって中に入ってきているのがわかると思います。
これは非常に使いやすいのですが、少しでもサイズが違うと、動きに大きな制約をかけてくれます。
 
防御がしっかりできる小手で、サイズをしっかり合わせたうえで、可動部分については、想定できる可動領域を、変に柔らかすぎず、適度なはりとこしがある小手はやはり使いやすい小手と僕は感じてしまいます。
 
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僕が思う使いやすい小手を自分勝手に分析しています。
どのブログでもそうですが、結局は個人の考えなので、参考になっても、自分自身の結論にはなりえないので(書いてある本人でも変わっていく)そのことについては、重ねてお願いします。
 
僕はもう小手は買わないのだろうと思っていましたが、こうまとめていくとこういうこてがほしいと出てきます。
いろいろ考えを書いておくという作業はなんでも大事ですね。
 
また、自分が思う小手を、どれだけまとめても、作ってくれるところがなければ話にならないので、こういった作業自体が少々無駄になるのではと考えていました。
小手職人さんは、自分のオリジナルの型で制作するので、多少のことは聞いてくれても、型そのものの変更は難しいと思っていました(こちらがその小手に合っているかどうか)が、最近、対応可能な職人さんも日本に入ることを知って、嬉しくなるとともに、またまた、はまりだしたのです。
 
今回は僕が思う、柔軟性とサポート力についてまとめたいと思います。
 
サポート力とは、簡単に言うと、サポートタイツみたいなものです。
僕が子供のころに、剣道をしていたころは、硬い小手を使いならして自分の形にしていくという考えをよく聞かされました。確かにそうなんだと思います。自分の使いやすい道具にしていくということです。しかし、ある一定のレベルを超えると、これ以上は合わせられないという範囲が出てきた、やはり製作段階から、求められるべき形を最終的に分かっていて作らないと、本当に使いにくいものになってしまうと思います。
 
小手をはめて竹刀を握れば、おのずとしっかりした構えになる(その小手が思うところの)というのがサポート力です。これは楽です。しかし欠点もあり、がちがちに固められては、動かしにくくなります。そこには柔軟性が必要です。
 
人間の皮膚は柔らかく、大変な柔軟性がありますが、関節の可動域は個人差はあるにせよおかしな方向には曲がりません。剣道に求められている関節の可動域を想定して作れば、そこは柔らかく。逆にあまり動かしてはいけない個所は、固定することにより使いやすさが出てくるのではと考えています。
 
次回からは、親指の方向性と手首についてを中心に書きたいともいます。3つの小手を例に
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