先日、いつものように夕方18時台のニュースを確認していると、「東北本線沿いで撮り鉄が沿線住民に鉈で襲われかけた」との報道があった
 
その内容は、東北本線沿いの有名な撮影場所で、一部の撮り鉄の方がクルマの回転場所に私有地を使用し、沿線住民の反感を買っていることなどを紹介した上で、撮り鉄がハタ迷惑だとして鉈で切りつけようとした事件が発生したことを伝えるものであった
 
その後、撮り鉄の迷惑行為の代表例を紹介すべく、いくつかの映像が流れていた
その中に、おそらく大糸線を走る勇退間際のキハ52の車内から、これを撮影するために線路上に三脚を立て撮影している撮り鉄を危険である指摘しているものがあった
 
だが、ちょっと待って欲しい
この映像を見ると、この列車は単線区間において行き違い待ちのできる交換駅をちょうど発車しているところであって、撮り鉄は反対方向の線路、つまり列車が侵入してくるはずがない線路で撮影を行っている
 
要するに、この撮り鉄が危険であると断定できる要素は一つもない
決して、私は線路に侵入すること肯定しているわけではない
仮に、これが複線区間ならば人身事故発生の可能性も十分考え得るからだ
 
ただ、この状況下において、列車と接触の可能性があるから線路に侵入するのは危険だとテレビ局が安易な指摘をするのはやめて欲しい
線路に侵入すると刑事上、このような罰則に問われ、鉄道会社側はこのように感じています、というようなことこそ放送されるべきではないだろうか
 
ちなみに、この映像は真相報道バンキシャでも放送されていたことがあり、懲りもせず今回も同じものを流した日本テレビに私は抗議する