2009.12.09 SP【SGI会長のスピーチ】-抜粋紹介


「平和」を創るのも「人間」であります。
「文化」を創るのも「人間」であります。
「繁栄」を創るのも「人間」であります。
その「人間」を創り育てゆく聖業こそ、「教育」であります。
ゆえに、「教育」に邁進した人こそが究極の勝利者なりと、私は思ってまいりました。

■「戦争の世紀」を「平和の世紀」へ

戦争ほど残酷なものはありません。なかんずく、その戦争の最大の犠牲となるのが、母たちであり、子どもたちであります。
自分たちが味わった戦争の苦しみを、絶対に二度と、若い世代には味わわせてはならないとの断固たる決意を共有しております。

■「育達教育」

かりに成績が悪かったり、試験が苦手であったりしても、どの若き生命にも格別の資質が備わっている。優れた教育で導いていくならば、必ず、その天賦の才能を開花させることができる ─この確信に立って、一人一人の学生を真心から励ましてこられました。
どの若人も、未来に希望を抱き、自信に満ちた足取りで、至善(最高善)に向かって、正しく歩んでいけるようにと、リードしてこられた。
ダイヤモンドは、ダイヤモンドでしか磨くことはできません。人間は、人間によって鍛えられ光を放ちます。教育とは、生命の尊極の“原石”を、最高に錬磨しゆく真剣勝負といってよいでありましょう。その真髄を「育達教育」は体現されております。
教育とは、勝利の力を漲らせゆく源泉であります。

「苦しんだ人間こそ、他者を思いやることができる」
「人生はマラソンだ。諦めず最後まで走り抜いた人間こそが勝者となる」
「失敗の言い訳を探すのではなく、次に成功するための道を見出していくのだ」

わが創価教育の創始者である牧口常三郎先生は、日本の軍国主義の弾圧で捕らわれた獄中でも怯(ひる)むことなく、生命尊厳の哲理を主張し抜いた師子でありました。
この牧口先生の願望は、「いかなる社会の波瀾にも打ち勝っていける人間を創りたい」ということであったのであります。
ともあれ、乱世であるほど、何ものにも屈せず、断固として価値創造していく人格の教育が要請されます。
教育は、民衆の幸福のため、時代の闇を打ち破り、万年の未来を照らしゆく大事業であります。