⑩ リナーテの23 (牝)
予想募集価格:125万円/口
配合:ロードカナロア×ステイゴールド
生年:3月20日生、母9歳時(3番仔、産駒勝ち上がり1/1)
母:JRA6勝(重賞🥈×2回、🥉×1回)
祖母:マルペンサ 海外5勝(亜GⅠ🥇×3回)
叔父:サトノダイヤモンド 8勝(GⅠ🥇×2回)
近親:ドゥラエレーデ 2勝('20ホープフルS🥇)
母はクラブで募集され、OP勝ちを含む6勝。スプリント〜マイル戦を使われながら1億円を超える賞金を稼ぎ、重賞でも馬券に絡む活躍を見せました。
祖母はアルゼンチンからやってきた名牝マルペンサ。母の兄弟にはGⅠ2勝を含む重賞6勝を挙げ、最優秀3歳牡馬にも選ばれたサトノダイヤモンドがいる血統です。
マルペンサ以外は大して繁栄していない牝系ではありますが、逆にマルペンサのラインからは孫世代で二刀流のGⅠ馬ドゥラドーレスが出るなど、未だ高い活力を見せています。
初仔のフォルラニーニは新馬勝ちを収め、東スポ2歳Sには1番人気で出走(8着)。リナーテからも大物が出てきそうな気配を漂わせています。
個人的にもこのマルペンサの母系は大好きなんですが、リナーテとマルケッサの2頭しか牝馬が出ていないため募集されるチャンスも少ないので、積極的に検討していきたいですね。
本馬は父がロードカナロアに変わっています。基本的には牡馬優勢、かつ1,200〜1,600m戦に適性を持つ産駒が主だというイメージですが、昨年はブレイディヴェーグがエリザベス女王杯を制覇。今年にはベラジオオペラが大阪杯を制し、カナロア産駒から中距離GⅠの流れが出来つつありますね。
基本的にはカナロアに合う血はNureyevの強調(直接クロスorSadler's Wellsとの近親クロス)による持続的なキレ味の増幅と、米国系Northern Dancerやサンデーサイレンス経由のスピード。
本馬はHaloのクロスのみですが、Hale to Reason+Danzigという血の組み合わせは高松宮記念を制したダノンスマッシュと類似する組み合わせです。母もスプリント〜マイル戦で活躍したこともあり、基本的にはマイルまでの距離を主戦場とする快速馬というイメージになりそう。
最大の懸念点は馬格でしょうか。
カナロア産駒は牡牝問わずにある程度の馬格がないと走らない傾向。本馬は気性や馬格に難のある母父ステイゴールドで、かつ1つ上の姉オリオアルセーリオ(父レイデオロ)は5月頭で408kgしかありません。
父がロードカナロアに変わってサイズがどう出るか次第ですが、やはり母父ステイゴールドの影響を考えると小さく出そうな気がします。あまりに小さすぎると、ちょっと手が出ないですね。
とはいえ血統面からの魅力は高く、お値段面からも嫌われそうなロードカナロア産駒なのでドラ1で大人気になることは無いと思っているので、サイズさえあれば候補の1頭ですね。