明日12日の水曜日から、40口では中間票の発表が始まります。

私はクラブに加入して3年目。実績は2年分で250万円と、実績集計4年分のうち半分しかないため極小。票読みは必要不可欠なので、中間発表を睨めっこしながら欲しい馬と取れる馬の中で落としどころを探っていく必要があります。

 

とはいえ、それは中間票が発表されてから考えれば良いことですので、先ずはカタログ・動画・ツアーを踏まえて現時点で候補とすべき馬を、しっかりとピックアップしておきたいと思います。

 

 

今年の募集に対する戦略としては、

 

①予算は~150万円前後(上振れ180万円以内で抑えたい)

②牝馬・牡馬は問わず良い馬に

③基本は馬芝馬(あわよくばクラシック)をドラ1で狙っていく

④理想は2頭取り。但し予算、実績から難しいため、1頭入魂でも止む無し

 

といった形で考えています。

2頭取りについては、ある程度の実績が出来る来年~再来年辺りからの目標とするべきかな、とも思っているので(予算があればゴリ押せるのでしょうが)、現実路線でドラフトしていきたい所存。

 

 

流石の本家、右を見れば良血馬、左を見れば好馬体で目移りしてしまうところですが、ブレない軸を持って馬を選んでいきたいと思います。

 

 

ドラ1候補

 

21. フローレスマジックの23(サートゥルナーリア)

【短評】

低い重心で推進力のある歩様。フレームが大きくそこに質の良い強靭な筋肉が既に付いており、Storm Catの4×3クロスの濃い影響を感じられる。各パーツもしっかりしており脚元にも不安なく、気性も穏やか。それでいて負けん気の強く賢そうな表情で、ほぼ非の打ち所はない。強いて言えば、上がデビュー出来ておらず母の仔出し能力、及び体質に懸念が残るが、わざわざサンデーに持ってきたということは・・・ね?

3歳までは~2,000mまではこなすだろうが、古馬になればマイルがベストになりそうな血統と体付き。厩舎は母も所属した木村厩舎で不安材料もなく、ドラフト出来ればGⅠ戦線で長く楽しめそうな逸材だと思います。今年のサンデー牝馬の1番手評価。多分大人気なので、ご縁はないと思いますが、とにかくよい馬なので取り上げておきました。予算範囲内ですしね。

 

 

 

30. ヴァシリカの23(コントレイル)

【短評】

この世代が初年度となるコントレイル産駒ですが、全体を通して見た感想としては「柔らかくバネを感じる馬が多い」ということ。キズナとは異なり、父父であるディープインパクトらしさを感じる馬が多く、そういった馬が走ってくるのかなというのが現時点での印象です。

それを踏まえて本馬を見ると、広い後肢の可動域に良く伸びる飛節、柔軟性を感じる背中と、父産駒らしいバネを感じます。気性も良さそうで、体の作りから距離の融通が利きそうなのも好印象。

難点としては、まずはサイズ。2/19生まれながら募集時で372㎏。管囲18.7cmと小柄な馬体で、デビュー時でも430㎏前後あればというサイズ感が予想されます。

もう一点は2021年の当歳セレクトで1.15憶円の高値が付いた半兄クラッチプレイヤーが未だ勝ち上がれずにいること。キレ&スピード不足に映る半兄ですので、キレの部分は父が替わって心配していませんが、母産駒のスピードが絶対的に足りない、なんてことがあると目も当てられなくなります。馬を見ている限りは大丈夫だと思うんですけどね。

厩舎は美浦の林徹厩舎。今年の預託を見ていても、ノーザン(サンデー)的には東の3~5番手といった評価でしょうか。とにかく牝馬に強い厩舎ですし、多少小さい馬でもしっかり走らせてくれる厩舎です。飼い葉の食わせ方が上手という話も聞きますし、是非大きく育ててもらいたいところ。

現時点では上位候補の中で最も人気がなさそうですし、私の本命になるかもしれません。当初はコントレイル産駒に行くつもりなかったのに、不思議なモンですw

 

 

 

57. シンプリーラヴィシングの23(キズナ)

【短評】

キズナ産駒の旬は昨年だった感は否めませんが、良い馬です。筋肉質でボリュームのある体付き。肩回りが発達しており、前肢の出も非常にパワフル。それでいて素軽さも感じられます。キズナ産駒らしく芯の通った良い馬で、早期始動からクラシックを意識できそうな馬だと思います。距離適性は2,000mベストの印象ですかね。

ファミリーからは母以外の大物は出ていませんが、初仔からこのサイズ感ですし、母の仔出し能力は高いかもしれません。母系は米国血統ですが、歩様からもこの馬は芝でしょう。

武英厩舎は、メイケイエールを中心に牝馬の育成に定評がある厩舎。今年のフェブラリーSで初GⅠも獲り、上がり基調です。色々と手を試してくれる厩舎というイメージで、悪い印象はそこまでありません。関西牝馬でクラシックを強く意識するならコレかなぁ。

 

 

 

73. シルバーポジーの23(ルヴァンスレーヴ)

【短評】

シンボリクリスエス系×BMSクロフネを十二分に感じる発達した胸前がまず目を引きます。非常に心肺機能が高そうな印象です。父はダート界を席巻したルヴァンスレーヴですが、歩かせると父産駒らしい力強さに加えて、背腰の柔軟性やバネも感じられる歩様。歩きのスピード感も十分で、芝もこなせるのでは?という印象を持ちます。

厩舎は今年絶好調の野中先生。関西のダートのスペシャリストですから、基本はダートに向かうのでしょうが、どうしても実馬を見た感覚としては「芝もやれていいのでは」と思っちゃいます。全体的な作りは父に似た印象で、父同様のダートの舞台はもちろん、体質の影響から走れなかった芝の上でのレースも期待したいところ。OCD手術歴で嫌われるようなら儲けもの(OCDは競争能力にほぼ影響ないと考えています)で、今年の牡馬では1・2を争う良馬だと思います。

 

 

 

87. インダクティの23(リオンディーズ)

【短評】

ケイデンスコールインダストリアという2頭の重賞馬の半妹。

血統馬らしく、均整なバランスの取れた馬体をしています。肩が非常に発達しており、ピッチの早い足捌きからも中山巧者である兄と同じく小回りコースに適正がありあそうです。首や背中を上手に使った歩きで牝馬らしい柔らかみも感じる反面、特に後肢に非力さを感じる部分はあり、ツアーでも「もう少し力強さが欲しい」ということはスタッフさんも度々口にしていました。上2頭の牡馬と比べられている部分もあるでしょうから、比較としては少し可哀そうな気もしますけどね。

重賞レベルまで、というところまではもしかしたら一つ届かないかもしれませんが、とはいえ水準以上の出来栄えで馬代の回収という点では問題ないと思います。兄2頭のように、NHKマイルCまで駒を進められるような順調な育成を期待します。

 

 

 

13. ジュマイエルの23(コントレイル)

【短評】

こちらもコントレイルの牝馬ですが、しっかりとしたサイズに出ています。480kg前後までは成長しそうですので、馬格の面では心配は不要でしょう。

父ディープ系×母父Shamardal系の組み合わせでは'23年の皐月賞4着馬であるメタルスピードが出世頭ですが、こちらは多少の緩さは感じるものの、牝馬らしい高い柔軟性とコントレイル産駒らしいバネを感じる歩様で、良馬場でのキレ味勝負でも対応出来そうな馬だと思います。

距離の融通も利きそうなタイプで、乗り込まれていく中で緩さが解消されれば、阪神1,600m~府中2,400mまで柔軟に対応してくれそうな印象。池上厩舎がどこまでやれるか、という点は気になる部分ではありますが、この出来栄えのコントレイル産駒が80万円は今年の40口だと明確にお買い得だと思います。狙えるなら狙いたい1頭ですよね(なお実績)。

 

 

 

 

ドラ2以下候補

※以下は評価の高い順に羅列していきます。

 

77. ラシンティランテの23(ポエティックフレア) [栗]中村直也厩舎 90万円/口

⇒:動きは非常に柔らかく、Galilleo父系的な重苦しさは感じないどころか、寧ろ日本向きの素軽さを暗示させる歩様。カタログ、動画、実馬いずれも良好な毛ヅヤで内蔵が強そうなタイプです。父の受胎率(30%)を考えても、上振れた場合には種牡馬チャレンジまで出来ると考えるとロマンがあります。まだ若手厩舎ですが既に重賞も取っており、大きな心配はないでしょう。ドラ1~2候補ですが、人気しそうなので恐らく縁はないと思います。

 

 

44. バンゴールの23(アルアイン) [美]小笠厩舎 60万円/口

⇒:体の使い方が上手で、筋肉や毛ヅヤも上々。良い馬だと思います。ただ、走らなかった初仔も似たような歩様でしたので、ここからの成長力という点が一番の課題。併せて、父産駒の成績が半壊気味なのもマイナス材料です。ただ、良い馬に見えますしツアーでも雰囲気はありました。母バンゴールはどこかで超大物を出すと思うので追いかけたいと思います。厩舎で減点のうえ、ドラ2候補。

 

 

73. デジマノハナの23(イスラボニータ) [栗]野中厩舎 75万円/口

⇒:ツアーで評価急上昇した1頭。バネを感じる柔らかな、かつダイナミックな歩様。フレームもガッチリしていて筋肉の質も良さそう。集会展示でも非常に目立っていました。後述の2頭もそうですが、今年の関西イスラボニータ産駒はどれも良いですね。ドラ2候補。

 

 

74. コッパの23(イスラボニータ) [栗]四位厩舎 80万円/口

⇒:マイル路線で活躍するトゥードジボンの全妹。トモの形状が良く。踏み込みもしっかりしていて歩きの雰囲気が良いです。お値段設定は少しお高めな気がするので、その点は割引。ドラ2~3候補

 

 

72. ハッシュゴーゴーの23(イスラボニータ) [栗]角田厩舎 50万円/口

⇒:斜尻かつ曲飛、容積の広いトモで、上振れた場合途轍もないスピードタイプに出そうなロマンのある馬体です。馬はまだまだ幼く心身共に大幅な成長は求められますし、デビューもそこまで早くはなさそうで「クラシック」というタイプではなさそうですが、1つ勝てれば長く楽しめそうな気がします。厩舎は▲。ドラ2~3候補。

 

 

25. カルマートの23(オルフェーヴル)

⇒:トモを上手く使った広い可動域が魅力。ツアーでも推進力のあるグイグイとした歩きを見せていて、それなりに走ってきそうな雰囲気でした。芝向きでしょう。ドラ2~3候補。

 

 

63. ドナウデルタ23(モーリス) [栗]田中克典厩舎 100万円/口

⇒:小柄(管囲19.7cm、馬体重387kg)な初仔の牝馬ということで、嫌う要素の3点セットのような状態ですが、馬は良いと思います。母にそっくりの体のつくりで、体に厚みがあって皮膚感なんかは流石の良血馬といったところ。ただし、体格や血統からもほぼほぼスプリンターですので、やっぱり馬格の問題が付いて回りますね。ドラ3候補。
 

 

 

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