くろやぎです。


今年はアメリカのコーンベルト地帯で干ばつが起きて食糧価格が高騰しているようです。

金相場の変動理由について書いた時にでてきましたが、高騰の理由は食料の希少価値性が高まっているのはもとより、さらにその値上がり益を期待した投棄マネーが集まっているからでしょう。

なにしろ穀物類は摂らなければ死んでしまいますので、いざという時には金に糸目はつけないわけです。


さて、この食料価格の高騰は海の向こうの話ですが、当然に我々日本人の生活にも影響します。

グローバル化という失敗した社会実験から脱却できず、未だに世界のどこかが食料を安く売ってくれると勘違いを続けた結果、

食料自給率つまり安全保障の改善がおろそかになり、ついぞどこか遠い国で起こった不確実性がいともたやすく海を超え、我々の上に降り注ぐようになったのです。


食料自給率の低さは、日本の農産物がどれだけ国外からの輸入に頼っているか。
すなわち、いかに外国に対して市場を開放しているかを如実に言い表しているわけですね。

食料、とりわけ穀物の自給率は国の安全保障にかかわる問題です。
どこの国も農家に対して補助金を出して穀物自給率を高めているのです。

日本もこの問題について一刻も早く取り組む必要があるのです。国内の農家への補助金をケチった結果、より大きな代償を国外に支払うことになりかねませんからね。


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