2024年・今年はパリ五輪イヤー。レスリングの今年の初戦、ザグレブ・オープンがクロアチアの首都・ザグレブで行われ、日本からは男女3選手が出場しました。

https://www.shikoku-np.co.jp/sports/local/20240115000150

 中でも筆者の注目は唯一の男子選手かつグレコローマン77キロ級で既に五輪代表に内定している日下尚選手(三恵海運)です。シドニー五輪の女子マラソン金メダリスト・高橋尚子さんにあやかって「尚」と名付けられたという日下選手、香川県出身で高松北高校から日体大へ進学。昨年に現在の三恵海運の所属になり、この年の世界選手権で銅メダルを獲得。規定によりパリ五輪代表内定となりました。もしパリ五輪で頂点に立てば男子レスリングの日本勢では3年前の東京五輪の乙黒拓斗選手(自衛隊、フリースタイル65キロ級)に続く快挙となります。

 そして何より重要なのが、香川県は個人での金メダリストを輩出していない府県の1つであるということ。自国開催であった東京五輪では、金メダルを獲得したフェンシング男子エペ団体のメンバーに高松市出身の宇山賢さんが入っておりましたが、金メダル候補と言われていたバドミントンの桃田賢斗選手(三豊市出身)は1次リーグ敗退という結果に終わりました。

 話を元に戻しますと、ザグレブ・オープンで日下選手は準々決勝でハンガリーの選手に敗れましたが、敗者復活戦を勝ち上がり銅メダルを獲得。日本に帰国後本人は「4月のアジア選手権にも出て、パリ(五輪)では表彰台の1番高いところに立ちたい」とコメントしました。

 香川初の五輪個人金メダリストを目指して頑張って頂きたいと思います!

 今回はこの辺で。