関西その2。

新種牡馬が中心ですが、例年サンデーの新種牡馬枠には当たりが入っているケースが多いので要チェックですね。 

 

 

【目次】
65. ブエナビスタの23(ドレフォン)
66. ドバイマジェスティの23(ドレフォン)
67. ジェンティルドンナの23(ドレフォン)
68. エイプリルミストの23(サートゥルナーリア)
69. シュプリームギフトの23(サートゥルナーリア)
70. コパカティの23(アドマイヤマーズ)
71. トリプライトの23(ナダル)
72. スペルオンミーの23(シスキン)
73. シルバーポジーの23(ルヴァンスレーヴ)
74. モヒニの23(コントレイル)
75. ヤンキーローズの23(コントレイル)
76. オーサムフェザーの23(クリソベリル)
77. ラシンティランテの23(ポエティックフレア)
78. ガロシェの23(ポエティックフレア)
79. オージャイトの23(ブリックスアンドモルタル)

 

【評価基準】

★★★★★=重賞

★★★★☆=OP〜準OP

★★★☆☆=2〜3勝

★★☆☆☆=〜1勝

★☆☆☆☆=未勝利

☆☆☆☆☆=問題あり

 

65. ブエナビスタ23(ドレフォン) ★☆☆☆☆

良血馬らしくキレイな背中のライン。トモの形なんかは母に似た作りになっている。トモや背腰にかなりの緩さを感じるが、早生まれである程度馬体の形が出来つつあると考えると、果たしてこの緩さが解消されるのか不安なところ。かなりの立ち繋ぎで繋ぎも沈まず、芝向きの瞬発力を持っているとは思いにくい。

 

66. ドバイマジェスティ23(ドレフォン) ★★★☆☆

後肢の脚力が強く、しっかりとしたキックと踏み込み。硬さがあってこちらも繋ぎが沈まず、ダートに出そうな点には留意。高額ドレフォン三銃士の中では一番よく見える。

 

67. ジェンティルドンナ23(ドレフォン) ★★☆☆☆

胸が深く厚みのある馬体。トモ高でまだ非力感はあるが、踏み込みはしっかりしており重心の低い歩様で全身気勢を感じる。この馬も硬さと繋ぎからダートっぽさが強く、これだけの芝の良血馬につけてコレなので、やっぱりドレフォンはダート種牡馬かなぁ。

 

68. エイプリルミスト23(サートゥルナーリア) ★☆☆☆☆

サートゥル産駒としては重心が高い歩きで、飛節も伸びず柔軟性にも欠ける。馬体にもメリハリが乏しく、大きく変わってきそうな印象は薄い。

 

69. シュプリームギフト23(サートゥルナーリア) ★☆☆☆☆

フレームが小ぶりで馬格に欠ける。ストライドの広さはまずまずだが、内弧歩様で体の使い方に硬さがあり、推進力も乏しくツアーでもそこまで目立たなかった。

 

70. コパカティ23(アドマイヤマーズ) ★★☆☆☆

1/18の早生まれだが399kgと軽量で、大きな馬にはならなさそう。足取りはしっかりしていて踏み込みやトモの筋肉の質も良い。アドマイヤマーズ産駒は硬さがある馬が多く、本馬もその例には漏れない。短距離馬と考えると馬格に欠けるのは難点。

 

71. トリプライト23(ナダル) ★☆☆☆☆

ナダル産駒らしく筋肉質で骨量豊富な作り。歩様に連動性が乏しく、飛節の伸びや可動域の広さもイマイチ。全体的に筋肉が硬い感じで、古馬になって硬くなりすぎなければよいが。

 

72. スペルオンミー23(シスキン) ★☆☆☆☆

今年のクラシック戦線で頑張りを見せたエルフストラックの半妹で人気しているが、その姉と比べるとトモの容積が乏しく筋肉の質も見劣る。柔らかさはあるが華奢な印象で、内弧歩様も気になる点。

 

73. シルバーポジー23(ルヴァンスレーヴ) ★★★★☆

ボリクリ×クロフネらしい、発達した深い胸前で心肺機能はかなり高そう。ストライドが広く、ナチュラルスピードが速い推進力の強い歩き。一歩一歩しっかりと地面を踏みしめており、前後の連動した非常に見栄えのする歩様。ダート馬としては柔らかさも持っており、もしかしたら芝でもやれるかも?

 

74. モヒニ23(コントレイル) ★★★★★

青鹿毛の見栄えする馬体で、ツアーでも存在感を放っていた一頭。肩が発達しており四つ足で安定感のある立ち姿。沈む繋ぎ、手先のバネ感、柔らかい体の使い方は一級品。ストライドも非常に広く、かなりの瞬発力がありそうな印象。早生まれであることを差し引いても素晴らしい動きで、今年の牡馬の中では最もよく見える。

 

75. ヤンキーローズ23(コントレイル) ★★★★☆

バランスの良い立ち姿で伸びやかな歩様。ピッチの早い歩きで四輪の回転が速く、運動神経が高そうなタイプ。牝馬にしては厚みがあってフレームはしっかりしており、コントレイル産駒らしく柔らかさも持ち合わせている。偉大な姉と比べられるのは酷かもだが、十分に活躍を期待できる水準にある。

 

76. オーサムフェザー23(クリソベリル) ★★★☆☆

胸が深くパワフルな前躯が特徴的で、前肢の出もスムーズ。反面トモはやや小さめで後肢の動きにもうひとつ力感が欲しい。歩きにはスピード感があり、雰囲気は悪くない。

 

77. ラシンティランテ23(ポエティックフレア) ★★★★☆

Galilleo系らしい重厚感はあるが、動きには柔らかさがあって重苦しさはなく、日本の芝でも十分にやれそうな雰囲気。毛ヅヤが良好で深い胸からも、内臓が強く心肺能力も高そう。それなりに早い時期から始動できそうな気配もあり、マイル~2,000m前後の距離での活躍が見込まれる。内弧歩様は気になる点。

 

78. ガロシェ23(ポエティックフレア) ★★☆☆☆

手脚が長く重心が高め。首を上手に使って前進気勢のある動きを見せるが、トモが弱く力強さには欠ける。繋ぎの短い点は77.とも一致しており、ポエティックフレア産駒の特徴でこの点が日本の芝に向くかどうかという点は気になる。

 

79. オージャイト23(ブリックスアンドモルタル) ★☆☆☆☆

3歳時にダートのリステッド競争を制した兄と比べると、硬さがより強く、体を使い切れておらずにスピード感に乏しい歩様。馬体のバランス自体は悪くないのだが、持っているものを活かしきれていない印象。