ブラックジャックの孫 間 黒助 の ガン治療研究ブログ

間 黒助です。

知らない患者さんがかなり多いので、
3年程前に書いたこの記事を定期的にアップし紹介していきたいと思います。

2020年3月から、
国内で実施されている、
がんに関する全臨床試験情報を検索できるようなりました。
チャット形式での検索も可能です。

特定臨床研究に加え、
治験・医師主導治験や再生医療等研究の登録が行われていることから、
ワンストップで必要な情報を抽出することができます。

検索できるのは、
「企業治験」
「医師主導治験」
「拡大治験」
「先進医療A・B」
「医師・研究者主導臨床試験」
「患者申出療養」
などです。

リンクを貼っておきますので気になる方はチェックされてみてください。

 

がんの臨床試験を探す

 

※こういった活動もしています。ぜひご一読ください※

 

 

※ガンについてや、
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僕がご相談やご質問に対してどう返答しても決めるのはご自身です。
そのためには少しでも情報を集め、
後悔しない選択をしてください。
少しでもお役に立てればと思っております。


間 黒助

 

 

間 黒助です。

 

インフォームド・コンセントについては、

日本でも定着してきているのですが、

不適切な形でインフォームド・コンセントが行われている事例があります。

 

不適切なインフォームド・コンセントの一例として、

患者さん自身に責任を押しつける、

 

「自己責任押し付け型インフォームド・コンセント」

 

があります。

 

十分な説明がないにもかかわらず、

「効果が20%の抗がん剤A」

「効果は30%だが副作用が強い抗がん剤B」

「緩和ケア」

といった選択肢だけが示されて、

「どれにするか、次の診察までに決めてきてください」

と患者さんに責任を押しつけるような形で行われるものです。

 

どれにするかと言われても、

患者さんは「選ぶことができない」というのが本音と思います。

 

また、

「見放し型インフォームド・コンセント」

と言って、

「あなたの標準治療は終了しました。

もう治療はありません。ホスピスを勧めます。

当院での診療は終診になります」

と見放し、追い出そうとする例です。

 

多くのがん専門病院や大学病院などでも、

このようなインフォームド・コンセントの事例が見られます。

このように言われてすぐに納得できるでしょうか。

 

最近では、

世界的な動向としても、

シェアード・ディシジョン・メイキング(共同意思決定)に基づく、

インフォームド・コンセントの重要性が求められてきています。

つまり患者さんと医師が十分にコミュニケーションを取り、

患者さんの意向も含めながら、

患者さんと共同して意思決定をしていく方法です。

このような患者さんに寄り添うようなインフォームド・コンセントが広まることを願っています。

 

今は治すことが難しいがんであっても、

がんと共存できる時代になりました。

がん治療の目標はステージごとに異なります。

 

一方で、

再発したがんを治すことは簡単ではありません。

再発がんの場合、

重要なことはがんを治すことよりも、

より良い日常を生きることになります。

がんの患者さんは頭の中が「がん」でいっぱいになります。

どうすればこのがんから逃れることができるか、

朝から晩までそのことばかり考えてしまいます。

するとがんに怯えて大切な時間を失ってしまうことになるのです。

そうならないために、

再発進行がんの場合は、

がんとより良く共存するという視点が重要です。

 

 

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間 黒助

 

 

間 黒助です。

 

がんに関して誤解をしていたり、

正しい知識がないせいで、

必要以上に恐怖を感じたり、

絶望的になったりする人が多いように思います。

そのようながんに関する誤解の1つに「緩和ケア」への誤解があります。

 

緩和ケアというと、

治療が行き詰まった患者さんに対して行われる、

最後のケアのように受け取る人がまだまだ多くいます。

しかし緩和ケアは、

「治療か緩和ケアか」

という二者択一のようなものではありませんし、

もちろん死の宣告のようなものでもありません。

そうではなく本来ならば、

積極的な治療(手術、放射線治療、抗がん剤治療)と並行して行うべきものです。

このことはがん対策推進基本計画にも、

「がんと診断された時からの緩和ケアの推進」

が明記されています。

 

実際に2010年には、

早期から緩和ケアを受けることが延命にもつながると、

「ニューイングランド/ジャーナル・オブ・メディシン」

という世界で最も権威ある医学雑誌の1つで発表されました。

手術が難しい進行性の肺がん患者さんに対して、

抗がん剤治療のみを受けていたグループと、

抗がん剤治療に加えて月に1度、外来で緩和ケアを受けたグループを比較したところ、

緩和ケアを受けていたグループのほうが、

生存期間が2.7ヶ月も延びたのです。

たった2.7ヶ月と思う人もいるかもしれませんが、

世界初の免疫治療薬として承認され、

「夢の新薬」と言われたオプジーボの、

肺がんに対する生存期間の延長が2.8ヶ月とされています。

単純比較はできませんが、

緩和ケアが抗がん剤と同じような治療効果をもたらす可能性があると示されたのは、

非常に画期的なことです。

この結果から考えれば、

緩和ケアは手術、放射線治療、抗がん剤治療に続く、

第4の標準治療と言っても過言ではないと思います。

 

では緩和ケアとは具体的に何をするのか。

もちろん「症状を緩和すること」も大切ですが、

がん治療と並行して行う緩和ケアでは、

「信頼関係の構築」から始まり、

「病状の理解」

「治療の意思決定支援」

「終末期の話し合い」

なども大切とされています。

これらのことは「人生会議」と言って、

人生の最後をどのように過ごしたいかを、

元気なうちに考えておこうというのが目的です。

つまり患者さんが自分の病状を適切に理解できるようサポートして、

抗がん剤治療や緩和ケアなどの選択肢から、

適切に選べるように支援することが緩和ケアの役割なのです。

 

どこで亡くなるのが最もQOL(生活の質)が高かったかを、

遺族にアンケートした調査では、

最もQOLが高いのは自宅、

次が緩和ケア病棟、

最も低いのが病院死という結果になりました。

緩和ケア病棟に行くというと、

もう何もしてもらえないと感じる人がいますが、

苦痛を取り除いてQOLを大切にして過ごせる場所が緩和ケア病棟です。

それにもかかわらず、

日本ではいまだに病院死が最も多くなっています。

これはがんの病状や緩和ケアに関する正しい知識が知られていないからです。

 

他にも知っておいてほしいこととして、

脳卒中や心不全などの慢性疾患や、

認知症、老衰が右肩下がりで徐々に体の自由が利かなくなっていくのに対して、

がんの患者さんは亡くなる直前までは、

普段とあまり変わらず過ごせるということが多いです。

個人差はありますが、

亡くなる1ヶ月くらい前までは比較的元気で、

一旦症状が出ると、

階段を転げ落ちるように全身状態が悪化していきます。

それを知らないと、

抗がん剤治療などの積極的治療で、

効果が得られなくなった時期が来た後も体は元気だから、

治療の終了をなかなか受け入れられません。

故に亡くなるギリギリまで抗がん剤を使って、

非常に辛い思いをすることになるのです。

医師から標準治療の終了を告げられても、

「自分はこんなに元気なのに治療できないはずはない」

と納得できず、

最後の最後まで抗がん剤を使ってしまうのです。

 

標準治療が終了した後に抗がん剤を使用しても、

延命効果は期待できません。

この時期に無理に抗がん剤を使うことは、

過剰医療につながり、不要な苦しみが増すだけです。

標準治療が終了した後は、

むしろ緩和ケアを受けたほうが、

QOLの向上や場合によっては延命効果が期待できます。

この点を知らない患者さんが非常に多いのです。

 

抗がん剤の使用は本来、専門家である腫瘍内科医が行うべきですが、

日本には腫瘍内科医の数が少なく、

がんの治療は外科医が行うことが多くなっています。

外科医は手術のプロですが、

必ずしも抗がん剤のプロではありません。

よって「抗がん剤のやめ時」を正しく理解していないのです。

抗がん剤のやめ時を判断するのが難しい別の理由として、

余命がわからないこともあります。

よく医師から「余命宣告を受けた」と言われますが、

実は余命というのはせいぜい3分の1程度しか当たりません。

つまり医師だって人間がいつ死ぬかなどわからないのです。

余命半年と言われたけれど、

1年も2年も生きる人がいるのはそのためです。

あまり当たらないにもかかわらず、

余命宣告を平気でするのはいかがなものかと思います。

それよりも重要なことは、

病状を理解して予後について話し合うことです。

患者さんはどれほどがんが進行していても、

「自分には奇跡が起こって治る」

と信じています。

もちろん希望を持って前向きに過ごすことは重要ですが、

病状に対する正しい理解がなければ、

結果として過剰な抗がん剤によって、

体を痛めつけることになってしまうのです。

 

 

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間 黒助

 

 

間 黒助です。

 

最近、多忙でなかなか自分の言葉をブログにできていないのですが、

Ameba公式ジャンル『入院・闘病生活』を検索したり、

『手術』『抗がん剤』『放射線治療』など、

がんに関するキーワード検索して、

今がんと闘っておられる方々のブログは拝読させていただいています。

 

拝読させていただいて思うことは、

あまりにも糖質の摂りすぎな食事をされてる方が多いです。

がんの唯一の栄養源はブドウ糖です。

糖質の過剰摂取は、

がんにエサを与えているようなものと認識してもいいかと思います。

糖尿病の方が「がんのリスクが高い」というのは端的に言うとそのためです。

以下、過去に「食事について」書いた記事です。

長い記事にはなりますが、ぜひご一読ください。

 

 

 

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間 黒助

間 黒助です。

 

先日こんなニュースがありました。

 

 

東京慈恵会医科大の研究グループは24日までに、

水虫と皮膚がんの一種である足の裏の「メラノーマ」の発生に、

相関が認められたと発表した。

これまで足裏のがん発生には、

物理的な刺激が関わっていると想定されていたが、

感染症である水虫との関連が初めて示された。

水虫の治療や予防により、

これまで困難とされてきたメラノーマ予防に一定の効果が期待できるという。

 

研究成果は、

6日付の国際学術雑誌「ジャーナル・オブ・ダーマトロジー」

に掲載された。

日本人はメラノーマが足裏に発生することが最も多く、

進行すると致死率も高い。

胃がんはヘリコバクター・ピロリ菌などの、

慢性感染症から引き起こされるため、

グループはメラノーマも、

白癬(はくせん)菌の感染症である水虫から発生する可能性があると考え、

両者の関係を調査した。

研究では、

日本人のメラノーマ患者30人と、

それ以外の皮膚病患者84人を調査。

足裏を顕微鏡で調べた結果、

メラノーマのグループは60%、

非メラノーマは29.8%が水虫に罹患(りかん)していた。

解析の結果、

水虫がメラノーマの発生に関与している可能性が示されたという。

研究グループの延山嘉眞・慈恵医大教授は、

「今後は発がんとの関連を分子レベルで解明したい」

としている。

 

<引用元:時事通信 配信>

 

【慈恵大学】プレスリリース_水虫が発がんに関与.pdf

 

 

※ここからは僕の推察でわかりやすく説明させていただくと、
水虫の原因となる白癬菌は、
体内にある『 TLR2 』という受容体を刺激することで、
炎症を引き起こします。
この炎症の過程で、
『 IL-10 』というタンパク質が作られ、
『 M2型マクロファージ 』という免疫細胞が活性化されます。
『 M2型マクロファージ 』は、
がんに対する免疫の働きを抑えてしまう性質を持っています。
また水虫では、
『 Th17細胞 』という別の免疫細胞が活性化され、
『 IL-22 』というタンパク質が作られます。
『 IL-22 』は細胞の生存や増殖を促進する働きがあり、
これががんの発生に関係していると考えられます。
要は水虫による長期的な炎症が、
がんに対する免疫の抑制と、
がんの発生を促進する両方の面から、
足の悪性黒色腫の発症に関与している「可能性」があるようです。

 

 

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間 黒助

 

 

間 黒助です。

ガンで亡くなったばかりの方のご家族から、

コメントやメッセージ、メールをいただくことが多々あります。

多岐にわたり色々な方々とやり取りをしてきましたが、

人それぞれ環境が違うので、

当たり前ですが環境や境遇は千差万別です。
中には後悔の念を述べられる方もいます。
その中でも「後悔する」という感情を、

ご自身、ご家族に起こさせないためには、

どうしたらいいのかということを、

ある時期から考えることで、

ある程度解消できると考えています。
前に書いた記事ですがご一読いただければと思います。

※以下の記事で「がん」を「ガン」とカタカナで記載しているのは平仮名が連続で続くと読みにくいからです。


ガンになって、
治すことが難しいという状況になると、
本人だけでなく家族にとっても、
残された時間は大変貴重なものとなります。
自分のことは何とか自分で乗り越えられるけれど、
家族の悲しみや苦しみを見ているのがつらい、
という気持ちになるのはとても多いと思います。

【親を残していくことになりそうな場合】
親がまだ存命のうちにガンになり、
おそらくは自分のほうが先に命の終わりを迎えることになりそうな場合、
年老いた親がどれほど気落ちし、
どれほど悲しむことになろうかと想像して、
苦しくてたまらないという気持ちになるのは、
とてもよく理解できます。
そんなときに何をすれば双方の心が救われるかというのは、
大変難しい問題です。
もちろんこれが正解というものはないでしょうし、
それぞれの親子が自分達で見つけるしかないことかもしれません。
ただ1つ言えるのは、
たとえ親よりも先に死んでしまうことになっても、
それだけでその人の人生が全て不幸だったというふうに決めつける必要は、
全くないということです。
人生半ばで死を迎えることは、
大変残念で悲しいことですが、
それまで生きてきたことの意味が消えることはありません。
生まれてきて良かった、
あなたが親で良かったという感謝の気持ちを伝えて、
今までの人生の中での楽しかったこと、
嬉しかったこと、
幸せだったことなどを、
親子で話す時間が持てるといいと思います。
たとえ親より先に死んでいくとしても、
自分の人生は決して不幸ではなかった、
むしろ幸せだったということを、
残される親に伝えられれば、
深い悲しみの中でも、
親にとってはこの上ない慰めになるのではないでしょうか。

【幼い子供がいる場合】

死ということを理解できない幼い子供がいる場合の苦しみは、
相当深刻なものになると思います。
その子供に病気のことをどこまで正直に伝えるかという悩み、
自分が死んでしまうということで子供に与えるショックに対する心配、
色々な思いが押し寄せて、
心が押しつぶされそうになってしまうのも致し方ありません。
子供がまだ小さい場合、
親というものは、

今、死ぬわけにはいかない、
と強く思うのが当たり前です。
でも実際には病気がなかったときの寿命や、
平均寿命までは生きられないことがわかってしまった。
そういう状況になると、
あとどのくらい生きられるのか、
という数字がとても切実な問題になります。
それがあと3年ならば、
子供も今より3つ歳を重ねた分だけ大きくなるので、
その間にこれくらいのことはしてあげられる、
教えてあげられるなどの計画を立てることはできます。
あと半年や数ヶ月という期間だと、
そんな中でいったい何をこの子に残すことができるのかと思い悩み、
あれでもない、
これもできない、
という無力感に襲われてしまうこともあるでしょう。
親が子供への思いを断ち切って死んでいくというのは、
無理なことです。
ただ、
無理は無理なのですが、
その中で何ができるかを考える強さを、
子供のために持ち続けてほしいと思います。
それが無理な気持ちの状態だったら、
迷わず医療をはじめとした周りの助けを借りてください。
何をすることがベストなのか人それぞれです。
できるだけたくさんのいい思い出を残していきたいという人もいれば、
これだけは教えたい、
伝えたいということがある人もいるでしょう。
自分にだけべったり甘えてばかりの子供を、
他の人にも甘えられるようにしたいと、
心を砕くこともあるでしょう。
ここは親である以上、
子供のために踏ん張って、
残された時間を考えながら、
しっかり対応していただきたいと思います。

【もう少し大きな子供がいる場合】

死について、
話せばわかる年頃の子どもの場合はどうでしょうか。
親が治らない病気であることを告げられるのは、
耐えられないことだろうと考えて、
子供に本当のことを言わないと決める人が多いようです。
でも、
これまで僕が経験した限りでは、
本当のことを告げた場合のほうが、
告げない場合よりもうまくいくことが多いように感じています。
ある程度大きな子供であれば、
残されるお母さんと妹をよろしくなどと、
父親が頼むなんてこともあるでしょう。
もちろん年齢によって、
個人の性格などによって、
事実を受け止める力には違いがあります。
大きな絶望感に襲われたり、
告げた人や周りの人たちに怒りを感じて、
荒れてしまったりする子供もいます。
誰がどんなふうに伝えるのか、
細心の注意を払わなければなりません。
一般的に子供の心は、
大人が思うよりは頑丈にできているように感じます。
とはいえ、
親を失うという事態を全く動揺せずに、
受け止められる子供はいません。
周りの協力や見守り、
ときには専門家によるカウンセリングなどによって、
十分にケアする必要はあります。
もしも、
ギリギリまで本当のことを告げられない場合、
子供にとっては、
親の病状が進んで、
命が続かなくなりそうなときに、
初めて現実を知らされることになります。
しかもそのときに残された時間はほとんどありません。
一緒に過ごせたはずの貴重な時間の機会を永遠に失ってしまったことで、
後々まで長く続く後悔や苦しみを子供に抱かせてしまう恐れがあります。
告げるべきか、
告げない方がいいか、
簡単に正解を導きだす方法はありません。
どの場合も、
一時の感情で安易に決めてしまわずに、
周りとも相談したりしながら、
じっくり考えて決めるしかないと思います。



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間 黒助

 

間 黒助です。

 

先日こんなニュースがありました。

 

 

我々の免疫系には、がん細胞を発見して攻撃する機能が備わっている。

だが、がん細胞もこの免疫機能を逃れようとする。

今回、北海道大学などの研究グループが、

免疫機能から逃れようとするがん細胞を攻撃する、

新たな免疫療法の技術開発に成功した。

 

<がん細胞が免疫系の攻撃を逃れる戦略とは>

病原体などの異物が体内へ侵入した際、

我々の身体は、

それを発見して攻撃、排除する免疫系の機能を持っている。

がん細胞も異物(異常細胞)であり、

がん細胞が発生したら、

初期のうちに免疫系の機能がそれを発見して攻撃、排除する。

 

リンパ球の一種で免疫系の司令塔となるT細胞の中でも、

CD8+T細胞というキラー細胞(細胞傷害性T細胞)は、

がん細胞を発見して攻撃、死滅させる役割を持つ。

がん細胞を発見するメカニズムは、

がん細胞の表面に発現するT細胞受容体により、

がん抗原を特異的に認識することで機能する。

 

このCD8+T細胞は、

がん細胞を溶かしたり(パーフォリン)、

グランザイムという酵素により、

がん細胞の自死(アポトーシス)を誘導するなどして、

がん細胞を殺傷する。

 

がん細胞のほうもまた、

CD8+T細胞からの発見や攻撃を回避し、

生き残り、

細胞を複製し、

増殖させるための戦略(免疫チェックポイント)を獲得していく。

がん細胞の免疫回避戦略の1つが、

MHC(Major Histocompatibility Complex)クラスI遺伝子という、

抗原の発現レベルを低下させることだ。

 

MHCクラスI遺伝子の発現が低下することは、

がん細胞が免疫系からの攻撃を回避する一般的な方法とされているが、

がん細胞は、

自分の細胞表面にあるMHCを消し去って、

CD8+T細胞の発見や攻撃から逃れる。

がんの免疫療法には、

がん細胞が免疫系から逃れる免疫チェックポイントを、

阻害させて作用するもの(抗免疫チェックポイント阻害療法、PD-1療法など)があるが、

MHCクラスI遺伝子の発現障害が、

治療の有効性を低める原因の1つと考えられている。

 

つまり、

がん細胞を発見・攻撃する免疫系のメカニズムは、

がん細胞の抗原として、

MHCクラスI遺伝子の発現がなければ機能しないというわけだ。

 

<がん細胞の特定の遺伝子をターゲットに>

今回、

北海道大学大学院医学研究院の小林弘一教授らの日米共同研究グループは、

がん細胞の表面でMHCクラスI遺伝子の発現がなぜ低くなるのかを考え、

がん細胞のNLRC5遺伝子という制御因子(プロモーター)の発現が、

メチル化という遺伝子修飾を異常な形で受けることで、

MHCクラスI遺伝子の発現低下を引き起こしていることに着目した。

(Sayuri Yoshihama, et al., "NLRC5/MHC class I transactivator is a target for immune evasion in cancer" PNAS, Vol.113(21), 5999-6004, 11, April, 2016)

 

(がん細胞に対するNLRC5遺伝子の制御因子(プロモーター)のメチル化と脱メチル化による違い。北海道大学のリリースより)

 

実際、

がん患者ではNLRC5遺伝子の発現が多ければ、

MHCクラスI遺伝子の発現も増加し、

がん患者の良好な予後にも影響があり、

がん抗免疫チェックポイント阻害療法(PD-1療法)の効果も高いことがわかっている。

(Sayuri Yoshihama, et al., "NLRC5/CITA expression correlates with efficient response to checkpoint blockade immunotherapy" scientific reports, 11, Article number: 3258, 5, February, 2021)

 

そのため、

同研究グループは、

NLRC5遺伝子だけをターゲットにし、

異常なメチル化修飾を正常化(脱メチル化)してNLRC5遺伝子を活性化し、

MHCクラスI遺伝子の発現上昇を誘導する技術、

TRED-I(Targeted reactivation and demethylation for MHC-I)というシステムを開発し、

この成果を2024年2月1日に米国科学アカデミー紀要(PNAS)で発表した。

(Xin Sun, et al., "Targeted demithylation and activation of NLRC5 augment cancer immunogenicity through MHC class I" PNAS, Vol.121(6), e2310821121, 1, February, 2024)

 

同研究グループは、

このTRED-Iシステムについて、

マウスの悪性黒色腫(メラノーマ)細胞やヒト乳がん細胞などで実験をし、

NLRC5遺伝子の脱メチル化による発現の増加、

それによるCD8+T細胞の抗がん免疫機能(細胞傷害性T細胞の応答、攻撃能力)の強化、

がん抗免疫チェックポイント阻害療法(PD-1療法)の効果への好影響などを調べ、

実証した。

 

(マウスの悪性黒色腫(メラノーマ)細胞を使ったTRED-Iシステムの実験の比較。北海道大学のリリースより)

 

また、

がん放射線療法などの局所療法では、

転移した別の部位への抗腫瘍免疫応答も高くなることから、

TRED-Iシステムも離れた部位に転移したがんに対して、

強力な抗腫瘍免疫応答を持つことを示している。

 

がん細胞のDNAを脱メチル化させる薬剤などはこれまでもあるが、

重い副作用を生じさせることで問題も多いという。

同研究グループは、

TRED-Iシステムが、

MHCクラスI遺伝子の発現に対して特異的に機能することから、

副作用も低く、

将来的にはPD-1療法以外の、

抗免疫チェックポイント阻害療法に応用(併用)できる可能性があるとしている。

また、

TRED-Iシステムでは、

単独でも、

CD8+T細胞が、

腫瘍の中心を効率的に攻撃することが観察されたという。

 

同研究グループは、

今後の課題として、

TRED-Iシステムを、

がん細胞へ効率的に直接、送り込む技術を確立させたいとしている。

 

<2024年2月6日、北海道大学、東洋大学><石田雅彦 サイエンスライター、編集者>

 

 

 

本研究成果は、

2024年2月1日(木)公開の、

「The Proceedings of the National Academy of Sciences誌」

に掲載されました。

URL:https://doi.org/10.1073/pnas.2310821121

 

詳細はこちらのPDF資料をご覧ください。

https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/240206_pr2.pdf

 

 

※ガンについてや、
ガン治療に対して少しでも疑問に思ってること、
ご質問やご相談のある方は、
コメントにお書きになるか、
または下記のメールアドレスにメールください。
真摯なご質問・ご相談には必ず返信致します。
 

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kurosukehazama@yahoo.co.jp

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少しでも心配事があるなら遠慮せずにコメントください。
そんな少しのことで今後が、未来が変わるかもしれません。

僕がご相談やご質問に対してどう返答しても決めるのは自分です。
そのためには少しでも情報を集め、
後悔しない選択をしてください。

少しでもお役に立てればと思っております。

 

 

間 黒助です。

毎日たくさんのがんの患者さんとメールのやり取りをしているのですが、
広告を事実と捉えてしまう方
広告を事実と信じてしまう方
が非常に多いと痛感しておりますので、
前に書いた記事を再掲いたします。

※以下の記事で「がん」を「ガン」とカタカナで記載しているのは平仮名が連続で続くと読みにくいからです。



自分がガンになったり、
家族や親しい友人がガンになったりしたとたん、
「ガン」という文字がやたら目につくようになるものです。
本屋に行って関係のありそうな書名の本を手当たり次第買って読んでみたり、
インターネットで情報を集めようと考える人も多いでしょう。

このようなときに注意していただきたいことがあります。

ガン情報の中には、
科学的に正しい情報を提供しようとしているものも、
もちろん多いのですが、
栄養補助食品などを売りつけようという広告も、
正しい情報と似たようなカタチでたくさん紛れ込んでいるのです。
そのような広告に引っかかると、
効果は実証されていないのに、
値段の高い商品をたくさん買い込むハメになります。

15~20年ほど前までは新聞や雑誌に、
「この健康食品でガンが消えた」
などの “ 書籍広告 ” が毎日のように載っていました。
そういう本を買って読んでみると、
ある健康食品を飲んでガンが治った人の体験談がいくつも書かれていました。
要はその本は丸々1冊が健康食品の広告で、
たくさんの体験談は1人の人が捜索で書いていたことが後になってバレたり、
健康食品会社の社長が脱税で逮捕されたり、
出版業界にも厳しく目を付けられたりして、
このようなあくどい商法は鳴りをひそめました。

代わって最近増えているのが、
インターネットによる同様の商法です。
一例を挙げると、
ガンについて検索すると検索結果よりも上に、
ガンの闘病体験談の「広告」が表示されます。
そこから誘導されていくと、
「医師の相談無料ページ」というページにたどり着き、
そこからさらに健康食品を売るページへと繋がります。

検索した人は、
“ 自分で探した情報 ” と思っているので、
あまり疑うこともなく健康食品を買ってしまうのではないでしょうか。
しかしそう思うことまで計算された、
巧妙な広告が探せばたくさん見つかります。
最近は誰でも知ってるような大手の食品会社や製薬会社まで、
似たような手法で広告を出している事例が増えています。
いつから日本はそんな国になってしまったのだろうとガッカリします。

このような広告は非常に巧妙に作られてはいますが、
期待する効果が実証されている薬ではないので、
薬事法に触れないように、
「治った」「効いた」という表現は絶対に使っていません。
健康食品会社はあの手この手で商品を売ろうとしますが、
引っかかって効果のない食品を高い値段で売りつけられるという被害が、
少しでも減るように願ってます。

機能性食品や栄養補助食品などを使用していることを、
医師に隠しておく患者さんが非常に多いですが、
大部分の医師達は、
その「何をしてでも治りたい」という患者さんの気持ちを、
誰よりも共有しているつもりだと思います。
気兼ねなく相談すれば、
過去の経験や客観的な意見等をお伝えすることもできます。

健康補助食品や機能性食品などの代替療法について、
頭ごなしに否定する医師も少なくないとは思います。
頼りにしているものを否定されて、
気分を害する人もいるかと思いますが、
この場合は医師が言うことは根拠のないことでもないのです。

 

 

※ガンについてや、
ガン治療に対して少しでも疑問に思ってること、
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真摯なご質問・ご相談には必ず返信致します。
 

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公開を控えて欲しいというコメントへの返答は、
質問内容を控えてブログの『コメントへの返答』カテゴリーで随時アップします。

少しでも心配事があるなら遠慮せずにコメントください。
そんな少しのことで今後が、未来が変わるかもしれません。

僕がご相談やご質問に対してどう返答しても決めるのは自分です。
そのためには少しでも情報を集め、
後悔しない選択をしてください。

少しでもお役に立てればと思っております。
 

間 黒助です。

パラヒドロキシベンズアルデヒドをお送りする活動を始めて11年が経ちましたので、
経過を報告したいと思います。
 

まず、

去年10年経ってから今日までのこの1年間で、
100名強の方々(11年間の合計約1,100名)の、
パラヒドロキシベンズアルデヒドに関する相談に乗り、
実際にお送りしてきました。
ほとんどの方々が継続していますが、
この1年も副作用らしい症例はありませんでした。

「腫瘍は小さくはなってないけど、大きくもなってなく、体調も安定している」
「腫瘍が小さくなり、マーカーの数値も下がっている」


放射線や抗がん剤と併用されてる方、
他の自由診療と併用されてる方もいますので、
「腫瘍が小さくなった」
「マーカーの数値が下がっている」
とのご報告いただいた方々は、

放射線や抗がん剤、他の自由診療の効果も考えられます。
それも踏まえて11年経ちましたが、
こういったメールを今もいただけています。
また余命数ヶ月や1年と言われ、
それから余命期間を超えた現在もご存命で元気にされている方々もいます。
パラヒドロキシベンズアルデヒドを服用されているほとんどの方が、
ステージⅢ~Ⅳ~終末期の方々です。

残念な報告ですが、
今年もお送りしている患者さん8名がお亡くなりになられました。
お亡くなりになられた方々は短期間の少量しか服用できませんでした。
8名中、3名が20歳未満の若い方々だったこと、

服用を継続したいとのことでメールのやり取りをし、

パラヒドロキシベンズアルデヒドを発送したものの、

「受取人が死亡のため」と記載され戻ってきたこともあり、
パラヒドロキシベンズアルデヒドのことを知るタイミングや、
パラヒドロキシベンズアルデヒドを服用するタイミングもありますが、
やはり悲しい気持ちでいっぱいになりました。
ご冥福をお祈りいたします。

※連絡なく服用を中止された方々や、

メールのやり取りが途絶えた方々もいますが、
基本的にこちらから連絡することはありませんので、
ご存命なのか、お亡くなりになられたのかは定かではありません。
そのような方々がいるということも考慮されてください。

ここからは毎年報告する際の重複になりますが、
僕は11年経った今でも、
パラヒドロキシベンズアルデヒドで腫瘍が簡単に消えるなどと、
そこまで期待はしていません。

僕は “ 腫瘍が消える ” ということに重点は置いてなくて、
いかに、
“ 毎日をいつもと(健常時と)変わらず穏やかに過ごせるか ”
に重点を置いているので、
「腫瘍は小さくはなってないけど、大きくもなってもいなく、体調も安定している」
という報告だけでも嬉しくなりますし、
何よりメールの文面が明るく前向きな文章に変わってきている感じがするので、
精神的にもプラセボ効果(プラシーボ効果)のように、
何らかの改善があるなら、
パラヒドロキシベンズアルデヒドを服用する意味はあると思います。

上記の効果についても、
もちろんパラヒドロキシベンズアルデヒドが効いているかどうかはわかりません。
抗がん剤と併用されていて腫瘍が縮小されている方には、
「抗がん剤の効果であれば必ず増大してきます。絶対に油断はせず用心していきましょう」
とお伝えしています。

毎年書いていますが、
全国に数ヶ所あるパラヒドロキシベンズアルデヒドを処方するクリニックで、
処方を受けている患者さんからも、
かなりの問い合わせを頂いています。
全てが料金に関するもので、
各クリニックの料金を詳しく聞くと、
はじめは安かったのが、
量が増えてくると徐々に高額になり、
一般的な所得の方ではなかなか長い期間続けるのは困難な金額になっています。
自由診療なので高いのはしょうがないかもしれません。
代替療法の多くでは、
患者さんが少し無理をすれば何とか払える、
という程度の金銭が要求されます。
短期間試す程度であればまだしも、
長期間にわたって取り入れるとなると結構な額になってしまいます。
代替医療、特にパラヒドロキシベンズアルデヒドのような、
がんの患者さんにとっての小さな希望が高額であってはなりません。
代替医療は高いお金をかけてやるものではないと思います。
それがあまりにも高額であれば、
本来の医学的な治療を行う際の妨げになってしまいます。
先端的な自由診療を行うのであれば尚更です。
代替医療に高額なお金をかけるよりも、
個人的には、
そういうお金はできるだけセーブして、
穏やかに過ごしながら、体が動くのであれば伴侶と旅行したり、
効果が期待できる、
科学的根拠のある先端的治療を受ける費用に振り向けるべきだと思っています。

そういった金銭的な部分でお困りの方も、
ぜひご相談されてください。

この11年間を見てきての後記になりますが、
パラヒドロキシベンズアルデヒドが効くとはもちろん言えません。
しかし試す価値は十分にあると思います。
病名、がんのステージや症状、病状経過、現状など、

何回かメールでやり取りさせていただき、
ある程度の信頼関係が築けた方のみ、
パラヒドロキシベンズアルデヒドを3週間分は無料でお送りしますので、
お気軽にメールでお問い合わせください。



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kurosukehazama@yahoo.co.jp

 

僕がご相談やご質問に対してどう返答しても決めるのはご自身です。
そのためには少しでも情報を集め、
後悔しない選択をしてください。


がんの情報を調べるときは本当に注意が必要です。
JMIR Cancerhttps://cancer.jmir.org/>』 によると、
インターネット検索したときに出てくる上位20位のうち、
がん情報について信頼できるサイトは約10%です。
逆に危険だったり、体に有害な恐れのあるサイトは約40%と報告されています。

インターネット検索したときに、
特に正しいと思われがちなのが、
①効果のある治療法ほど上のほうに表示される
②病院のホームページに掲載された「がんが治った」患者体験談
③最新の研究に基づく「最先端医療」が最も良い治療

ですが、
これは全部間違いです。

まず、
『①効果のある治療法ほど上のほうに表示される』
は、情報を出したい方がお金を払って出している広告です。
検索してよく見ると小さく「広告」と書いてあります。
最近では「スポンサー」と表示されています。
スマートフォンで見ると(2023年1月時点)、
「Sponsord by ●●●」
「AD(Advertisingの略。日本語で広告)」
など、英語で表示されるので、
それが広告なのか、
正しい検索結果の記事なのかわからないで、
「上のほうがいいだろう」とサイトを開いてしまう方が多いです。
患者会で、

「どういうサイトを見てますか?」

と調査した結果もありますが、
「検索結果を上から見ます」

という方がかなり多いです。

『②病院のホームページに掲載された「がんが治った」患者体験談』
ですが、
体験談というのは、
患者さんを元気づける、勇気づける、非常にいいコンテンツだとは思います。
ですが病院のホームページに掲載されていたら要注意です。
この治療法がこの患者さんに効いたからといって、
別の患者さんに効くとは限りませんし、
効いたというのもあくまでその患者さんの主観であり、
客観的に本当に効いてるのかというのは体験談からはわかりません。
そのような状況なので、
厚生労働省は、
『医療機関のホームページに患者の体験談を載せてはいけない』
というルールを定めています。
ですので載っていること自体がそのルールに反しています。
また、
治療前、治療後の画像の掲載も時々見かけますが、
それについても厚生労働省が、
「ホームページに載せてはいけない」
とルールを定めています。
治療前のCT画像は、

造影剤ありのCT画像でがんが写っており、
治療後のCT画像は、

造影剤なしでがんが写りづらく消えているように見える、
といった、
違うもので比べている画像も僕が見る限り散見しています。

『③最新の研究に基づく「最先端医療」が最も良い治療』

ですが、
最先端医療というのは、
文字通り「新しい治療」なので、
まだ安全性や効果があるか確認されていない治療、
研究段階の治療
になります。
「標準治療」というと、
言葉の語感が「並」の治療というような感じがして、
「並の治療」と「最先端」を比べると、
「最先端」のほうが輝いて見えると思います。
しかし標準治療とは、
科学的な手法で安全性、有効性が確認されている治療法
という定義です。
ですので、
最先端医療が最も良い医療というのは間違いです。

語感で勘違いしないようにしましょう。
 

もう1度書きますが、

僕がご相談やご質問に対してどう返答しても決めるのはご自身です。
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間 黒助

 

 

間 黒助です。

 

毎日たくさんのがんの患者さんとメールのやり取りをしているのですが、

誰もがいつか訪れる「死について」常々イメージすることの大事さを痛感しておりますので、

前に書いた記事を再掲いたします。

 

※以下の記事で「がん」を「ガン」とカタカナで記載しているのは平仮名が連続で続くと読みにくいからです。

 


↑↑↑この記事の続きになります。

 


数年前、海外のニュースサイトで、
『 死ぬ前に後悔した20のこと 』
という記事が話題になっていて読んだことがありました。
とても興味深い内容なのでここに書き出してみます。

・他人がどう思うかなんて、気にしなければよかった。
・もっと幸せを噛みしめて生きればよかった。
・もっと他人のために尽くせばよかった。
・あんなにクヨクヨ悩まなければよかった。
・もっと家族と一緒に時間を過ごせばよかった。
・もっと人に優しい言葉をかけてやればよかった。
・そんなに心配しなければよかった。
・もっと時間があったなら、もっと冒険して、思い切って生きればよかった。
・もっと自分を大切にすればよかった。
・他人の言うことよりも、もっと自分の直感を信じればよかった。
・もっと旅に出ておけばよかった。
・あんなにがむしゃらに働かなければよかった。
・一瞬一瞬をもっと大切に生きればよかった。
・子供達に好きなことをさせてやればよかった。
・最後に言い争いなどしなければよかった。
・自分の情熱に従えばよかった。
・もっと自分に正直に人と接すればよかった。
・あの時、本音を言ってしまえばよかった。

・何か1つでも目標を達成すればよかった。

どうでしょうか。
共感することが結構あるのではないでしょうか。
記事ではこの言葉をご本人から聞き取ったのが、
亡くなるどれくらい前の時期だったのかは、
明らかにされていませんでしたが、
もし命の終わりまでにある程度の時間があれば、
この中のいくつかの後悔は解消することができそうです。

何かをしなければよかった、
という過去の出来事についての後悔を、
過去に戻ってやり直すことはできませんが、
今から同じような後悔をしないようにはできます。

もっとこうしていればよかったという後悔については、
まさに今すぐそれを始めることができます。
「死ぬときに後悔はしたくない」と、人はよく言います。
では、
どんなふうに死んだら後悔することになるのか、
自分なりの答えを考えてみましょう。

あれもしたかった、これもしたかったと、
最初はたくさんのやり残したことを思いついて、
それら全てをやり尽くす時間がないことで、
つらく感じるかもしれません。

でもその中には、
もし健康なままでいてもできなかったことが、
混じっているのではないのでしょうか。
また健康なままだったら、
毎日が忙しく、慌ただしく過ぎていき、
死ぬまでにやりたいことを改めて考える機会さえ、
ないままだったかもしれません。
病気じゃなかったら、
といくら考えても、
病気じゃない自分はどこにも存在しません。

病気になるのも、
死の訪れが他の人の平均寿命より早く来ることも、
何だか不公平な感じがするでしょうが、
1人1人の人生は違うのですから、
そもそも完全に公平な世界というのは存在しないのです。
思い通りにならないことばかりの人生のほうが、
当たり前ではないかなと思います。

等しく公平に与えられているのは、
最後に死ぬことだけです。
訪れる時期に差はあるにしても、
死は全ての人に公平にやってきます。
死を意識するからこそ、
生きている時間の価値を感じることができます。
ガンという病気になったからこそ、
ガンにならなかったらできなかったことができます。
命の残り時間が見えたからこそ、
今までぼんやりと考えていた「やりたいこと」リストを、
優先順位をつけて上手に整理する機会を得た、
と前向きに考えたいところです。

 

 

 

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