▲観光特急「あをによし」に生まれ変わる12200系

 

去る10月8日、近鉄は新型観光特急「あをによし」を来年(22年)の4月29日から運行すると発表しました

運行区間は大阪難波~奈良~京都で、三都を歴史資源の豊富な三都を直通で結びます

 

車両は12200系4両編成1本を約3.3億円かけて改装し、アフターコロナ時代を見据えて観光客やインバウンドの需要を取り込みます

列車名の「あをによし」は古都・奈良にかかる枕詞で、国内の列車名としては初めて”を”が盛り込まれました

 

列車名に加えて、1992年まで運行されていた阪京特急…大阪難波~京都を直通で結ぶ特急…が30年ぶりに復活することが大いに注目を集めています

大阪難波~京都間を直通で結ぶのは1往復のみで、残る2往復は京都~近鉄奈良間の運行ですが、それでも話題性は十分といえます

 

エクステリアについては、イメージ図を見るとさつま芋に見えてしまいますが、天平時代の高貴な色とされる紫が由来となっています

4両編成の車内は2名用のツインシートの車両が3両と、3~4人用のサロンシートの車両が1両で構成され、2号車には沿線の名産品や飲食物を販売されるカウンターが設置されます

 

しかし、大阪難波~京都を直通する便であっても所要時間は1時間20分程度、京都~奈良間であれば30分そこそこで着いてしまうことから、「しまかぜ」や「青の交響曲」のような専用のカフェカーは連結されません

そのため、販売カウンターで購入した飲食物は自ずと自席で楽しむことになるかと思いますが、イメージ図を見るとツインシート、サロンシート共にかなりテーブルが広そうなので、その辺りは心配なさそうです

 

何はともあれ、「しまかぜ」「青の交響曲」に続く近鉄の一手には大いに期待したいところです