本当はもっとこまめに更新をかけたいのだけれども、何だかんだで記事の更新ができず、気になる情報が頭の中でグルグル回っている状態なので、たまにこのブログしている「気になる鉄道ニュースをまとめてみた」を久しぶりに書こうと思います

 

たまにこのタイトルの記事を書いていますが、あまりにも不定期過ぎるが故に、前に書いたのがいつなのか管理人でも思い出せません

ということで、まずはJR東日本の話題からスタートです

 

●JR東日本高崎支社 EL・DL運行終了へ

既に1ヶ月以上前の6月9日のことになりますが、JR東日本より高崎支社所属の電気機関車とディーゼル機関車について、2024年秋に運行を終了すると発表しました

今回引退する機関車は、EF65形が1両とEF64形・DD51形が2両ずつの計5両で、これまでSL列車の補助機関車や「DL・ELぐんまよこかわ」などで活躍したほか、カシオペア紀行の先頭に立つ姿も見られました

 

今後、SL列車の補助機関車の役目はGV-E197系へ引き継がれる予定で、この発表に先立って5月14日に上越線内で同車が12系を牽引する試運転も行われました

引退を前にして高崎支社では、9月15日から23日にかけて、「EL・DLぐんま」号などが10往復運行されます

 

ところで、今回の発表では田端のEF81形については特に言及されていませんが、気掛かりなのは「カシオペア」の処遇です

1999年の登場から四半世紀が経過して老朽化していること、2017年にはフラッグシップの座を四季島へ譲っており、客車列車であるが故に機関車の廃止と呼応して、引退する可能性があります

 

JR東日本が運営しているWebサイト「日本の旅、鉄道の旅」内のカシオペア紀行の予約ページが更新されていない状態が続いていましたが、7月16日のデビュー25周年記念運転を皮切りに、特設サイトの設定や旅行商品の販売が行われることになりました

 

もう少し鉄路を駆け抜ける最後の客車寝台列車の活躍を見ることができそうですね

 

▲登場25周年を迎える「カシオペア」

 

●ひたちなか海浜鉄道 JR東日本からキハ100形を導入へ

7月3日にひたちなか海浜鉄道はJR東日本から既存車両の置き換えと観光列車用としてJR東日本からキハ100形を3両導入すると発表しました

置き換えの対象となるのは、キハ20形とラストナンバー車として知られるキハ205形と三木鉄道から移籍してきたミキ300形です

 

特に、キハ205形については1964年に製造された国鉄生まれの車両であり、いすみ鉄道のキハ28形が引退したいまとなっては国内で活躍する最古参の気動車であることから、引退前に一度は乗車みたいところですね

 

●伊豆急THE ROYAL EXPRESS JR東海管内で運行へ

5月30日には、伊豆急が保有・運行している観光列車THE ROYAL EXPRESSがJR東海管内を運行するという驚愕の発表がありました

今回のツアーは2024年の11月から12月にかけて、横浜を発着地とする3泊4日のツアーを計6回催行し、料金は1室2名で75~82万円となっています

 

北海道や四国への運行時と同じく、ずいぶん強気の値段設定ではありますが、”富裕層”には決して高くないのでしょう

横浜発着のため、熱海駅以東の運行はJR東日本、同駅以西の運行はJR東海が担います

 

それにしても、今回は伊豆急から車両をチャーターするとはいえ、頑なに「観光列車は運行しない」という方針を貫いてきたJR東海に姿勢の変化に驚かされます

 

●ドクターイエロー運行終了へ

6月14日ですが、JR東海は東海道・山陽新幹線の検測車両である923形0番台車…通称”ドクターイエロー”…を老朽化のため引退させる方針であることを明らかにしました

ドクターイエローには、JR東海所有のT4編成とJR西日本所有のT5編成の計2編成が在籍しており、このうち前者が2025年1月に、後者が2027年に運行を終える予定です

 

ダイヤが非公開であることや、通常の営業用車両とはまったく違う黄色い出で立ちに、いつしか「見ると幸せになれる新幹線」と呼ばれる存在になりました

初代ドクターイエローは0系がベースでしたが、2代目の現行モデルは2001年に登場し、700系がベースとなっています

 

700系については、山陽新幹線内を主に「こだま」として走るE編成レールスターを残すのみで、東海道新幹線内では既に見ることはできません

それ故に、全列車が最高速度285km/hのN700系列で運行される東海道新幹線内において、ドクターイエローの最高速度は270km/hでしかなく、営業列車よりも足が遅いことも引退の原因といえそうです

 

後継車両については、検測機器を搭載したN700S系を17編成導入し、営業運転を行いながらドクターイエローが行っていた線路や架線の検測を行えるようになります

専用の検測車両を用いずとも、お客さんを乗せた状態で検測ができるようになるのは技術の進歩あってこそですね

 

▲有名な瀬田カーブを往くドクターイエロー

 

●JR西日本、12系客車を廃車へ

5月28日に京都鉄道博物館より、宮原支所所属の12系客車を展示される旨のプレスリリースが発表されましたが、タイトルが”さよなら展示”となっており、文中には2024年夏に廃車予定と明記されています

2021年5月にはSL「北びわこ」号の運行も終了し、めぼしい稼働実績といえば米原訓練、網干訓練くらいしかありませんでした

 

引退を前に6月27日から7月2日にかけてSLスチーム号の客車が12系へ変更されるほか、7月4日にはC56形160号機に12系5両を連結し、SL「北びわこ」号を再現する企画が予定されています

 

▲主にSL「北びわこ」号で活躍していた近ミハの12系

 

●JR東日本&西日本 在来線車両の部品共通化の検討を開始

7月5日にことになりますが、両社の連名で在来線車両の部品共通化の検討を始めたことが明らかになりました

発表内容を見ると、コロナ禍で打撃を受けたものの旅客輸送量は緩やかに回復傾向にあるものの、少子高齢化により生産人口は減少を続けており、車両メーカー側リソースも有限であることから、車両製造時の生産性の向上や設計プロセスの効率化を目指すことを目的としています

 

まずは、モーターや行先表示器、パンタグラフの共通化からスタートさせて、先頭形状やドア枚数など各社異なる仕様については、今後検討していくと言及するに留めています

もしかしたら、今後103系や205系のように再び関西と関東で同じ通勤電車が走る日がやって来るかもしれませんね

 

●智頭急行、「スーパーはくと」後継車両の導入を検討へ

関西~鳥取間を智頭急行経由で結ぶ「スーパーはくと」ですが、5年後を目途に後継車両の導入を目指して乗り入れ先のJR西日本と協議中であることが明らかになりました

同列車に使用されているHOT7000系は、智頭急行の開業した1994年から2002年にかけて製造され、初期の車両は今年で車齢30年目に入り、2008年から2009年にかけてリニューアル工事が実施されているとはいえ、老朽化が進んでいます

 

HOT7000系がJR四国の2000系をベースに製造されたことを考えると、次期「スーパーはくと」用車両もJR四国の2700系ベースになりそうですが、クルマも気動車も電動化へ大きく舵を切りつつあることを踏まえると、JR東海のHC85系に制御付き振り子装置を付加したような車両になるかもしれません

HC85系が難なく120km/h運転をこなし、キハ85系の後継車両として過不足ない活躍を見せていることから、「スーパーはくと」の後継車両がピュアエンジン車になる可能性は低そうです

 

▲前照灯がLED化される前のHOT7000系

 

●JR四国、ハイブリッド車両導入へ

半年以上前の話題になってしまいますが、2月にJR四国から老朽化の進むキハ40系列の後継車両としてハイブリッド車両を導入することが発表されました

メカニズム的には、ディーゼル発電機とバッテリーからの電力でVVVFを介してモーターを駆動するシリーズ式で、JR東日本のHB-E300系やJR東海のHC85系と同じ構造となります

 

エクステリアは、JR四国のコーポレートカラーである水色…四国の空や海をイメージした…を纏ったカラーリングで、まずは量産先行車として4両2編成が2025年12月に落成予定です

2000系の置き換え用である2700系はピュアエンジン車としたJR四国ですが、環境への影響やメンテナンスの負担軽減を図るために、ハイブリッド車両を導入に踏み切りました

 

量産先行車は単行運転の不可能な2両1ユニット構成となっていますが、量産車が登場する際に両運転台の車両も製造されるのか気がかりです