今宵の「北斗星」はほぼ満席の状態ですが、さすがに深夜ともなると賑わいを見せていた6号車のロビーカーも静寂の空気に包まれていました

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▲7号車側から撮影 奥の5号車側にシャワールームが2室設置されています

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▲5号車側から撮影 奥の方が7号車の食堂車です

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2008年春のダイヤ改正でいったん運用を離脱しましたが、登場以来大きな改装を施された様子がないため、1990年前後に流行ったデザインがそのまま残っています
間接照明や化粧板の色調に100系新幹線にも似た雰囲気を感じ取ることができるのではないでしょうか

東オクと札サウに合わせて5両が在籍していた「北斗星」用の全室ロビーカーもこのオハ25 503を残すのみとなりました
ちなみに、側壁灯に関しては乗客が自由に照度を調整できるようになっており、照明の近くにスイッチが設置されています

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札サウ車のミニロビーはテレビモニタが液晶に交換されていましたが、この東オクの車のミニロビーはブラウン管のままでした
ただ、うちらの世代にとってはブラウン管なんて見慣れたものなんで、これといって古臭い感じはしません

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7号車(食堂車)側のデッキには使われなくなった冷蔵ケースが鎮座しています
これにもご丁寧にグランシャリオのロゴが入っていますが、連結面のわずかなスペースに置かれているので気付く人は少ないようです

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残念ながら雲が空を厚く覆っていたため、日の出をはっきりと確認することはできませんでしたが、それでも夜汽車に揺られながら眺める夜明けは何度体験しても格別です

下記動画の24分付近より、深夜から明け方にかけてのロビーカーの様子をご覧いただけます

さて、ロビーカーでまったりくつろいだ後は、営業開始前の食堂車・グランシャリオにお邪魔しました

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テーブルランプは消されてしまっていますが、クリスタル調の天井灯が夜明けの車内をやさしく照らしてくれます

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仙台に到着前に、車窓から一瞬だけ朝もやの中に佇む松島を望むことができます
有名な景勝地を希少な夜汽車から眺める…何とも贅沢ですね

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完全引退後の「北斗星」用車両の処遇に関してはまだ何も決まっていません
できれば、”時代の証人”として、かつての牽引機であるEF81と共にオロハネやスシをどこかで保存して欲しいものです

「北斗星」の成功が無ければ、トワイライトやカシオペア、それにななつ星だって生まれなかったかもしれません
豪華寝台列車の偉大な先駆者として、保存する価値は十分あると思います