去る10月26日にJR東日本より、在来線特急及び新幹線のグリーン料金等を改定する発表がなされました

JR東日本管内のグリーン料金は、2002年に東北新幹線が八戸まで開業した際に、利用促進を目的に値下げされていましたが、今回はそれが”元に戻った”形となります

 

一例を挙げると、現行の料金体系では100㎞までなら1,050円と低廉な価格に抑えらえているグリーン料金ですが、これが他JRと同じく1,300円に値上げとなります

また、グランクラス料金についても場合によっては1,000円前後の値上げとなっており、”取れるところから取ってやろう”のような明確な増収策であることが伺えます

 

そして、現在は乗車距離に関係なく一律2,100円となっている「成田エクスプレス」のグリーン料金も、改定後は2,800円になります

JR東日本のグリーン車というと、「サフィール踊り子」や「いなほ」、それに651系などが横3列座席となっていますが、それ以外はE657系やE353系普通席と見紛うかのような貧弱な座席が多いものの、これまではグリーン料金が安く抑えられていることもあって、特に気になりませんでした

 

383系やキハ85系のように、横4列であってもしっかり居住性が確保されている車両もありますので、決して横4列のグリーン車を否定するつもりはありませんが、あの普通席と変わり映えしない貧弱な座席で、他のJRと同じグリーン料金を徴収されるのは、なんだか腑に落ちませんね

 

JR東日本の在来線特急にとってのグリーン料金は、いい座席に座ることが追加料金の対価ではなく、むしろ静かな空間を手に入れることの対価であるような気がしますね

それさえも、時の運と客層によって左右されるわけですが…