7月某日のことになりますが、近鉄京都駅直上にあるホテル「都シティ近鉄京都駅」に泊まる機会がありました
トレインビューホテルとして、開業以来鉄ちゃんの注目を集めていたので一度泊まってみたかったのですが、なかなか機会が得られず、今回が初めての利用となりました
というよりも、少し前まで京都近辺に住んでいたので、わざわざ近所のホテルに自腹をきって利用することはなかったわけです
玄関をくぐると、暖色の照明に彩られた和モダンな空間がゲストを迎えてくれます
さっそくフロントでチェックインを済まそうと思ったところ、料金が200円高くなっていることに気付いたので、受付の方に聞いてみたところ、京都市の宿泊税でした
確かに、国際的な観光都市である京都の場合、宿泊者数もそれなりの数になることは容易に想像がつくわけでして、そこから税金を徴収するのは理にかなっていると思うのですが、なんだか納得がいかないのは私だけではないはずです
エレベーターで客室フロアへ上がると、JR側の線路に面した部分に大きな窓が設置されており、見渡す限り線路で埋め尽くされた光景が広がっています
客室はいたってシンプルなツインルームとなっています
今年の10月で開業から10年を迎えますが、新築と見紛うばかりの清潔感溢れる客室には驚かされます
お風呂とトイレは、ごくごく一般的なユニットバスですね
さっそく部屋の窓を開けてみると、眼前に広がる京都駅の様子を誰にも邪魔されず独り占めできるので、鉄ちゃんなら泊まって損はないでしょう
コンビニへ行くついでに、少し館内を散策してみました
近鉄京都駅の真上に建設されているだけあって、このホテルはかなり細長い構造になっており、廊下に立つとフロアの先が見通せないほどです
フロアの東側の方は、廊下の窓から新幹線も眺めることのできる構造になっており、ここまで鉄ちゃんを意識しているホテルも珍しいと感心させられます
朝、目覚めると駅ビルに清々しい夏の空が反射しています
眠れたことは眠れたのですが、神経質な性格の私の場合、やはり列車の走行音が気になって、夜中に何度も目が覚めてしまいました
ホテルの説明書きには、窓が防音性に注力している旨の説明がなされているのですが、客室の真横に留置線がある関係で、朝5時に207系のミュージックホーンで叩き起こされました
しかも、こちらの「サンダーバード」の写真を見てもらえば分かるように、下り本線もホテルの横なので、貨物列車が通過する度に、電気機関車の轟音…主にEF210やEF66…やコンテナ車のジョイント音が、部屋の中まで伝わってきます
683系や113系が通るだけなら静かなものですが、EF210のモーター音やブロア音は普通の電車よりもかなり音量が大きめですからね
しかも、こういう日に限って耳栓を忘れてきたものですから、辛いことこの上ありません
最後に、京都駅の威容を眺めてからホテルを後にしました
ホテルそのものは決して悪くないし、静かであれば何度でもリピートしたいのですが、神経質な私にはちょっと向いていなかったみたいです