29日の東京大賞典で、年内のGⅠは全て終了。2023年の競馬は概ね終了となりました。色々なことがあった今年の競馬シーンでしたが、せっかくですから個人的なJRAアワード投票を開示しながら振り返って見たいと思います。 
 
 
 
○最優秀2歳牡馬:ジャンタルマンタル
ホープフルSを牝馬が制したので問答無用。血統を見ると距離もこなせそうですが、父Palace Maliceはゴリゴリのパワー系なので府中の芝が合うかどうかは未知数。皐月賞では本命に近い立ち位置になりそうです。牡馬の手薄そうな世代にあって、来年から日本で種付けを行う父の名声を更に高める活躍に期待ですね。 
 
 
○最優秀2歳牝馬:アスコリピチェーノ
同じサンデーの牝馬レガレイラのホープフルS制覇も大きな話題となりましたが、3戦3勝で無敗のGⅠ制覇という点を高く評価してあげたいです。スケールが大きいのはレガレイラの方でしょうが、使い分けもあって路線は被らなさそうなので、桜花賞→NHKマイルの活躍を期待したいですね。
 
 
○最優秀3歳牡馬:タスティエーラ
クラシックレース全皆勤かつ全連対のダービー馬。文句なしでしょう。デビューは11/27と比較的遅めだったにも関わらず、弥生賞〜菊花賞+有馬記念のフルマラソンを走りきったのは素晴らしいの一言。この馬を見ていると、クラシックを意識するためにはやはり年内に勝ち上がることが重要だと再認識されます。
時計勝負というタイプではないため、国内でどの路線を歩くか難しそうな所ではありますが、来年も堅実な走りを見せてくれるでしょう。
 
 
○最優秀3歳牝馬:リバティアイランド
三冠牝馬のお嬢様。ジャパンカップでも人気に違わぬ走りを見せてくれました。一つ上の先輩牝馬に強い二冠馬がいますので、その馬と一緒に来年の競馬シーンを牽引して欲しいですね。
秋華賞やジャパンカップを見ていても、馬体面ではまだまだ成長の余地はありそう。底を見せない強さを期待します。
 
 
○最優秀4歳以上牡馬:イクイノックス
今年の世界の競馬シーンを語るうえでは外せません。ドバイシーマ〜引退レースのジャパンカップまで、圧倒的な走りを見せてくれました。ディープやオルフェらとの最強馬論争を巻き起こすのも納得の走りっぷり。最早イクイノックスこそ最強と言われても納得してしまうほどの強さでした。種馬としても偉大な活躍を期待します。
アーモンドアイ→イクイノックスと続けて特大ホームランを出すシルクの運の強さにもビックリさせられました。
 
 
○最優秀4歳以上牝馬:ソングライン
あの名牝ウォッカ以来となる、史上2頭目のVM→安田記念連覇を達成。世代最強マイラーでした。これだけ強いのに、左回り専用機というのもクセがあってよかったですね。強い牝馬は何かと府中が得意な傾向
この娘の活躍が、種牡馬キズナを救ったと言っても過言ではありません。是非良い仔を沢山生んでくださいね。
 
 
○最優秀短距離馬:ソングライン
同上。スプリンターズSを制したママコチャは、阪神Cを負けちゃったのが印象としてはちょっとね……。
ソングラインやソダシが抜けて、主役不在となる来年の短距離路線。筆頭候補のナミュールか、新星誕生か、楽しみです。
 
 
○最優秀ダートホース:レモンポップ
ドバイを制したウシュバテソーロも素晴らしい成績でしたが、あちらはGⅠ2勝に対してこちらはGⅠ3勝。南部杯とチャンピオンズカップの圧勝っぷりの印象から、僅差でレモンポップとしました。後はいつまで現役を続けるのか……サウジ&ドバイを走ったら引退しそうな気がしてるのでちょっと不安です。
来年のサウジでウシュバテソーロとの直接対決が実現しそうで、今から楽しみですよね。
 
 
◯最優秀障害障害馬:マイネルグロン
主役不在の障害界にあって、一番人気に応えて圧勝した暮れの中山大障害のインパクトが大きいです。まだ5歳と障害馬としては中堅の年齢ですから、これからの障害界を引っ張って行って欲しいですね。
 
 
○2022年度代表馬:イクイノックス
お前がナンバーワンだ!
誰も異論はないでしょう。満票じゃなかったらキレ散らかすレベルです。一発で顕彰馬に入れろよー??むかつき
イクイノックスのレースからは、サラブレッドという生き物の美しさをこれでもかというほど感じました。普段出資馬以外のレースは滅多に見に行かない私ですが、昨年の天皇賞と今年のジャパンカップを生で見れたことは一生自慢していこうと思います。ありがとうイクイノックス。
 
 
 
 
さて、こうやぅて改めて見てみると分かりますが、ダート以外全てクラブ馬です。近年はクラブ>個人馬主の構造がより強まっている印象ですが、あまりにもその図式が強くなりすぎると個人馬主の成り手がいなくなりそうな気もしていて、少し不安。
これについては、ノーザンファームが一口クラブを上手く使って、未来の繁殖牝馬や種馬候補を上手く囲う仕組みを構築しているのが一番の要因。セレクトや庭先との程よいバランスが見つかると良いんですけどねぇ。
とは言いながらも、良い馬がクラブに流れてこなくなるのも私みたいな一般人からすると困るお話です笑い泣き
 
 
 
いつかはここに名前が挙がるような馬を持ってみたいですね!!