九州新幹線の全通に伴う「さくら」・「みずほ」の運行開始や287系の製造情報に気を取られていてすっかり忘れていましたが、26000系が近鉄五位堂検修車庫でリニューアル工事を受けています
 
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工事を受けているのは、16600系の投入により運用に余裕のできた4連1本のみですが、今年の秋までに残りの1編成もリニューアルを受ける予定です
 
先日、近鉄から詳細な工事内容についての発表がありましたが、印象としては「予想以上に改修の手が入れられているなぁ」ということ
 
車イス対応設備や喫煙室の設置は予想の範囲内としても、看板列車のアーバンライナーにすら設置されていない温水洗浄便座が導入されるということには驚きました
 
で、おそらく多くの方が驚くと同時に、疑問を抱いたであろう内容が”デラックスカー”の連結
確かに、吉野産のヒノキを用いた内装など、「乗ってみたい」と思わせる魅力を備えてはいますが、如何せん南大阪・吉野線では特急の利用客自体がそれほど多くありません
(橿原神宮前から阿倍野橋まで「さくらライナー」に乗車したことがありますが、利用客一ケタでした)
 
もちろん、私のように座り心地を確かめたい人は惜しげもなく特急料金に加えて、デラックス料金を支払うでしょう
ただ、それほど乗車時間が長くない南大阪・吉野線の特急列車に導入して、果たして利用客がいるのかどうか、近鉄内部での決断にいたるまでの経緯が大いに気になるところではあります
 
しかも、デラックスカーの連結位置はてっきり先頭車両だと思っていたのですが、近鉄時刻表で編成図を確認してみると、理由は定かではありませんが、3号車という何とも中途半端な位置になっています
普通車の乗客の通り抜けを防ぐという観点からすると、先頭車両に設けるのが望ましいはずですが…
 
それと、このデラックスシートですが、アーバンライナーのと若干形状が異なることから、おそらく2013年を目途に投入される伊勢志摩方面への新型特急に搭載するにあたっての試作的要素も盛り込まれていると考えられます
 
現在のさくらライナーの座席です
(利用客一ケタと前述したように、4両中2両が写真の様に無人でした)
 
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普通席もどうやら最新式のゆりかご形シートに換装されるみたいですが、さすがバブル期に登場した車両なだけあって、この座席のクッション材はフカフカに利いていて、十分今でも通用するグレードだと思います
 
※この記事に掲載している写真はすべて2009年8月3日に撮影したものです