30歳前後の女性、独身。焦点性てんかん。発症は6歳頃で、痙攣をきたした。脳波上前頭部に鋭波を認める。最終発作は7年前。近くの総合病院でバルプロ酸を内服していた。
バルプロ酸は妊娠出産にあまり良くないですよ、と話すと、前医でラモトリギンをためされたが、薬疹が出たので、バルプロ酸に戻されたという。
レベチラセタムに変更し、経過を見ることにする。眠気が強いので、朝夕でなくて夕に2錠飲んでもらう。
1年ほど経った頃、結婚したことを伝えられる。
ちょっと驚く。ギリギリ間に合ったと言うことだ。
2年ほど経つが、発作は起きていない。脳波上の改善を認める。このままレベチラセタムで続ける予定。妊娠出産には現在の薬が最善であることを伝えておく。葉酸の内服を薦める。