関東馬その2。

東は牝馬に良い馬が多いように感じます。

 

 

【目次】
16. アルミレーナの23(モーリス)
17. アロマティコの23(ドレフォン)
18. グロリアーナの23(ドレフォン)
19. タンタラスの23(ドレフォン)
20. ガールオンファイアの23(サートゥルナーリア)
21. フローレスマジックの23(サートゥルナーリア)
22. ファイネストシティの23(サートゥルナーリア)
23. ジューヌエコールの23(アドマイヤマーズ)
24. ロサグラウカの23(アドマイヤマーズ)
25. カービングパスの23(ナダル)
26. レティキュールの23(ナダル)
27. ワンブレスアウェイの23(ルヴァンスレーヴ)
28. ワンミリオンスの23(ルヴァンスレーヴ)
29. シユーマの23(コントレイル)
30. ヴァシリカの23(コントレイル)

 

【評価基準】

★★★★★=重賞

★★★★☆=OP〜

★★★☆☆=2〜3勝

★★☆☆☆=〜1勝

★☆☆☆☆=未勝利

☆☆☆☆☆=問題あり

 

16. アルミレーナ23(モーリス) ★★★☆☆

ナイトマジック牝系。モーリス産駒らしく骨量豊富でいて、バランスの良い作り。前肢の出が良くリズム感の良いが、歩きにやや重苦しさを感じる部分もある。モーリス×ディープの牡馬はまずまず走っており、1,600~2,000mに適正が出そうなタイプ。

 

17. アロマティコ23(ドレフォン) ★★☆☆☆

皐月賞を制した兄と比較すると、捌きが硬く可動域は明らかに狭い。歩きのスピード感は悪くないが、こちはただのダート馬といった印象で、この血統かつこの値段の牡馬に求めているものとは明らかに異なる。

 

18. グロリアーナ23(ドレフォン) ★★☆☆☆

国内においては芝の舞台で繁栄を見せるフェアリードールの牝系ですが、短くかつ立った繋ぎで明らかにダート向き。早生まれな分馬体は芯が通っている印象で、後肢の回転や歩きのスピード感なんかは目を引く。ダート牝馬でどこまで、といったところ。

 

19. タンタラス23(ドレフォン) ★★☆☆☆

祖母ブエナビスタ。フレームは母にそっくりだが、本馬はドレフォンらしい筋肉量と発達した前駆が目を引く。可動域や踏み込みといった点は物足りないが、軽さのある脚捌きや手先のスナップ、体付きからは芝向きのドレフォン産駒に見える。

 

20. ガールオンファイア23(サートゥルナーリア) ★★★☆☆

体高が若干低め、かつ低い重心で歩くのは父産駒の特徴。バネを感じる後肢の動きで、全体の可動域も十分及第点。若干内向歩様で、背中の使い方がもう少し上手ければなお良かったが、総じてレベルが高めの動き。馬体はややメリハリに欠けるが、5/3の遅生まれ故。トモ高で成長力も見込まれること、ウインドインハーヘア牝系の勢いからも、楽しみな一頭。

 

21. フローレスマジック23(サートゥルナーリア) ★★★★★

低い重心で推進力のある歩様。フレームが大きくそこに質の良い強靭な筋肉が既に付いており、Storm Catの4×3クロスの濃い影響を感じられる。気性面には懸念がなさそうでな点も〇。古馬になればマイルがベストになりそうな血統と体付き。厩舎は母も所属した木村厩舎で不安材料もなく、今年のサンデー牝馬の1番手評価。

 

22. ファイネストシティ23(サートゥルナーリア) ★★☆☆☆

ゆとりのあるバランスの良い体型で、距離の融通は利きそうな作り。後肢の可動域の広い歩きだが、牝馬にしては硬めの歩様でキレるタイプではないかもしれない。若干神経質そうな点にも注意が必要か。

 

23. ジューヌエコール23(アドマイヤマーズ) ★☆☆☆☆

近年活躍馬を多数輩出するソニンクの牝系。馬格はあって母に似た作りではあるものの、パーツやフレーム単位で見ると母より一回り小ぶりなサイズ感。前肢の出が硬めで力感に欠ける歩様。トモも薄めで大きく変わって来そうな気配は薄いかも。

 

24. ロサグラウカ23(アドマイヤマーズ) ★☆☆☆☆

前傾気味な立ち姿で馬体のバランスはイマイチ。柔軟性や可動域、飛節の伸びは良好で素軽さは感じられるが、外孤歩様でガニ股気味な前肢の出が大幅なマイナス要素。

 

25. カービングパス23(ナダル) ★★☆☆☆

チェルヴィニアがオークスを制するなど、勢いのあるハッピーパス牝系。緩さのある母父ハービンジャーを大型馬のナダルで補う配合で、その狙い通り筋骨隆々な馬体。繋ぎも母父ハービンジャーとは思えないほどしっかりしている。歩かせると案外柔らかさがあるが、力強い踏み込みなどパワータイプで本質はやはりダート。クロスするような前肢の出方がイヤミな点か。

 

26. レティキュール23(ナダル) ★★☆☆☆

ナダル産駒にしては軽さを感じるスマートな作りで、芝への適正もありそう。柔軟性のある歩様は魅力的も、可動域は物足りず踏み込みも浅め。繋ぎが太く短いことからスピード能力にも疑義が残る。

 

 

27. ワンブレスアウェイ23(ルヴァンスレーヴ) ★★★☆☆

背中の柔らかさや繋ぎの感じからは母と同じ芝適性を感じる(ツアーでも芝向きと)。トモが甘い部分があり、もう少し踏み込みに力強さがあればなお良し。背中の感じはあまり好みではないが、及第点のスペックは持ち合わせていそうな馬。

 

28. ワンミリオンス23(ルヴァンスレーヴ) ★☆☆☆☆

手先の柔らかさは感じられるが、体が薄く上半身のボリュームに欠ける。手脚の長い馬体だが、管や後ろ脚が長すぎるためか地面からの力が上半身に上手く伝わっておらず、そのせいか力感の無い歩様となってしまっている。馬体のバランスが好みではない。

 

29. シユーマ23(コントレイル) ★★☆☆☆

リズミカルな歩きで柔軟性と力強さを兼備しており、飛節がきれいに伸びる後躯の蹴りは立派。父産駒らしい柔らかさを持っている。馬格があって見栄えがする反面、牡馬として考えると体の薄さが非常に気になる。トモも容積が足りてないように見えるなど、馬格に反してフレームが小さく映るため、成長余力という点でどうか。

 

30. ヴァシリカ23(コントレイル) ★★★★☆

広い後肢の可動域に良く伸びる飛節、柔軟性を感じる背中で、父産駒らしいバネを感じる。体の作りから距離の融通が利きそうなのも好印象。2/19生まれながら募集時で372㎏、管囲18.7cmと小柄なこと、半兄の現状はは不安要素も、牝馬の育成に定評のある林厩舎なのも良い。