映画『グランド・ブダペスト・ホテル』。
伝説のコンシェルジュがふるまう究極のおもてなしとミステリー。
外国の感性で、外国の人が作った映画は、とかく日本人にはしっくりこないものです。
スピード感だったり、乱暴さ加減だったり、奇想天外に行動するキャラクター、随所に滑り込まされたウィットやユーモアの数々。 実に欧米的なセンス。 でもその欧米の香りのする映画が好きです。 心の機微とかそんなのは度外視したスケールのデカさ。 なかなか邦画ではお目に掛かれないノリこそが洋画の愛すべき所以。
メチャクチャだけど、云いたいことはちゃんと伝わります。 ネタをばらすと「美しき廃墟・退廃」ということです。 例えば、体が朽ち果てても、心が、気持ちは依然として往年のまま保たれている、そんな感じ。
そんな欧米っぽさプンプンの映画が、この『グランド・ブダペスト・ホテル』! ホテルとかレストランが舞台の映画は、職業柄ひととおり観ることにしていますが、これはそんなのは無視してなかなかに面白い作品でした(好みで評価は分かれるところですが・・・)。
