こんにちは。くろわです。


私はクローン病になってから、病気になっても何でもできることを証明したい、という気持ちで歩んできました。


しかし、もしかしたらそれは間違っていたのかもしれない。


今日はそんなお話です。


私は私なりに努力して鹿児島から上京し今東京で生活しています。


手術をしないと決めていましたが、2年前に手術を行いました。


公認会計士試験合格←試験一か月前に自宅で倒れ、入院

基本情報技術者試験合格←会社の仕事で無理がたたり、手術

情報セキュリティスペシャリスト試験合格←繁忙期で痔ろうが悪化


これまで、上記のように運よく成果を残せたものの、代償も大きかったです。


そのため、自分の努力する方向は正しかったのだろうかと考えてしまいます。




人間、一時期無理をすることは避けられないと思います。


ただ、それが今後の体調に関わるようであれば働き方そのものを変えないといけません。




私は辛くてもつい頑張ってしまい、人に悩みを話すのは苦手なので気が付いたら精神的に限界だったということもあります。


しかし、それではいけない。




東京に上京してから、しばらくして体調を崩した時にある恩人に言われました。


「君の事を理解したい気持ちはある。でも、君の病気を完全に理解してあげることはできないよ」


人は完全に相手の気持ちを理解することはできません。


それができるのは相手と同じ状況になった時でしょう。


ただ、このことで私は学んだことがあります。


黙っていても相手が自分の事を理解してもらえると期待してはいけない。


自分から言葉を発しなければ相手には届かない。


当たり前の事ですが、病気の私にとっては「黙っていては何も分からないし伝わらないんだよ」と言われた気がしました。




それから、3年経ち今回は痔ろうが悪化しました。


連日帰りが遅いとなかなか経腸栄養をする時間がありません。


そのため、低栄養状態で仕事をする日が続き長時間仕事をすることによるストレスもあり、それが痔ろう悪化の原因になったと思います。


そんな時に、病院の先生に言われてはっとしたことがあります。




「(人生は)完投することが目標でしょ?」



ほんと、その通りですよね。


マラソンと一緒で完走できればいい。


1位になる必要はない。


自分のペースで歩めばいい。


他人と違っても、ほかの人のように頑張れなくてもいい。


体調悪化により新たな症状が出てしまっては元には戻らない。


一時期無理をすることでその場を乗り切るやり方はいつまでも続くものではありません。


私は、どこかで多少の犠牲をしてでも結果を残すことにこだわっていたのかもしれません。


どんな事も身体が万全でなければ気持ちも滅入ってしまいます。


そういう意味では私は本当の意味で病気を受容していなかったのかもしれません。


なぜなら、病気になっても健常者と同じように(もしくはそれ以上に)頑張らなければならないという思いが強かったからです。


これからはちょっとハードルを下げて生活してみようと思います。


でも、また無理するんだろうなー(汗)


今回の体調不良は気づきの多いものになりました。


今後の生き方についてもぼちぼち考えていきます。


というわけで、体調の休息を優先させることでこれまでよりも皆さんとお会いできる回数が減るかもしれません。


少し階段を低くして一歩一歩越えていきたいと思います。


これからもよろしくお願いいたします。



いつも応援ありがとうございます。

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