1/9(月) 中京6R 3歳新馬(芝1,600m)

レッドテンペスト(騙3) 角田大騎手

 

9番人気 2着(18頭立)アップアップ

 

紆余曲折を経ながらも、無事デビュー戦の舞台に辿り着くことが出来た暴れん坊将軍・レッドテンペスト。

 

3月に早期脱北するも、

→牝馬を見つけると馬っ気を出して暴れる
→デビュー前の2歳7月時点で騙馬に
→馬運車に載るまで4人掛かりで30分を要する

→2回入厩するが気性が荒すぎて突き返される
→でもゲート試験は一発合格
→少しでも油断すると飛んだり跳ねたりする
→厩舎運動中にほかの厩舎に入り込もうとする
→後ろから騎乗した馬が来ると蹴りに行く

と終始話題に事欠かなかった馬ですが、果たしてどういった新馬戦になるのか。
出資者としては、「順位不問。鞍上と他馬、そして自分が怪我せず完走してくれればそれでOK」というめちゃくちゃ低いハードルを設定して観戦していました。
 
 
 
 
ホライゾネットを装着し、登場時から2人引きで歩いていました。お尻の赤いリボンがチャーミングですね
 
 
馬具の効果か、はたまた初めての競馬場におっかなびっくりなのか、パドックでは暴れることなく非常に大人しく周回していました。
442kgでの出走でしたが、馬体重以上に体を大きく見せていて体付きは好感触。
 
 
 
返し馬にも、厩務員さんに引かれて登場。
ここまでは本当に大人しくしていました(が、クラブの更新からはこの直後の返し馬で派手にロデオしていた模様)
 
 
ゲート裏での輪乗りの最中も、1頭だけ厩務員さんに引かれていました。そのお陰で、レース直前までテンションが高まらずに済んでいたようです。
いざレースへ。
 
 
 
スムーズなスタートを切って先団へ。
パトロールで見ると、隣の東サラ③レッドジャルダンがスタート後内に寄れていたので、スタートで後手を踏んでいた場合そのままレースが終わっているところでした。
 
 
そのまま押してはいかず、中団前目に付けていきます。
 
 
向こう正面で一度、前を走っていた⑤モンサンメリッサが垂れてきたことに反応して頭を上げましたが、角田大河騎手が上手くコントロールをして立て直してくれました。
その後も、内目の馬郡の中にいながらも掛からずに優等生に道中を追走。
 
 
1,000mの通過が1:03.7という、マイル戦とは思えない超スローペースでしたが、このスローを馬郡の中できちんと折り合えていたのには本当に驚きました。
角田騎手も、変に抑えようとせず馬のペースに任せて走らせてくれたのが良かったですね。
 
 
直線を向いて残り2ハロン。
内で構えていたテンペストも、前が空いて進路を確保し、進出を開始。
 
 
内に潜り込んでラストスパートに入ります。
手前替えもスムーズで、ジョッキーの鞭に反応して鋭く伸びていきました。
 
 
それまでは半信半疑でしたが、この辺りで私もようやく勝ち負けを意識(遅い)。
先に抜け出した勝ち馬の⑭アルジーヌを追いかけます。
 
 
この日の中京は内が荒れていて外差し馬場でしたが、荒れた芝も何のそのでグイグイと伸びていきます。
ただし、スローペースを先に抜け出した⑭アルジーヌまでは届かず。
 
 
勝ち馬からは3/4馬身離されましたが、後続は1馬身半離して2着でゴールイン。
ゴール後はテンション上がって騒ぎまわってました笑
 
 
あのコンディションが悪い内を通って、メンバー中最速の上がり3ハロン33.5秒をマークしました。
走破タイムは1:37.6と、マイル戦としては非常に遅いタイム(同距離の5R・3歳未勝利は1:34.6)でしたが、超ドスローの新馬戦と考えると許容範囲内ですかね。むしろ今の中京で上がり3F33.5秒は立派でした。
 
ちなみに馬券は買っていません。内情知ってると逆に買えないです()
複勝で570円、勝馬との馬連で3,940円付いていたので美味しい馬券だったんですけどねw
 

 

 2022.12.26 1月9日レース後コメント(2着)

笹田調教師「無事に輸送をこなし、パドックでは落ち着いていましたが、装鞍所では周りの馬と一緒に暴れたり返し馬でも騎手が振り落とされるのではないかと思うくらいバタバタしたりと不安定でした。このままのテンションでレースに行ったらどうなることかと不安がよぎりましたが、そこは調教通り優等生スタートは速く、道中も前が詰まった時に頭を上げたくらいで上手に走っていました。すごくレースセンスのいい馬ですね。武器となる一瞬の脚も持っているので、気性面さえこじらせなければすぐにチャンスが来るのではないでしょうか。今後についてはひとまず何日か厩舎で楽をさせてから考えます」

 

見えないところではきちんと暴れまわっていた模様。

一方で、調教では優等生でレースセンスが良いなど、実戦での能力や素質の高さは調教師・ジョッキー両者からも評価されています。

 

とにかくポイントは気性。その一言につきます。

角田騎手もレース後コメントで「レースセンスの高さは分かりましたし、スタートを切るまで(の段階)を良い状態で迎えられると良いですね」と言っていましたが、本当にその通りだと思います。

 

こういう気性に難がある馬は、レース慣れ・競馬場慣れした2戦目以降で悪さをしだすケースもあるので、次戦も兎に角気性が高ぶらないように、何とか頑張ってもらいたいところですね。

もしかしたら次走人気するかも知れませんが、馬券を買う方はパドックで落ち着いているか否かで判断するといいかも?

 

 

初戦は魅力たっぷりの素晴らしい競馬でした。

次回は1つ上の順位を取れるように、是非頑張って下さい!

 

 

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