今「エルピス」のドラマ見てます、ドラマの中で冤罪とわかっていても
黙っているしかない警察、、自分のことを終わってますと言っていたそれを思いだしました。
大きな組織、TOPの大きな力にその下の人は従うしかない、そういう場合が世の中にはたくさんありそう。
《SMAPのいちばん長い日が小説に》担当放送作家が小説として執筆 “20160118“生放送の現場
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鈴木氏は20年以上にわたり、「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)の放送作家を担当した。物語は、2016年1月18日の謝罪生放送の舞台裏を想像させる。
以下「小説『20160118』」から抜粋して引用する。
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【2016年 1月18日 午後8時】
面白い放送でもない。格好いい放送でもない。感動する放送でもない。
ただ、見た人には解散しないことは分かり、最低限の安心を感じてほしいと思った。
それだけでも伝わればと。
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【2016年 1月18日 午後9時半】
残酷なセリフだと分かっていながら。言わせちゃいけないセリフだと分かっていながら。
それに従うしかなく、時間が迫っている中、彼の優しさに甘えるしかないと思ったからだ。
これを頼まれることが彼にとってどれだけ辛いことかわかっているのに。
でも、それしかないと思った。
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【2016年 1月18日 午後10時15分】
たった数分の放送だった。
スタジオのサブはいつもなら生放送が終わった瞬間「お疲れさまでした」という言葉が響くのだが、それはなかった。静寂。(中略)
その放送にスタッフとして、放送作家として参加した僕も戦犯である。
だから。
僕はテレビ番組を作る人間として。あの時。終わったのだと思う。死んだのだ。
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20年以上かけて築き上げたものが一夜にして崩れた。そこから物語は番組最終回へと展開する。新しく収録された、最後の歌唱。そこに主人公は、ひと筋の希望の光を見出すのだった——。