2021年産の出資馬は現在5頭。
今回は、そのうちの一頭であるポルトフィーノの21のお話です。
まず前提として、2022年の出資戦略を考えるにあたり、大きな影響があったのは
キャロットクラブの出資システムの変更でした。
新規でのキャロットクラブ入会チャレンジが非常に難しい可能性が高くなった段階で、同じノーザン系の実績制クラブである
シルクと
サンデーを比較した結果、私はサンデー入会の選択肢を選びました。
理由は本当に様々ですが、一番は勝負服への憧れです。
オルフェーヴルのダービーから競馬を知った身としては、「愛馬がサンデーの勝負服でレースに出走する」というのは夢です。
私くらいの世代(アラサー)の方だと、
社台RHよりも
サンデーRの勝負服に憧れている、という方も多いのではないでしょうか?
という訳で本題
ポルトフィーノの21(1歳♀) 栗田厩舎(美)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220916/17/kurotc/2f/00/j/o0640048115175493266.jpg?caw=800)
父エピファネイア
母ポルトフィーノ(母父クロフネ)
2022年09月02日
NF早来
現在はロンギ場でダク~ハッキングキャンターの運動を行っています。気持ちの面には落ち着きがあり、カイバをしっかりと食べて、騎乗馴致はスムーズに進んでいます。運動量としては不足しているので、腹回りなどに余裕はあるものの、調教では前進気勢があり、いい動きをしています。ただし、ロンギ場での運動時に真後ろにいる馬を蹴ろうとする癖があり、この血統特有の気難しさを垣間見せはじめているので、これからも注意を払う必要がありそうです。もう少し体力がついたところで、周回コースでの運動をはじめます。8月下旬現在の測尺は、体高156.5cm、胸囲181cm、管囲21cm、馬体重461kgです。
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○血統
母ポルトフィーノは現役時9戦3勝。2連勝でOPエルフィンステークスを制して桜花賞へ駒を進めるも、怪我で回避。体質の弱さに悩まされながらも、重賞戦線で活躍しました。
最も、多くの方が思い浮かべるのは、武豊騎手を背に3番人気で出走するも、スタート直後に落馬→空馬で1着入線した伝説のエリザベス女王杯だとは思いますが笑
曾祖母ダイナカール→祖母エアグルーヴと続く牝系は、言わずと知れた日本屈指の名牝系。オークス馬アドマイヤグルーヴ、QE2世Sを制したルーラーシップ、二冠馬ドゥラメンテを筆頭に、多数の重賞馬を排出しています。
この牝系の特徴は、成長力と芝&大箱適性の高さ、そして気性及び体質面の弱さです。
本馬は父にエピファネイアを迎えており、明確にオークスを意識した配合であると感じました。エピファネイアの早熟性に、エアグルーヴ系の成長力が上手く噛み合えば……という期待値は非常に高いです。
他方で、エピファネイアも繋靭帯炎が原因で引退。
代表産駒であるエフフォーリアやデアリングタクトも怪我に悩まされていることからも、脚元との戦いは避けては通れないでしょう。
エピファネイアの配合成功例として、サンデーサイレンスの4×3が上げられます。
本馬はサンデーサイレンスのクロスはありませんが、気性・脚元に不安があるこの血統を考えると、これはプラスに働くと考えています。
また、母数は少ないですがエピファネイア×クロフネの勝ち上がり率は22%(2/9頭)、AEIは0.21とお世辞にも良い数字とは言えません。
とは言っても、重複しますが母数は少ないですし、本馬ほどの良血のサンプルがないため、あくまで参考情報程度と認識しています。
○馬体
手足が長く、胴長でゆとりのある首差しからも、適性は芝中距離にあると思っています。母父クロフネ由来か胸囲も現時点181cmと、牝馬としてはボリューミーです。
一方、立ち気味の繋ぎや、トモの容積(骨格はしっかりしているため、成長でカバー出来ると思われる)は懸念事項ですね。
○検討経過
もう3ヶ月も前の話になるんですね笑
今年は特に時間の流れが早いように感じます。
今年度の募集においては、全体的に
価格の高騰![アップ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/173.gif)
が顕著でした。先陣を切ったサンデーの募集においてもそれは同じで、募集価格は前年度比15%増と大幅に値上げ傾向。
特に中価格帯と言われる「2,000〜4,000万円」の馬は軒並み値上がっており、それ故に4,000万円以下の価格帯の牌の奪い合いが予想されました。
これを受けて、当初は「〜3,600万円」までと考えていた予算を「〜5,000万円」までと大きく広げて検討。その結果、以下の6頭が最終候補となりました。
①キャットコインの21(50M/♂/New Year's Day×ステゴ)
②タッチングスピーチの21(50M/♂/モーリス×ディープ)
③ドナウブルーの21(50M/♀/モーリス×ディープ)
④ポルトフィーノの21(50M/本馬)
⑤チェッキーノの21(40M/♀/ハービンジャー×キンカメ)
⑥アビラの21(32M/♀/シルステ×Rock of Gibraltar)
牝馬多めですね。
なんて言って色々検討はしましたが、私は新規チャレンジ中の無実績者。
人気のチェッキーノやアビラ、票を集めるであろう牡馬2頭は厳しい抽選が予想されます。
結果、最終候補をドナウブルーとポルトフィーノの2頭に(2頭とも最終中間時点の1位票は16票で横並び)。
そして悩みに悩んだ末・・・
ポルトフィーノを第一希望で応募。
1位票が40票を下回ったため、無投票で無事当選となりました。ドナウブルーは驚異の末脚で16→65票と大きく票数を伸ばしての抽選だったため、票読みは成功したと言えますね。
ちなみに、今年のラッキーナンバーは「7」と言われています。私のラッキーナンバーも同じく「7」だったため、抽選でも当選していたのでは?というのはココだけの秘密……
○総評
サンデーの入会チャレンジはとても楽しかったです!
この仔については、とにかく怪我無く頓挫なく無事に育成が進むように心の底から祈っています。大きな頓挫さえなければ、きっと素晴らしい競走馬になってくれると信じています。
この仔の成長、そして"あの"勝負服を背にレースを走る姿を見るのが、今からとても楽しみです!
そして願わくば、母の無念を晴らすべくエリザベス女王杯の舞台へと、駒を進めて欲しいですね。
【サンデーTC様より画像及びクラブ公式情報の転載許可を頂いております】