3月22日(金)に、突如HP上で発表されたサンデーTCの追加募集。私は会員歴が浅いですが、ベテランの方もここ10年以上は見たことがなかったと仰っていたので、相当な激レアイベントっぽいですね。

今回募集されるのは東西で牡馬1頭ずつの計2頭。いずれもクラブに縁のある良血馬です。


 
 2024年03月22日

2歳馬追加募集のご案内

このたび、サンデーサラブレッドクラブではクラブゆかりの2歳馬2頭の追加募集を行う運びとなりました。下記の募集スケジュールをご一読のうえ、ご検討、お申込みいただければ幸いです。なお、募集馬の詳細は所属馬の各BOXをご確認ください。

※2024年3月22日の時点で会員登録のある方を対象に、以下の要綱で追加募集を実施いたします。


●追加募集馬リスト
※今後の募集馬の健康状態などにより、募集の中止や変更する場合があります。
※下記2頭には手術歴等の公表事項はありません。
※募集馬名をクリックすると、募集馬カタログのPDFファイル(約1MB)が表示されます。
※測尺は2024年3月上旬測定です。
※下記の金額には消費税相当額が含まれています。
※入厩先の厩舎は変更になる場合がございますので、予めご了承ください。
※募集動画は1頭約50MB(約66秒、mp4ファイル形式)です。
※調教動画は1頭約15MB(約52秒、mp4ファイル形式)です。
※動画には音声は入っておりません。
※閲覧に関わるインターネット通信費用は会員様のご負担となります。ご了承ください。

<関東入厩馬>

番号募集馬名生月日体高胸囲管囲体重一口の価格厩舎募集
動画
調教
動画
195メジャーエンブレムの224/4163.0187.021.0491200万円田村康仁動画
3/12
撮影
動画
3/12
撮影

<関西入厩馬>

番号募集馬名生月日体高胸囲管囲体重一口の価格厩舎募集
動画
調教
動画
196アロマティコの223/4163.0181.520.3476150万円斉藤崇史動画
3/14
撮影
動画
3/15
撮影

●お申込み方法
MEMBER’S ONLY内のメニューの「追加募集馬お申込み」からお申込みください。
お申込み方法につきましては、「追加募集馬のお申込み方法」(PDFファイル、約2.3MB)をご参照ください。

●募集スケジュール
○お申込受付(ホームページのみ)
 2024年3月22日(金)9:30~4月3日(水)17:00
○結果通知
 2024年4月4日(木)15:00頃
  結果通知はメッセージBOXとご登録のメールアドレスにお送りします。


どちらも手術歴等はなしということですが、であれば何故この時期での募集になったのか……というのは引っかかる点ですね。何か裏があるんじゃないか、と勘繰りたくなっちゃうのはしょうがないと思います。このお値段の買い物ですしね。


あとは時期的な問題。あと1ヶ月もすれば今年の募集リストが出てきますし、3ヶ月後には1歳の出資馬が決まってます。この時期に、来年分の予算を切り崩すか否かという話ですね。私みたいな一般サラリーマンにはシビアな問題です笑い泣き

とはいえ、これだけの良血馬が完全な抽選で取れるかもしれないというのは大きな魅力。個人的な想定では、高くても4倍(申込160件)程度の倍率でしょうからね。通常の申込であれば1位票80票程度の厳しい実績争いになることは避けられないような馬たちです。

色々と悩まなければならない難しいタイミングの追加募集ですが、ひとまず馬を見てみるとしましょう。




195 メジャーエンブレム22 ★★★☆☆
GⅠを2勝した母メジャーエンブレムの5番仔。サンデーではお馴染みの血統ですが、母系からはメジャーエンブレム以外のブラックタイプは出ていません。そこまで活力のある牝系、という印象ではないですね。
産駒も母と比べるのは酷ですが、高額募集されるものの中々結果を出せていない印象。総額1億円で募集された半兄スワッグチェーンも、残念ながら勝ち上がることが出来ませんでした。
父ロードカナロア系×母父サンデーサイレンス系×母母父Northern Dancer系の組み合わせはカナロアの黄金配合で、本馬の父サートゥルナーリアもこの配合パターンです。サートゥルの成功パターンをおかわりしたような形になりますね。
馬体は非常にバランスがよく、この時期だからというのもありますが筋肉も付いていて纏まっている印象。ダイワメジャーというよりは父サートゥルナーリアの色が濃い印象で、2,000m程度の距離であればこなして来そうに見えます。
歩かせてみると、背腰が非常に柔らかくバネを感じますね。後肢の可動域も広く、全体的な筋肉の質も悪くないという印象です。一方で、前肢の可動域はもうひとつであること、そして繋ぎやトモから父父ロードカナロア譲りの緩さが感じられます。母は2歳GⅠ馬ですが、この馬は早くからといった感じではないかも知れません。それでも雰囲気があって良い馬ですね。
現在は坂路でハロン16秒程度の時計で調教中とのこと。書いてあるとおり夏頃の移動が本線でしょう。あとは募集価格とどう向き合うか。1口200万円はGⅠ馬クラスじゃないと回収出来ませんからね。



196  アロマティコ22 ★★☆☆☆
母はクラブで募集され中央5勝。GⅠでも馬券に絡む活躍を見せるなど、約2億円の賞金を獲得した活躍馬です。産駒も非常に優秀で、デビューした5頭のうち4頭が勝ち上がり。うち3頭が複数勝利、2頭がOP馬とハイアベレージです。何より、皐月賞を制したジオグリフを輩出したことで、GⅠ馬の母にもなりました。一族にも重賞勝ち馬が複数並ぶなどブラックタイプも目立ちます。中々に活力のある牝系ですね。
Giant's Causeway系×キングカメハメハ系の組み合わせは目立った活躍馬は出ていません。父ブリックスアンドモルタルについては、まだ産駒のデータが少なく成功配合は構築されていませんが、Bold Rulerの血を強調するパターンが主流と見られます。が、母アロマティコからはBold Rulerの供給がなくやや独立したような形に。Storm Bird系×キンカメの組み合わせも、半兄ジオグリフを除いては基本的にダートに出る組み合わせです。ドレフォンとブリモルの比較でも、ブリモルの方がStorm Bird色が強く、ダート向きに出やすい可能性は高いのではないかと感じます。
静止画を見るとバランスの良い馬体で、飛節や球節もハッキリしており脚元は丈夫そうな印象。スラッとして手脚が長く、余裕のある体付きからも距離の融通は効きそうです。典型的な直飛で、キレるタイプではなさそうですね。長く良い脚を使う持続型の可能性が高そうです。
動画の方では、歩様や体の使い方はやや硬く見せる印象。後駆の蹴り込み具合は力強くパワーを感じさせますが、可動域は今ひとつに映ります。また、後ろから歩きを見た時にトモが左右に揺れるような感じがありますね。募集コメントにも記載されている「トモの緩さ」から来るものでしょう。まだまだトモ高ですし変わって来るとは思いますが、血統や歩様を見た感じとしてはダート馬寄りな感じを受けるので、このトモの緩さの解消に時間を要すると苦戦を強いられてしまうかもしれません。



いずれも素晴らしい馬なのですが、お値段と予算、そして通常募集で自分が行っていたかどうか、と考えると……非常に珍しい追加募集というお祭りに参加したい意欲はあるものの、今回は見に回る方が良いかなぁというのが個人的な結論です。
4/3 の締切前までに2帯の馬券でも取れたりしたら検討することにしましょうか笑。

とはいえ、この追加募集にどれだけの票数が集まるのかどうかも含めて、大いに注目したいと思います。


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