世代の頂点を決める日本ダービーが今週末に開催されます。

昨年のダービーから既に1年経つというのも恐ろしい話なのですが、今年もこの時期がやってまいりました。

 

 

種牡馬別でみると、今年はキズナが大本命ジャスティンミラノを含む脅威の5頭出し。これまでは牝馬優勢という印象が拭えませんでしたが、今年で一気に評価を高めました。同じ父ディープインパクトの産駒であるライバル・コントレイルの産駒がデビューする前に足場を固められたという点で、この5頭出しは非常に大きな意味を持つでしょう。

来年の種付け料も、もしかしたら1,500万円まであがるかもしれませんね。

 

その他の複数頭出しはエピファネイアスワーヴリチャード

エピファネイアは牝馬の方では桜花賞馬ステレンボッシュが出ていますが、現4歳世代が重賞未勝利と苦しんだ分、今年は結果が出ていますね。ここから2世代は相当なラインナップになるので、更なる巻き返しは必至でしょう。

新種牡馬スワーヴリチャードは、基本的に牝馬優勢のフィリーメアサイアーで産駒の重賞勝利もすべて牝馬。このダービーでも2頭出しといいつつ1頭は牝馬のレガレイラです。とはいえアーバンシックも人気の一画ではありますし、初年度から複数頭をダービーに送り込んでいる訳ですから非常に立派な成績であるといえますね。

 

 

さて、そんなダービーですが、メイショウタバルが回避して17頭立て。距離も未知数の12ハロンかつ逃げ馬不在のメンバーということで、それなりにゆったりとした流れになりそう。Cコース変わりもあって後方からの差しでは届かない可能性が高く、それを踏まえて事前の予想を組み立てていきたいと思います。

 

◎はジャスティンミラノ

前走の皐月賞では1,000m通過57.5秒のハイペースを、先行抜け出しからレコード勝ち。前残り気味な展開ではありましたが、非常に強い競馬でした。2走前の共同通信杯では類を見ないドスローを折り合って上がり3F32.6秒と末脚も非凡。東京コースの経験もありますし問題はないでしょう。大崩れしなさそうなプロフィールで、不動の軸です。ちなみに「ダービーで本命視」して皐月賞では消→1着。個人的には、昨年のソールオリエンスに対しても同じことをしまして・・・その時はダービー2着。今年もまさか同じ結果にはならないよね・・・?

 

〇はダノンエアズロック

アイビーSでは後のGⅠ馬レガレイラを子ども扱いして完勝。弥生賞では久々故のイレ込み+骨折の影響で沈みましたが、前走プリンシパルSでは力の違いを見せる差し切り勝ち。余裕残しの作りだっただけに、ダービーでもお釣りはありそうです。メイショウタバルの回避で前に行く馬がいなさそうですし、モレイラであれば好スタート→先行抜け出しをやってくれそうなので、展開も向きそう。

問題はクラシックに縁がないダノックスということで、名手モレイラがダノンの呪いすら打ち払うことができるのか。

 

▲はダノンデサイル

京都2歳Sは不利がありながらも4着。重賞初制覇となった京成杯では、大外から纏めて差し切っており、今回人気の一画を担うアーバンシックも破っています。皐月賞では発馬前のトラブルで無念の回避となりましたが、1週前追い切りではノリさん自身が騎乗し栗東CWで79.6 - 65.0 - 49.6 - 35.1 - 11.0。自己ベストをマークし、併走馬に2馬身半先着するなどコンディションは問題なし。正直中山コースの方が適正は高かったと思うので東京替わりがどうかですが、事前予想オッズであれば積極的に狙いたいですね。

 

以下、皐月賞を上がり最速の4着で東京替わりは歓迎も、位置取りが後ろになりそうで差し逃しそうな△アーバンシック、人気しすぎな気もしますが復帰早々存在感を示しているルメールには逆らえない△レガレイラ、テンは遅いですがコンスントに早い上がりが使えている△ショウナンラプンタまで抑えておきたいと思います。

 

 

今年はどの馬が世代の頂点に立つのか、最高の2分20秒を楽しみたいと思います。