2011.06.19 SP 桂冠詩人の世界 「男は 王者の風格を持て」


 我らは
 平和の
 最も高い幸福な山に登る。
 勇ましい喇叭(らっぱ)の音は
 平和を讃え
 荘厳な生命を讃えゆく
 讃歌の響きである。

 愛する妻を失った君よ。
 愛しき我が子を亡くした君よ。
 そしてまた
 自らが病める身となって
 闘病し抜いている君よ。

 生活の苦しき中を
 広宣流布に走り抜く
 忍耐即慈愛の
 尊き仏の使いの君よ。

 君の胸の奥に
 真実の同志である
 私の名前を
 刻んでくれ給え!

 そして
 栄光に満ち満ちた新文化を
 共に
 構築していこうではないか!

 いくら年経(とし へ)ても
 心の若さを忘れるな!
 決して心は
 老いてはならない。
 そこに
 後悔なき
 永遠性の若さの秘密が
 結合していることを
 忘れまい。
 因果の審判は
 公正無比である。

 断固として
 君よ!
 深い祈りとともに
 激戦の彼方の
 あの勝利の安堵の旗を
 見つめるまで
 生き抜き
 戦い抜くのだ。

 我らの戦いは
 今日一日を楽しむための
 戦いではない。
 幾世紀の後も楽しめる
 いな 永遠に楽しみわたる
 闘争なのだ。

 共に
 人生というものを
 最も満足と
 無量の価値を持ちながら
 生き抜いた生命は
 永遠である。
 これは
 仏法の法則であり
 鉄則だ。

 ゆえに
 また生まれ来りし時は
 共に生まれ
 共に戦い
 共にまた勝利して
 永遠の人生の一幕を飾り
 勝って
 固く握手をし合おう!

 新しい
 栄光の行進が
 再び
 始まった!

      壮年部の同志に贈られた
        「轟きわたる勝鬨(かちどき)の大城」より


 池田名誉会長は1971年の6月、青森・奥入瀬(おいらせ)の渓流を訪れた。
 そして「滝」の詩を詠んだ。

 滝の如く 激しく
 滝の如く 撓(たゆ)まず
 滝の如く 恐れず
 滝の如く 朗らかに
 滝の如く 堂々と
 男は
 王者の風格を持て

 94年6月、英グラスゴー大学は名誉会長に「名誉博士号」を贈った。同大学のマンロー博士は、この詩を引用して推挙の辞を結んだ。博士は、「とても勇敢で、継続的な努力を惜しまず、勇気を持って進まれる池田先生のイメージにぴったり」と語る。
 この年の8月、再び奥入瀬を訪れた名誉会長は、清冽(せいれつ)な水音(みずおと)を響かせる王者の滝に、カメラを向けた。
 きょうは「父の日」。この滝の如く、そして師の如く、不撓不屈の人生を! ── 滝の詩は、父たちの闘魂を呼び起こす詩でもある。