一昨日行われた新JpnⅠかしわ記念は、シャマルが逃げ切ってV。騎乗していた川須騎手は、これが嬉しいGⅠ級初勝利となりました。おめでとうございますクラッカークラッカー
春天の菱田騎手に引き続きですね。こりゃ流れ来てるか……!?
 
今週から、JRAでは春の府中GⅠ5週連続開催。その期間内でも初GⅠ制覇者が出るのか否か、注目ですね。
 

 

 

 シャンデリアハウスの23 (牡)

予想募集価格:125万円/口

配合:レイデオロ×ヴァーミリアン

生年:4月5日生、母11歳時(4番仔、産駒勝ち上がり1/2)

母:JRA4勝

近親:エガオヲミセテ 4勝(GⅡ🥇×2回)

  :オレハマッテルゼ 7勝(高松宮記念🥇)

母はクラブで募集され、1,200〜1,400m戦を中心に中央4勝。初仔は勝ち上がれませんでしたが、2番仔ギャンブルルーム(キズナ)は既に2勝を挙げており、今週の京都新聞杯からダービー出走を目指します。

 

祖母カーリーエンジェルからはスプリント〜マイル戦の活躍馬が多数出ており、近親には高松宮記念を制したオレハマッテルゼの名前も。3代母はダイナカールですから、日本を代表する名牝系です。

近年でもその活力は衰えておらず、多数の活躍馬を輩出しています。社台グループの根幹を成す牝系ですね。

 

本馬の父は、ここまで失敗の烙印を押されつつあるレイデオロ。やはり藤沢厩舎出身の種牡馬はこうなる運命なのか……。

距離を伸ばして良さが出てきているため、デビュー当初と比べると持ち直してきた感はありますが、とにかくキレない。自身はダービー馬ですが、産駒からは東京2,400mでキレ味を発揮するという印象は到底感じられません。

 

レイデオロ産駒で複数勝利を挙げている馬を見ていると、母系がNorthern Dancer主導かつサンデーサイレンスの血を注入しており、特にDupity Ministerの血が入っている馬は高確率で走っていますね(=レイデオロのBuckpasserと合わせることで重厚さを引き出している)。また、Nureyevの血の増幅は必要不可欠で、この血を強調することで持続的なキレ味が産駒にもたらされます。

 

ただ、同じキンカメ系種牡馬であるロードカナロアのパターンで考えたときに、Nureyevのクロスとミスプロのクロスが同時に入った産駒は走らない(特に牝馬)というデータがありまして……レイデオロは自前でミスプロのクロスを作り出してしまっているので、明らかに牝馬が走ってこないのはこのパターンに合致してしまっているのもあるかもしれません。

それ以外にも、気性の影響で馬体重が増えなかったりなんだりと色んな要因が重なってはいるんでしょうが。

 

本馬の血統表を見ると、母系からはNorthern Dancerが多数注入。Sadler's Wells×Nureyevのニアリークロスも発生しており、Northern Dancerについても日本系(ノーザンテースト)×米国系(Nureyev)×欧州系(Sadler's Wells)と組み合わせることでうまく結合させています。

ややPrincequillo不足に感じられるため、この馬も抜群にキレるというタイプではないかも知れませんが、Kingmamboのクロス+Nureyevの増幅+Northern Dancerのクロス+サンデーサイレンスの血で、レイデオロらしいパワーとスピードを兼ね備えてくれているのではないかと思います。

 

基本的には2,000m以上の長距離馬ということになるでしょう。母系が強く出た場合、ダートに向く可能性も考えられるので、繋ぎや歩様はよくチェックしておきたいですね。また、レディブロンド由来の気の悪さがないかどうかも要チェック。レイデオロ産駒はある程度の馬格がないとダメなので、480kg〜で競馬に行けそうな馬格を有しているかというのも焦点です。

 

とはいえ、ハーツやディープの逝去で長距離路線の種牡馬事情は群雄割拠。ここにレイデオロが台頭してくると面白いですし、少なくとも今年の募集までは絶対人気しないでしょう。ツアーでよく見て良い馬だと感じられれば、穴馬的な指名も検討していきたいですね。

 

 

まぁ京都新聞杯で半兄が勝ったりしたら人気出ちゃうでしょうけども!!!笑