先月行われた鉄道各社恒例のダイヤ改正では、651系やキハ183系といった鉄路の名優たちが去って行きました

関西では、大阪駅地下ホーム(うめきた新駅)の開業が話題を呼びましたが、その一方でダイヤ改正の翌日に和田岬線を走るスカイブルーの103系が引退しました

 

そして、京滋エリアで活躍していた113・117系についても4月1日をもって引退し、221系や223系に置き換えられました

ダイヤ改正以降、湖西線や嵯峨野線で運用を始めた223系の中には、元ヒネ車である0・2500番台が含まれており、さっそく221系や223系2000・5500番台と併結運用に就くこれまでにないシーンが展開されています

 

一昔前はというと、嵯峨野線や湖西線、それに草津線を走る車両は国鉄型車両ばかりでしたが、4月2日以降はJR型車両100%を達成しました

ということで、ここでは京滋エリアで活躍していた113系や117系の雄姿を振り返りたいと思います

 

 

京都に配置されていた113・117系が纏っていたのは、通称”抹茶色”と呼ばれる緑一色で塗りつぶされたものでした

リーマンショック後に、経営状況のガタガタになったJR西日本が苦し紛れに生み出した施策で、塗装費用の節減が第一目標だったようですが、やはりクリームに茶色の帯を巻いた姿が一番似合っていると思います

 

 

大津京駅の近江塩津方でカメラを構えると、カーブを曲がって来る列車を迫力ある構図で捉えることができます

どうしても、抹茶色になってから撮影意欲はあまり湧かず、何度カフェオレ色に戻して欲しいと思ったことでしょうか?

 

 

2017年より、L6編成に忍者のイラストをラッピングした”SHINOBI-TRAIN”が登場しました

草津線沿線が甲賀忍者ゆかりの地であることをPRするために登場しましたが、固定運用ではなかったため、湖西線を走る機会も少なくありませんでした

 

 

完全に他の車両の記録の副産物になりますが、転落防止幌未設置の221系もたまたま偶然撮影していました

安全上仕方のないことですが、あんなものをくっ付けたら、せっかくの流線形のデザインが台無しですよねぇ
 

 

実は、この時大津京駅へ足を運んだのは、113・117系が目的だったわけではなく、リフレッシュ工事に伴い旧塗装が数を減らしつつあった「サンダーバード」の撮影がメインでした

 

 

奈良線を走る103系は、22年ダイヤ改正時に引退し、いまはもう見ることができません

一体いつまで走り続けるのだろうかといつも思っていましたが、思いのほか呆気ない引き際でした

 

 

こちらは、昨年の11月下旬に草津駅を訪れた際の一コマです

西口の方に117系の撮影パネルが設置されており、左側の説明文には「近く引退の声が聞かれるようになりました」と書かれており、終焉が間近に迫っていることを否応なく気付かされました

 

 

2ドア転換クロスシートという構造が災いして、通勤客の間では評判は芳しくありませんでしたが、小旅行で乗車する時は優雅な気分に浸れる117系が管理人は好きでした

 

 

そして、117系といえば紀勢本線での活躍も忘れてはなりません

227系1000番台の投入により、2019年までに和歌山地区での営業運行は終了しました

 

かつて、紀勢本線和歌山口で113系が主力として活躍していた頃は、空気バネ台車の117系が来ると嬉しかったものです

明るいオーシャングリーンの塗装は新和歌山色と呼ばれていましたが、これも単色化政策により、晩年はくすんだ緑色に変更されてしまいました

 

 

岡山地区用の227系500番台”Urara”が続々と落成していることから、JR西日本管内で最後まで残りそうな国鉄型車両は播但線や加古川線を走る103系や下関車両センターの115系あたりになりそうですね