緊急事態宣言が発出され、夏休み後半から部活動が停止中です。

夏休み前半で少しずつサッカーの楽しさが分かってきたところで、もっと楽しさが増していくところでしたが、こればかりは仕方ありません。

 

この状況下で何もしないのは、せっかく積み上げてきたものが無駄になってしまいます。この状況下をポジティブに捉えて、今だからこそできることをやっていくべきであると考え、「オンライン部活」に取り組んでいます。

 

この機会に個々の課題を克服する努力をしていくことを中心に、「飽き」がこないように新たなチャレンジメニューを随時取り入れたりしています。

 

それぞれが取り組んだ様子を動画に撮って送ってもらったり、練習した内容や悩みなどを毎日書いて送ってもらっています。

 

選手間がお互いに刺激を与え合い、切磋琢磨できるように取り組んだことを共有しています。また、私から一人ひとりに返信したアドバイスなども共有するようにしてあるので、それを見て自分に足らない部分を練習しているようです。

 

文字だけでなく、動画を送ってくれることで一人ひとりに細かなアドバイスができますし、どれくらい成長したのかを確認することができます。

ほぼ毎日動画を送ってくれる選手がいます。この選手は確実に上達しているのが分かります。

動画を撮るというのは、ある意味プレッシャーのかかることなので、「失敗できない」という気持ちで取り組むことができ、一人でも緊張感を持って練習することができるのが大きな利点ですね。

逆に、動画をなかなか送ってこられない選手もいます。

「上手くできないから送れない」と思っているのかもしれませんが、「上手くできないから」こそ送るべきなのではないでしょうか。

 

これまでに何度も言っていますが、「目的と手段」を履き違えてはいけません。

この「動画を送る」ことを例にとると、「動画を送る」ことが目的ではありません。

目的は「上手くなること」です。

「上手くなるための手段」として、上手くできていない動画を送って私からアドバイスをもらうのではないでしょうか。

今一度、自分が「目的と手段を履き違えてないか」を考えてみましょう。

 

動画だけでなく、サッカーノートも同様です。

「やったことだけ」「私からアドバイスをもらって意識したことだけ」を書くのではなく、取り組んだ結果どうだったのか、上手くできない原因や どうすれば上手くできるようになるのかなど「自分の考え」を書くことが一番大切です。

そうでないと私からはアドバイスすることができません。

 

ここでもう一度、「目的と手段」について考え直しましょう。

 

上手くなるのが「目的」で、そのために私からアドバイスをもらうのが「手段」です。やったことを報告するのが「目的」になっている人が多いのが気になります。

 

いつ緊急事態宣言が解除され、いつからみんなで活動できるようになるのか不透明な部分が多いですが、その時に向けて今だからこそできること、今しかできないことと真正面から向き合って取り組んでいきましょう!

 

また、サッカーだけでなく、こういう状況下だからこそお家のお手伝いを積極的にやってほしいと思います。

家族の一員として、今だからこそできること、今しかできないことを考えて行動に移していこう。