関東馬に引き続き関西馬。

牡馬が良かった関東に比べて、関西は牝馬が非常に良かったですね。意図的に振り分けてるのかってくらい、個人的な高評価馬の性別が東西でくっきり分かれました。

 

SNSなどを見ていると、一番人気は56.シンハライト23のようですが、個人的には79.グリューヴァイン23の方がよく見えました(モーリス牝がどうよってのは言いっこなし)。ほか67.ブランシェクール23、76.ヒカルアモーレ23、牡馬では75.クルークハイト23が良かったように思えましたね。

 

 

【評価基準】

★★★★★=重賞~GⅠ

★★★★☆=OP〜重賞

★★★☆☆=3勝~OP

★★☆☆☆=〜2~3勝

★☆☆☆☆=1~2勝

☆☆☆☆☆=未勝利~1勝

 

 

52. フィルムフェストの23(キタサンブラック) ★★★☆☆

父産駒らしい後肢のノビで、踏み込みも深い。初仔としては馬格がある点はプラスだが、前肢の可動域は物足りなさを感じる。それでも柔軟性やトモの筋肉の質は良く、水準以上のものは間違いなく持っている。ただし、母2勝馬×種付け料1,000万円の年のキタサンブラック×初仔=7,000万円は高くない……?(感覚としては5,000万円くらい。来年なら分かる)

 

53. ムーンティアーズの23(キタサンブラック) ★★☆☆☆

1勝馬の母の初仔牝馬。祖母―母ラインでは全くブラックタイプが出ておらず、母系の活力としてはいまひとつか。胸は深いが手脚は短く、父産駒の牝馬らしく筋肉量は少なめ。柔軟性は感じるがそれ以上に飛節や繋ぎ、トモなど全体に緩さがあり、力感に欠ける歩様。体格などから考えると、パワー面で悩まされることになりそうな恐れあり。

 

 

54. レッチェバロッタの23(キタサンブラック) ★☆☆☆☆

こちらも2勝馬かつ祖母までにブラックタイプのない初仔牝馬。

胴伸びがあってバランスの良い体付き。キタサン産駒としては体捌きに硬さがあり、後肢の可動域も獲れておらず踏み込みも浅い。父というよりは母系の特徴が出ていそうだが、先述の通り祖母までの活力は乏しいためそうなると推しにくい。

 

55. マジックアティテュードの23(エピファネイア) ★☆☆☆☆

母は地元ではGⅠを勝てなかったものの、アメリカの芝GⅠへ遠征して2勝。

初仔ながら最低限の馬格はあるが、やや手脚が短めの体付き。前進気勢は感じられるが、飛節が伸びず踏み込みも浅い。ストライドも狭い歩きで、歩様面では物足りなさを感じる。ハミを噛むような仕草やベロを出したり尻尾を大きく振ったりしている様子から、気性面での不安も残る。8,000万円という募集価格を考えても、個人的には手を出しにくい。

 

56. シンハライトの23(エピファネイア) ★★★★☆

オークス馬シンハライトの5番仔。母の成績や血統を考えると、期待されているような成績は残せていない。馬格は十分で、前・後躯ともに発達した好馬体。特にヨロの発達は素晴らしい。

体の使い方に無駄がなく、飛節も良く伸びる。筋肉の質が良く見える反面、ストライドはやや狭めで前肢の可動域もいまひとつ。エピファネイアの牝馬らしくトモに弱さがあるため、成長してトモがパンとしてくれば。

 

 

57. リスグラシューの23(エピファネイア) ★★☆☆☆

古馬になってから無類の強さを誇った、'19年年度代表馬である母の2番仔。初仔(モーリス)は勝ち上がれるだけの能力は持っていたものの、レース中の不幸によりこの世を去ってしました。

良血場らしく雰囲気のある馬体で表情も〇。4月生まれだが既に451㎏と馬格にも恵まれており、480~500㎏の体で競馬に行けそう。前捌きは柔らかいが、前後共に踏み込みの力感にはやや欠ける印象。やや上体が重たいような感覚を受けるため、乗り込まれていく中で素軽さが出てくれば。

 

58. サークリングⅡの23(キズナ) ★★☆☆☆

母の産駒はこれまで3頭がJRAでデビューし僅か1勝。東サラで募集された全兄は明らかにスピード不足で、5走使われて馬券内はゼロだった。

とはいえこちらは流石にキャロットで募集されているだけはあり、ハキハキと歩けていてストライドも広く、踏み込みも力強い。キズナの牡馬としては柔軟性が高いのも好印象だが、手先のクッション性はやや乏しく、前肢が内弧気味な点も割引要素。

 

59. マラコスタムブラダの23(キズナ) ★☆☆☆☆

レシステンシアの半弟。募集価格は遂に1憶円の大台に乗ってきた。

キズナの牡馬としては現時点では小ぶりで、歩きも力感に欠ける。可動域も狭く踏み込みも頼りないうえに、斜尻のためパワー面での改善を見込むのはちょっと酷かもしれない。募集価格を鑑みても手は出しにくい。

 

60. クルミネイトの23(ロードカナロア) ★★☆☆☆

カナロア産駒らしく胴の詰まった馬体で短いところ向き。歩きのリズムは良いが、硬さがあって踏み込みも浅め。トモがしっかりしているのは良いが、繋ぎには緩さがあり夏デビューという感じではないかも。

 

61. ココファンタジアの23(サートゥルナーリア) ★☆☆☆☆

母父ステイゴールドとしては馬体重があるのはプラスだが、前が勝っていて胴部が短く、管の長さなどからも馬体のバランスがいまひとつに映る。前肢はしっかりと踏み込んで歩けているが、トモの容積に乏しいせいか後肢には非力感。脚元はしっかりしているように見えるため、上の2頭のような体質面での頓挫はないと思いたい。

 

62. ミリッサの23(サートゥルナーリア) ★☆☆☆☆

綺麗な雄花栗毛の馬体で、カタログと動画で馬体に大きな違いがなく、部分部分に良質な筋肉が付いており立派な腹袋で成長力も見込まれる。体を使ってリズム良く歩けているが、踏み込みが浅く後肢の可動域は狭め。神経質そうで集中して歩けておらず、気性面での不安あり。

 

63. リカビトスの23(サートゥルナーリア) ★★☆☆☆

初仔のモーリス産駒は惜しい競馬をしながらも期間内には勝ち上がれず、格上挑戦で延長戦中。

動画でも非常に毛ヅヤが良く、内臓が強そうな印象。前後の連動性に若干難があるが、父産駒らしく柔軟性がある伸びやかな歩様で、後肢もよく動く。但し前肢の出方に若干不安があり、脚元のトラブルが懸念される。

 

64. ベルディーヴァの23(ドレフォン) ★☆☆☆☆

祖母は名牝ハルーワソング。ドレフォン産駒としては芝向きの作りで、背中の柔軟性や手先のクッションなどからも芝でやれそうな馬体。ただし、まだまだトモが弱く踏み込みの浅さが目立つ点、血統から考えると薄さを感じる点から、血統から受けるイメージとのギャップは気になる。

5月生まれだがそれなりの完成度で、早めの始動も出来そうな反面今後の成長という点ではどうか。

 

65. エリティエ-ルの23(ドレフォン) ★★★☆☆

芝の活躍馬の多い牝系で、BMSディープインパクトという配合であるが、馬体はドレフォン色が強く、太く短いダート向きのたち繋ぎでクッション性は抑え目、捌きにも硬さを感じる。前進気勢を感じる歩きで、ボリューミーなトモを使った力強い足取り。高橋厩舎もダートで活躍馬を出してきており、3,000万円という募集価格を考えると非常に魅力を感じる1頭

 

66. マルシュロレーヌの23(ドレフォン) ★☆☆☆☆

BCディスタフを制する快挙を成し遂げた偉大なる母の初仔

前進気勢がありピッチの早い歩様で、可動域も広めではあるのだが……残念ながら、初仔牝馬の例に漏れずサイズ不足に出てしまっており、フレームサイズ不足が足を引っ張っている印象。繋ぎの短さや手先のクッション性からダートが敵鞍と思われるが、最低限の柔軟性は持ち合わせているため芝も何とかこなしては来そう。

 

67. ブランシェクールの23(ドレフォン) ★★★★☆

牝馬ながら恵まれた馬格の持ち主。飛節が大きく、ダイワメジャー×クロフネという母方の血を色濃く遺伝した、発達した胸前が目立つ

気性面での不安は若干あるが、前進気勢があって伸びのある力強い歩様。後肢の可動域がもう少し広ければ尚良かったが、アワブラ入りの期待は出来るだけのものは持っていそう。

 

68. オーロトラジェの23(レイデオロ) ☆☆☆☆☆

ミッキークイーンやブレイディヴェーグといったGⅠ馬を輩出するミュージカルウェイの牝系。3番仔だが現時点で405㎏。レイデオロ×BMSオルフェーヴルということで、歩きからも非常に気難しい様子が伺えており、気の悪さが影響して馬体が成長しない可能性も非常に高い

レイデオロらしく直飛で斜尻、可動域が狭く踏み込みも浅い歩様で、協調できる点はない。

 

69. ヴィルデローゼの23(レイデオロ) ☆☆☆☆☆

2番仔だがサイズは及第点。バランスの良い馬体だが、ストライドが狭くトモが緩いせいか踏み込みの浅い歩様で、レイデオロ牝馬の例には漏れないといった印象。

 

70. リャスナの23(ナダル) ★★☆☆☆

初仔ではあるが、父ナダルの力を借りてサイズ感は十分。幼い顔つきは好みではないが、ストライドは取れており動きの質はまずまず。まだふらふらと歩いており、ダート馬として考えるともう少し馬体に幅が出て、トモに力が付いてくれば。

 

71. ベルプラージュの23(ナダル) ☆☆☆☆☆

馬体がのっぺりしており、全体のバランスも悪い。前後の連動性が乏しくストライドも狭い動き。トモに力がなく、のそのそと歩いており踏み込みも浅い。追分F生産というのもどうか。

 

72. ブルーメンクローネの23(サトノダイヤモンド) ★☆☆☆☆

胴が長くてトモが小さく、硬さがあって体の使い方がイマイチというサトノダイヤモンド産駒らしい歩様。ダート適性もなさそうな歩きと馬体であることからも、距離がないと厳しそうな感じで勝ち上がりに苦労しそうなタイプ。

 

73. トゥリフォーの23(サトノダイヤモンド) ★☆☆☆☆

父産駒としては比較的軽さを感じる馬体だが、前後の連動性に乏しくストライドもいまひとつで、踏み込みも浅い。手先のクッション性は高く芝向きの歩様だが、気性面でも心配が残る点、及びトモの容積不足など大物感は感じない。健康面には問題なさそうなため、1つ勝って堅実に稼いでくれればといったタイプか。

 

74. パッシングスルーの23(アルアイン) ★☆☆☆☆

母は'19年の紫苑S覇者で、叔母に昨年の凱旋門賞に挑戦したスルーセブンシーズがいるキャロット血統。母父ルーラーシップ×ディープ系のアルアインという配合で、ルーラー×ディープニックスを活用した形。初仔だが十分な馬格を有している。

力強く歩けてはいるが、ストライドが狭く父産駒にしては硬さがあり、思ったよりも前に進んでいかない印象でスピード能力という点で若干疑問符。どちらかというと母母父のクロフネの色が濃い馬体・歩様で、ダートに向く可能性もあるかも。緩さはなく、頓挫がなければデビュー自体は早そう。

 

75. クルークハイトの23(クリソベリル) ★★★★☆

母はダートでOP勝ちを含む5勝。ソニンク―ロスヴァイセと繋がる活力の高い牝系出身。毛ヅヤピカピカ、筋骨隆々の雄花栗毛で超グッドルッキング・ホース。

ダート血統らしく硬さ満点で、ストライドはいまひとつ取れておらず踏み込みも浅め。とはいえとにかく筋肉の質が良く、前後共にかなりのボリュームの筋肉が詰まっていてフレームサイズも十分。競走馬としての素養はかなり高く、育成の中でパワーが付いてくればダート馬として大成しても何らおかしくはない。厩舎は不安要素のひとつだが、福永先生がこの「見るからにダート馬」をどのレベルまで連れて行けるのかは単純に気になるため、デビュー以降も追いかけてみたい。

 

76. ヒカルアモーレの23(シルバーステート) ★★★★☆

母19歳時の超高齢出産(何かシルステは母高齢が多い気がする)

ストライドが広く踏み込みの深い歩きで、フレームサイズを活かした雄大なウォーキングが出来ている点は高評価。外弧歩様気味な点と繋ぎや背腰に緩さが残っている点は減点要素だが、高齢出産特融の体質の弱ささえ出なければ、募集価格も安価で面白い存在。中村厩舎も開業3年目ながら既に重賞5勝と栗東若手厩舎のホープで悪くないと思われる。

 

77. マルケッサの23(シルバーステート) ★★☆☆☆

首を使って一生懸命に歩こうとしているが、小柄な牝馬らしく力感に欠ける歩様でトモの弱さが目に付く。気性面にも不安が残り、価格と馬体が見合っているようには思えない。個人的に好きなマルペンサの牝系だが、この母系にシルステはちょっと勿体無い気が……。

 

78. スペクトロライトの23(ニューイヤーズデイ) ★★★☆☆

川崎に拠点を移して活躍を見せるライトウォーリアの半妹。血統馬らしいバランスの取れた均整な馬体に綺麗な毛ヅヤで非常に見栄えする1頭。

踏み込みが力強く可動域も十分。歩きのリズムも良く程よい前進気勢があり、歩きの質は非常に高い。ダート馬として突き抜けるにはもっとパワフルさが欲しいが、準OP~OPレベルまでは十分期待できる印象で、厩舎も併せてこのお値段であれば前向きに検討するべき馬に見える。

 

79. グリューヴァインの23(モーリス) ★★★★

若干手脚が短めには映るが、牝馬とは思えない肉厚な馬体で重厚感を感じる。母はダートだったが、本馬は繋ぎや体捌きから芝でもやれそうな印象。斜尻ということもあってかまだまだトモに緩さがあり、踏ん張り切れていないような歩様ではあるものの、低い重心で滑るような歩きをしており、特に前肢の滑らかな出方とその可動域の広さは群を抜いている。大物感を感じる馬。

気が強そうな面があるのと、繋ぎが寝すぎており脚元リスクがある点は気になるが、今年のにんじん牝馬の中ではNo.1評価。

 

80. ティールグリーンの23(リアルスティール) ★★★☆☆

2つ上のキタサンブラック産駒の半兄はサンデーで募集され大人気だったが、体質の弱さから3歳8月デビューと大きく出遅れ結局未勝利引退。その兄と比べるとしっかりした印象は受けるが、とはいえリスクは否めないなかで、高野厩舎の厳しい調教に耐えられるのかどうか。

ハキハキとした歩きでストライドもまずまず。硬さがあってダートに向きそうだが、水準並みの能力はありそう。ただしフレームを考えるともう少し大きく動いて欲しいというのが本音。

 

81. コルコバードの23(リオンディーズ) ★★☆☆☆

新馬戦は皐月賞馬の0.3秒差2着。条件戦をノンストップで勝ち上がり一躍菊花賞馬候補へと名乗りを上げた、ヘデントールの半弟。半兄は骨量があってガッシリとしたフレームだったが、本馬は全体的に薄くスラっとした体形に出てしまった印象。手脚が長くストライドも取れていることから、長距離路線で一定の活躍は見込めそうだが如何せんトモが頼りなく、半兄ほどの活躍を期待するのは流石に酷か。

 

82. スウィートショットの23(アドマイヤマーズ) ★☆☆☆☆

今年のセレクトセールでノーザンが落札。生産は阪神Cを制したシュウジや、北九州記念を制したツルマルレオンの浜岡牧場。斜尻で肉厚なトモは父父ダイワメジャー譲り。

体の使い方が柔らかく踏み込みも力強い。手先のクッションも効いており歩きの質は悪くないが、全体のフレームサイズが小さくダイナミックさに欠ける印象。この父系らしく緩さはないため、仕上がりは早そう。

 

83. アドヴェントスの23(サトノクラウン) ★☆☆☆☆

歩き自体はスピード感があってストライドも広く、しっかり踏み込めており目立つ欠点はない。一方で、静止状態の撮影時点で尻尾をブンブン振っており、目つきもキツく気性面では激しいものがありそう。気難しい牝馬は厩舎の手腕が問われるが、開業2年目の37歳ということでどこまで御せるかは不安。脚元にもやや不安が残るなど減点ポイントは多いか。

 

84. リリカルホワイトの23(シスキン) ★☆☆☆☆

既に516㎏を誇る巨漢だが、馬体に対して顔が大きくまだまだ成長してきそう

トモがまだまだ弱く後肢は踏み込み・可動域ともに物足りない。前肢の出も小さく、その大きな体を使い切手れていない印象。このサイズゆえ、脚元のトラブルやデビューの遅れなどはある程度覚悟したうえで出資するべきかもしれない。

 

85. プルメリアスターの23(ハービンジャー) ★☆☆☆☆

産駒はここまで2/3が勝ち上がっており、勝った2頭は複数勝利とアベレージの高い母の5番仔。

ストライドを取ってゆったりと歩けているが、踏み込みは浅め。ハービンジャーらしく繋ぎや飛節はユルユル。ハービン牡馬はもう少し力強さがないと走ってこない印象だが、本馬は全体的に力感には欠ける印象。

 

86. エールデュレーヴの23(ブリックスアンドモルタル) ★☆☆☆☆

BMSディープということも手伝って、スラっとした芝向きな作り。肩の出が良く柔らかな脚捌きだが、トモが弱く非力で踏み込みが浅い。繋ぎや飛節にも緩さがあって、仕上がりには時間を要するタイプに見える。

 

87. ムーングロウの23(ミッキーアイル) ★★☆☆☆

2歳重賞を制したモントライゼ(ダイワメジャー)の半妹。管囲19cmとやや小柄に出たが、関節が柔らかく特に後肢の可動域は非常に広い。4月生まれということもありまだまだ馬体にメリハリはないが、サイズの割には大きく動けている点は好印象。ただし小柄な牝馬ということでどうしても非力に映る点はマイナス要素。既に顔が小さくここから目覚ましい成長というのは見込みづらいかもしれない。また、球節が小さく脚元に不安が残る。

 

88. ティンパレスの23(アジアエクスプレス) ★☆☆☆☆

米国産の両刀快速場×砂快速馬という、とってもアメリカンな血統構成。好きな人にはたまらんやつ。

短距離馬らしいムキムキの肉体は見栄えするが、短い手脚に対して胴が伸びており、ややアンバランスな体付き。背中の使い方に硬さがあり、ストライドも標準的。この馬体・馬格であることも相まって、どうしても動きには重たさが先行する印象。

管囲19.2cmに対して既に512㎏と牝馬とは思えない体付きで、脚元への影響は懸念事項。

 

89. レオパルディナの23(オルフェーヴル) ★☆☆☆☆

牡馬としてはかなり馬体が薄く、力感に欠ける歩様で背中の使い方も硬い。但しスナップの効いた手先の返しは魅力的に映るポイント。芝でキレるタイプになって欲しいが、そのためには漂う非力感を解消しないとならず、ノーザンFの育成力と馬の成長力が噛み合わなければ難しいか。

 

90. 外)レディオブバーシャの23(Dark Angel) ★★☆☆☆

母は2頭のOP馬を輩出。本馬は母15歳時の仔となる。

厚みがあって筋肉質な短距離~マイル向きの体付き。同父産駒のマッドクールと比較すると、踏み込みの力強さは本馬の方が上だが、脚の回転や捌きの柔らかさ、後肢の可動域の広さなどはあちらが上。どちらかというとパワーと短い繋ぎを活かしてダートに向く可能性もあるかも。

 

91. ヴォーセルの23(Saxon Warrior) ★★☆☆☆

初仔の牝馬ではあるが、馬格は十分にあるため問題はなさそう。

前後共に踏み込みが力強く、牝馬ではあるがパワータイプで、いかにも欧州血統といった歩き方。他方で日本の軽い芝に適したスピード能力があるかという点がポイントで、動きにも若干の重たさは感じる。厩舎は芝短距離では好成績も、中距離路線ではやや苦戦傾向にある印象で、相性がどうか。とはいえ母優先のあるキャロットCでは非常に貴重で魅力的な血統。

 

92. エトワールⅡの23(Wootton Bassett) ★★☆☆☆

牡馬顔負けの立派な体付き。歩きには力強さがあり、ストライドもある程度はしっかり取れているが、体の使い方には若干の硬さを感じる。前進気勢のあるタイプだが、ハミの噛み方や目付き、動きから気が勝ったタイプで気性面は不安要素。1,200m向きの馬に見えるため、適性は理解したうえでの出資が必要。