1歳セッションに続き、今日は当歳セッションについても取り上げておきます。

 

1歳セリは値段が跳ねやすいため、近年クラブの購買のメインは

当歳セリに移ってきているような感覚がありますね。

 

加入している東サラを中心に、他クラブや個人馬主の気になる馬なんかについても

折角なのでいくつか取り上げておきたいと思います。

 

ちなみに、我らが東サラくんは3頭を落札していました。

 

 

  東京サラブレッドクラブ

311. メジャーマジックの2024(マインドYB) 社台F 3,000万円

   叔父:ソーヴァリアント(重賞2勝)

   叔母:マジックキャッスル(重賞1勝)

   叔母:ソーダズリング(重賞2勝)

⇒:社台でも活気のあるソーマジック牝系。母は1勝馬ですが、ファミリーからは多数のブラックタイプが出ています。将来的な自家繁殖を見据えた落札でしょうが、この血統をラインナップ出来るのは悪くないんじゃないでしょうか。落札価格もまだ現実的な部類ですしね。

 

 

373. ラーゴブルーの2024(ホッドロッドC) ノーザンF 4,600万円

   叔母:デニムアンドルビー(重賞2勝)

⇒:昨年に引き続きラーゴブルー産駒を落札。このお母さんのファンが運営にいたりする??今年は牝馬ですので、こちらも繁殖目的でしょう。父ホッドロッドチャーリーはどうなんでしょうね。未知数。

 

 

440. ディサフィアンテの2024(アルアイン) ノーザンF 4,800万円

⇒:母は未勝利。祖母が秋華賞馬アヴェンチュラという血統です。アルアインの牡馬で5,000万円は割高に感じますが……。

 

 

  その他クラブ

 ソブラドインクの2024(モーリス) ノーザンF 4,000万円

 チャームドヴェールの2024(モーリス) ノーザンF 2,400万円

 ライラックワインの2024(ミッキーアイル) ノーザンF 2,300万円

 サンドラⅡの2024(Justify) 木村秀則牧場 4,000万円

 ポウリナズラヴの2024(ロードカナロア) パカパカF 3,500万円

 ホートンプレインズの2024(サリオス) ノーザンF 3,200万円

 サットンプレイスの2024(ダノンキングリー) 社台F 2,800万円

 フラッシングジェムの2024(アドマイヤマーズ) 社台F 2,100万円

 インクルードベティの2024(エピファネイア) ノーザンF 15,000万円

  ⇒:母米GⅠ1勝

 タニノハイクレアの2024(アドマイヤマーズ) 岡田S 1,900万円

 ヴァラディヤの2024(コントレイル) 吉田F 3,100万円

 ミオリチャンの2024(マインドYB) 社台F 1,000万円

 クラシックスの2024(キズナ) 村田牧場 7, 400万円

 

 

DMMは今年も格安な牝馬を複数落札。

5頭落札してノーザン産は1頭のみ。完全に方針を転換しましたね。

 

元々はノーザン産の良血馬を2,000口で手軽に出資出来る、というのが強みだった

クラブですが、最近は日高系の牧場出身の募集馬が目立ちます。

 

芝の大きいところを勝つ!ではなく、コンテンツを充実させてサービス的な満足度

を高めて楽しんでもらう(出資馬の子供への出資も含めて)という方針と考えると、

黎明期の会員さんとクラブの間ではギャップが出てくるかもしれませんね。

 

反対に、セリをうまく使って社台系の良い馬を集めて募集しているのがライオン。

とにかく田畑社長のセリの腕の良さが際立っている印象で、

高額良血馬もお買い得な安馬も、満遍なくセリで手に入れています。

 

1歳セッションでは落札のなかったシルクは、安価な牡馬を中心に落札。

来年の募集馬でラインナップされてきそうですね。

反対にキャロットCは、1歳で落札し当歳はノータッチでした。

 

クラブ毎の動きがハッキリと違っていて、この辺は面白かったですね。

とはいえやはり、一口会員がつよっ興味を惹かれるような良い馬や良血馬は、

セリでの価格は高騰傾向にあります。

バイヤー系クラブについては、その在り方を問われる時期だとは思いますね。

 

 

  個人馬主落札の気になった馬

302. ヴァシリカの2024(サートゥルナーリア)

   落札者:KOJIMAレーシング 落札価格:5,400万円

   母:米GⅠ2勝

⇒:今年のサンデー出資馬の半妹。そこまで金額は上がりませんでしたね。

 

 

325. デロングスタ―の2024(マカヒキ)

   落札者:金子真人HD  落札価格:15,000万円

⇒:唯一上場されたマカヒキ産駒は、父を持っていた金子さんが高額落札。種付け料50万円の父でこのお値段ですから、馬が良いということでしょう。馬主・血統もあってPOGなんかでは穴人気しそうですね。

 

 

340. ピクシーホロウの2024(ロードカナロア)

   落札者:里見治(サトノ)  落札価格:21,000万円

   半兄:ピクシーナイト(スプリンターズS)

⇒:この血統で里見さんというのは面白いですね。サトノアラジン的な馬になってくれれば。

 

 

350. ラルケットの2024(サトノクラウン)

   落札者:今福洋介(リアライズ)  落札価格:9,200万円

   半兄:ステルヴィオ(マイルCS)

⇒:未だに活力を維持する母の9番仔。サトノクラウンは牝馬の勝ち上がり率も良いので楽しみではありますが、血統的にはやや重たい印象です。

 

 

357. コーステッドの2024(サートゥルナーリア)

   落札者:藤田晋  落札価格:17,000万円

   半兄:ダノンベルーガ(重賞1勝)

⇒:ボンドガールに引き続き藤田オーナーが落札。父がサートゥルナーリアに変わって距離もこなせそうなので、期待値は非常に高いですね。

 

 

359. ゼフィランサスの2024(キタサンブラック)

   落札者:里見治(サトノ)  落札価格:4,800万円

   半兄:ディープボンド(重賞3勝)

⇒:ディープボンドの半弟で、イクイノックスと同じキタサン×キングヘイロー配合。全兄が走らなかったのでこのお値段だったようですが、お買い得に感じます。

 

 

367. レッドオーヴァルの2024(スワーヴリチャード)

   落札者:野田みづき(ミッキー)  落札価格:20,000万円

⇒:母は東サラ出身で、桜花賞で2着になるなどマイル路線で活躍。ミッキー冠名の野田みづきさんが高額で落札しました。産駒はイマイチ走っていないので、お値段に応える活躍を期待したいところ。

 

 

419. タングリトナの2024(Flightline)

   落札者:国本哲秀(ショウナン)  落札価格:21,000万円

   母:亜GⅠ2勝

⇒:3頭上場されたアメリカの怪物・Frightline産駒のうち、唯一のノーザン産。余裕の2億円でした。来年サンデーで募集あるかなぁ……あっても大人気なんでしょうねw

 

 

433. シーウィルレインの2024(キズナ)

   落札者:廣崎利洋HD(アスク)  落札価格:21,000万円

   母:豪GⅠ2勝

⇒:ダノントルネードの半弟です。キズナの牡馬は、今年のセレクトセールでは全体的に値段が付いていた印象で、ジャスティンミラノの登場で評価が一段階上に上った印象がありますね。

 

 

544. リッスンの2024(エフフォーリア)

   落札者:近藤旬子(アドマイヤ)  落札価格:12,000万円

   半姉:タッチングスピーチ(重賞1勝)

⇒:セールの大トリでした。みんな大好きリッスン産駒は、今年は父エフフォーリア。どうもエフフォ産駒のデキは全体的に良いとのこと。思ったよりも高価にならなかったですし、来年クラブで安価に募集されたら積極的に狙いたいですね。でも400万じゃ実績足りないか…!