先週のローズステークスで、秋華賞のトライアルレースが終了。3歳牝馬タイトル最後の大勝負を前に、概ね陣容が固まってきました。

 

各所でもまとめられていますが、改めて確認してみましょう。

 

 

 

 

〇優先出走権

スタニングローズ(キングカメハメハ) 紫苑S1着

サウンドビバーチェ(ドゥラメンテ) 紫苑S2着

ライラック(オルフェーヴル) 紫苑S3着

アートハウス(スクリーンヒーロー) ローズS1着

サリエラ(ディープインパクト) ローズS2着

エグランタイン(キズナ) ローズS3着

 

 

〇収得賞金順

15,400万円  スターズオンアース(ドゥラメンテ)

5,100万円  ウォーターナビレラ(シルバーステート)

3,500万円  ナミュール(ハービンジャー)

3,000万円  エリカヴィータ(キングカメハメハ)

2,250万円  プレサージュリフト(ハービンジャー)

1,600万円  ウインエクレール(ディープインパクト)

1,510万円  ラブパイロー(パイロ)

1,500万円  エリオトローピオ(ゴールドシップ)

       ルージュラテール(ハーツクライ)

       メモリーレゾン(オルフェーヴル)

       ストーリア(リオンディーズ)

       オンリーオピニオン(キズナ)

ーーーーーーーーーーボーダーーーーーーーーーーーーー

1,450万円  ピンハイ(ミッキーアイル)

       パーソナルハイ(ディープインパクト)

 

 

 

オークス直後に剥離骨折が判明し、出場が危ぶまれた二冠牝馬スターズオンアースが間に合った一方で、2歳女王サークルオブライフ(エピファネイア)が右前浅屈腱炎を発症し戦線を離脱。

リスト内ではオンリーオピニオンも鼻出血により回避する可能性が高いと見られており、収得賞金1,500万円の4頭で3/4(75%)の抽選となりそうです。

 

 

 

出走予定馬を種牡馬別に見ると以下の通り。

 

 

3頭  ディープインパクト

2頭  キングカメハメハ

     ドゥラメンテ

     オルフェーヴル

     キズナ

     ハービンジャー

1頭  ハーツクライ

     スクリーンヒーロー

     ゴールドシップ

     リオンディーズ

     シルバーステート

     パイロ

     ミッキーアイル

 

 

この3歳世代が実質的にラストクロップとなるディープインパクトは、貫禄の最多3頭。ディープ産駒のキズナが2頭、ミッキーアイルがまさかの1頭、新種牡馬シルバーステートも1頭を送り込んでおり、ディープインパクト亡き後もディープ系の血が繁栄を見せるであろうことを証明しています。

 

同じく最後の世代となったキングカメハメハも、自身が2頭、そして産駒のドゥラメンテ(2頭)とリオンディーズ(1頭)もそれぞれ秋華賞への出走を叶えています。

 

サンデーサイレンス系及びキングマンボ系以外では、ハービンジャーが貫禄の2頭出し。ナミュールプレサージュリフトの両頭はワンチャンスがありそうなだけに、GⅠ獲りに期待がかかります。

(話が逸れますが、ハービンジャーはもう16歳。後継候補だった産駒が乗馬行きとなりましたが、社台はハービンジャーの血を残すつもりはないのでしょうか?輸入種牡馬で代用出来るとの判断かな?)

 

 

一方苦しいのはロベルト系種牡馬で、スクリーンヒーローの1頭のみ。頼みの綱のエピファネイアが、サークルオブライフの離脱によりまさかの秋華賞出走馬ゼロガーンとなってしまったのが大誤算でした。

 

現在、国内種牡馬最高額の種付料1,800万円を誇るエピファネイア

現2歳戦では14/50頭が勝ち上がり。勝馬率28%という立派な数字を叩き出し、2歳リーディングで堂々の首位✨を走ってしますから、巻き返しに期待ですね。

 

 

また、過去5年間の社台系生産場の出走頭数を見てみると、

 

2017年 8頭(ディアドラ/ノーザン)

2018年 11頭(アーモンドアイ/ノーザン)

2019年 14頭(クロノジェネシス/ノーザン)

2020年 6頭(デアリングタクト/非ノーザンビックリマーク)

2021年 13頭(アカイトリノムスメ/ノーザン)

2022年 7頭 ←New

 

となっております。

うーんこれはノーザンファーム運動会!

こうやって見ると、尚更デアリングタクトの凄さが際立ちますね。

 

今年は6年の間で2番目に少ない出走頭数となっております。年間の勝ち馬を見ても、社台系以外の生産馬が重賞を勝つシーンが増えてきておりますから、馬産及び育成のレベルが引き上げられている証拠でしょう。

 

 

 

史上7頭目の牝馬三冠馬の誕生なるか。

それとも、第三勢力や非社台系の陣営がティアラを奪取するのか。

 

今から本番が楽しみです。