↑前回からつづく↑

 

 

2021年の年末から2022年の年始にかけて、北海道をふらりと放浪する旅行を企画したよっちゃんはKIXからCTSへ向かい、東室蘭駅前のホテルルートインで一泊し、無事に2日目の朝を迎えました

部屋のカーテンを開けると雪化粧した北海道の山並みが旅人を迎えてくれました

 

早いもので2021年も今日を入れて残り2日となりました

この日は、3本の特急列車を乗り継いで、東室蘭→長万部→札幌→旭川と移動する予定です

 

本当は中途半端に長万部で折り返さずに、もう少ししっかりと計画を練りたかったのですが、コロナ禍が始まって以来、初めてとなる移動制限のない年末年始であったことから、北海道に限らずどの列車も混雑していたため、仕方なくこんな旅程になってしまいました

 

 

ルートインの無料朝食サービスで腹ごしらえをして、東室蘭駅へ向かいました

室蘭市が太平洋側に位置しているからなのか、スマホの天気予報アプリで気温を確認してみると、当たり前のように氷点下を指しています

ただ、雪が積もっているとはいえ、風が穏やかなので、耐えられない寒さではありません

 

 

 

この時は737系電車による置き換えが発表されておらず、撮影者が皆無だったキハ141系もこれから注目度が上がっていくことでしょう

魔改造によって客車から気動車へ生まれ変わり、さらに一部はSLと協調運転を行うなど、数奇な運命を辿った車両も終焉を迎えます

 

 

東室蘭からキハ261系による「北斗」6号に乗り込みました

やはり帰省ラッシュのど真ん中なだけあって、ハザ・ロザ共に満席で、2両連結されている自由席車も通路やデッキに立ち客いる盛況ぶりです

 

 

なんとか洞爺を過ぎたところで観光客が下車して、空席にありつけましたが、それでも自由席車に限って言えば乗車率は100%超えです

 

それにしても、冬の北海道は目まぐるしく天気が変わることに驚きました

晴れているかなと思って安心していたら、あっという間に猛吹雪の中を突っ走るようになり、まったくもって油断なりません

 

 

東室蘭から50分ほどで長万部に到着しました

ホームにはこんもりと雪が積もっており、うっかりすると滑って線路へ落ちてしまいそうです

 

 

 

これまで「北斗星」や「北斗」で幾度となく通ったことはありますが、長万部駅に降り立つのは初めてです

この駅で降りた理由は、この旅の目的の一つであるキハ281系に乗車するために他なりません

 

空路で関西からHKDへ飛んで、函館→札幌でキハ281系に乗車できれば理想的だったのですが、空路の便数が少ないため、CTSへ行かざるを得なかったわけです

この時は、キハ281系が引退するのは、23年春のダイヤ改正だろうと予想しており、とりあえず長万部→札幌間だけでも乗っておこうと相成ったわけです

 

結果、キハ281系は今年の9月に電撃引退となってしまったので、この時に無理をしてでも全区間(函館→札幌)に乗っておけばよかったと後悔しています

 

 

 

ということで、特に用事はありませんが、次に乗車する「北斗」7号まで30分ほど待ち時間があるので、長万部駅前を散策します

駅前には、一足先に北海道新幹線H5系がお目見えしています

 

長万部といえば、かなやさんのかにめしが有名ですが、どこで販売しているのか見つけることはできませんでした

 

 

 

意味もなくふらふらと海を目指して歩きます

実は、この旅行にあたってスノーブーツを買ったわけでもなく、普段使いのニューバランスのスニーカーで雪の積もった歩道を歩いています

最悪、どうしようもなく歩くのが難しかったら、札幌がどこかでブーツを買おうと考えていたのですが、これくらいの積雪量ならなんとかなりそうです

 

 

「北斗」7号の発車時刻が近付いてきたので、駅へ戻りました

一昔前までキハ40だらけだったのに、いまはDECMOだらけですね

 

 

それでは、長万部から札幌まで、最初で最後になってしまったキハ281系の旅を楽しみたいと思います

登場当初は、札幌~函館間を途中東室蘭のみに停車して、所要時間2時間59分、表定速度100㎞/hオーバーの驚異的な速度で運行していました

 

さすがに、停車駅が東室蘭のみでは需要が低迷したのか、その後は南千歳と苫小牧が停車駅として追加され、所要時間は3時間ちょうどになりました

その後、JR北海道を取り巻く一連のトラブルに起因して、2013年11月よりキハ281系については、最高速度が130㎞/hから120㎞/hへと引き下げられました

 

現行ダイヤ(21年春改正時)における最速列車は、札幌を朝一番に出発する「北斗」2号で、札幌→函館間を3時間33分で結び、表定速度は89.8㎞/hとなります

かつての走りっぷりからすると、ずいぶんスジが寝ています

 

キハ281系充当されていたスジは、22年10月から運転時刻を大きく変更することなく、そのままキハ261系に置き換えられました

つまり、私が乗車した時点では既に、キハ281系の本来の性能を活かした高速運転は行わていなかったわけですが、それでも振り子装置は作動していました

 

 

 

もしかしたら、最初で最後の乗車になるかもしれないので、迷わずにグリーン車を確保しました

 

この日乗車したのはキロ280-2で、93年に日本車両で製造されました

振り子式気動車は、JR四国の2000系や智頭急行のHOT7000系のように、その多くが富士重工業の手により生まれました

なので、てっきりキハ281系も全ての車両が富士重の製造かと思いきや、日本車両もキハ281系の製造に参画していたのですね

 

 

コロナ禍が始まって以来の行動制限のない年末年始ということで、「北斗」7号のロザはほぼ満席で、客室ドアが目の前に飛び込んでくる通路側の座席(2番C席)を前日に辛うじて確保できました

 

別にデッキ間近の座席でも問題ないのですが、せめて車窓が撮影できる窓側が空いていればよかったのですが…

これに関しては、前日まで行程が決まらない優柔不断な管理人の性格のせいですね

 

 

オープンカウンター型の車掌室はキハ281系に始まり、キハ283系にも受け継がれました

ドアで仕切られている車掌室よりも、何かと相談しやすいですよね

 

 

えきねっとの座席表を確認すると、1番A席は南千歳まで空席だったので、車窓を撮るためにちょくちょく移動しました

河原までびっしり雪で埋め尽くされた光景に北国を感じる管理人でした

 

 

 

 

途中、北広島駅付近を走行中に、札幌ドームに代わる日本ハムファイターズの新本拠地として、23年春開業予定のエスコンフィールド北海道を眺めることができました

先日、ファウルゾーンがNPBの規約を満たしておらず、とりあえずは改修工事を実施することになったものの、23年のシーズンについては規定違反のまま公式戦が開催されることになりました

 

 

豊平川を渡ると、程なくして札幌駅に到着しました

 

 

本来であれば、座席の詳しい紹介もしたかったのですが、満席に近い車内では札幌到着後に乗客が出払ってから車内の様子を数カット撮影するのが精一杯でした

この道中で、同じ座席に「北斗」を含めて計5回お世話になっているので、追い追い座り心地や使い勝手をレポートしようと思います

 

 

ホームへ降り立つと、13時56分発の「すずらん」6号に充当される785系と僅か4分間だけ共演しました

平成初期生まれの人間にとっては、キハ281系と785系が肩を並べる姿に、JR北海道らしさを感じてしまうのですが、もう二度と同じ写真を撮ることができないと思うと悲しいです

 

 

噴火湾をイメージしたブルーの先頭部が眩しいですね

おでこのヘッドライトは、登場時から2回交換され、2018年以降はLED灯を装着していました

 

 

ロゴマークは登場時のHEAT281からFURICO281へ変更されました

引退前にキハ281‐901にHEAT281のロゴが復活し、大いに話題になりましたね

 

次回、札幌駅撮影記2021へつづく…