先週末からGWという方も多いようですが、私は暦通りの勤務ということで木曜日まではお仕事です。とはいえ、喫緊の問題だった引っ越しが無事に片付きましたので、ここからは6月の募集に向けた準備を加速させていきたいですね。
 
今週末はケンタッキーダービーにNHKマイルと、楽しみなビッグレースが続きます。いつかは出資馬を送り込めるように、今日も今日とて徳を積んでいきましょう。
 

 

 

 トップライセンスの23 (牡)

予想募集価格:70万円/口

配合:ダノンキングリー×キンサシャノキセキ

生年:4月20日生、母10歳時(4番仔、産駒勝ち上がり1/2)

母:JRA3勝

祖母:海外5勝(米重賞🥇×2回)

近親:スワーヴリチャード(ハーツクライ) 6勝(GⅠ🥇×2回)

母は1,200m戦で3勝。1,000万下で頭打ちとなり繁殖入りした後、本馬を含めて4頭の産駒を産み落としています。ここまでキズナ→ブリモル→サートゥルナーリアと付けられていましたが、今年はダノンキングリー。種牡馬の格としては落ちており、牧場の母に対する期待度も少し落ちてきているような形でしょうか。

 

初仔は新馬勝ちを挙げたものの1勝クラスで足踏み中。2番仔のマルチライセンスはダートの長めを使われており、4月下旬時点でまだ勝ち上がれていません(勝ち上がりのチャンスはありそうですが)。

 

母の半姉に名繁殖ピラミマの名前があり、今をときめく種牡馬スワーヴリチャードが近親にあたります。

母系は祖母キャリアコレクションのラインしか伸びてはいませんので、祖母の仔出し能力を母が引き継げているか否かという点がポイントになります。

 

ダノンキングリーはこの世代が初年度。3歳時にはダービー2着・皐月賞3ちゃくと早くから活躍を見せ、古馬になってからは'21年安田記念であのグランアレグリアを破るなど息の長い活躍を見せました。

ディープインパクト×Storm Catという黄金配合であり、同様の血統構成からはキズナリアルスティールといった種牡馬としても活躍する牡馬も出ていますね。

 

キズナ、リアルスティールの産駒いずれにも該当する走る配合パターンとしては、Nasrullah(or Bold Ruler)+Princequillo+Tom Foolの血を母系から注入することによる瞬発力とキレの増幅です。

また、Storm Catの血を刺激する効果が高く(上記の血もStorm Cat内のSecretariatとのニアリークロス)、Northern Dancerの血も有効。キズナの場合はLypard、リアルスティールの場合はSadler's Wellsとの相性も良いですね。

 

ダノンキングリーについて個人的な見解を述べると、現段階では

 

①Storm Cat的な前進気勢の強い馬が期待出来、2歳戦からの早期始動〜古馬までの息の長い活躍

②キズナ、リアルスティール(いずれも500kg超)と異なりディープに似た軽い馬体のため、よりキレる馬を出せるのでは

③産駒が小さく出る可能性が高いため、キズナらとは異なりダートでの潰しが効きにくそうな点はマイナス

④特に牝馬の馬格については注意をした方がよい

⑤Nasrullah(or Bold Ruler)+Princequillo+Tom Foolは必須。キズナ以上にLypard色が強いため、ここのクロスがあるとなお良い

 

という風に考えています。

父である大種牡馬ディープインパクトに最も似ており、ディープ後継が溢れかえる競馬界にあって社台スタリオンが手元に残している点からも、私としてはポストディープインパクトとして最も期待している一頭です。

 

 

トップライセンス23についてで言うと、⑤のナスキロ+Lypardの血は完備。サンデーの4×3でスピードの確保も図れています。母が現役時490kg前後あったことからも、450kg前後の馬格は期待出来ると思われます。

 

気になる点としては、母の仔出し能力と母父キンシャサノキセキの成績が振るわないこと(重賞馬1頭のみ、セルバーグの次点(賞金順)で3勝クラス、AEI0.36)ですね。

 

低価格帯の牡馬ですが、未知の種牡馬でそこまで人気はしないと思いたいので、第二なんかで候補に入れられたりすると最高ですね。

まあ恐らく第一で消えるとは思いますが!!