12月17日に、JR西日本が2011年春のダイヤ改正の概要を発表しました
土休日の新快速がすべて12連化されたり、北近畿方面に287系が投入されたりと、断片的に新聞などでその内容が報じられてきましたが、きょうその全貌が明らかになりました
 
おそらく、ここ数年ではかなり大規模なダイヤ改正になる模様です
まず、新幹線では九州新幹線が全通し、山陽新幹線との直通運転が始まります
 
驚いたことに、その運転区間が新大阪~鹿児島中央、または博多~鹿児島中央と予想していたさくら、新下関~鹿児島中央間の列車も設定されるということです
 
さくらには、JR九州の800系も使用される予定になっているので、本州で営業運転に就く姿も見られるかもしれません
 
在来線特急についても、伯備線の「やくも」以外、すべて大きな変化があります
北陸方面では、1往復で孤塁を守ってきた485系「雷鳥」が引退し、使用車両を681・683系に統一の上、愛称が「サンダーバード」に一本化されます
 
北近畿方面では、287系がまず25両投入され、「こうのとり」3往復と京都口特急7往復で運用を開始します
ということは、暫くの間「こうのとり」は287系と183系で運転されることになります
183系のヘッドマークはどうなるのでしょうか!?
 
また、「たんば」と「タンゴディスカバリー」は愛称が廃止され、福知山発着であっても列車名は「きのさき」となります
そして、宮津・天橋立方面へ向かうのは、使用車両にかかわらず、「はしだて」に変更されます
 
それと、私の地元を走るきのくに線の特急ですが、ついに削減されることになってしまいました
確か、管理人の記憶では新宮直通特急は10年くらいずっと9往復体制が維持されてきたのですが、来春の改正で7往復になります
 
新宮発着から白浜発着になるのは、京都9:32発の「スーパーくろしお」7号と新大阪20:03発の「スーパーくろしお」27号、新宮発5:36発の「スーパーくろしお」6号と13:44発の「くろしお」24号です
 
ただし、太地町の実家に帰省する際に、必ず鉄道を使っている管理人ですらこの4列車は使ったことが無いので影響は小さいかと思われます
プラス志向の考え方をすれば、新宮~白浜間で特急列車の運転間隔が2時間毎になって分かりやすくなります
 
デビュー以来、朝・昼・晩に1本ずつ走っていた「オーシャンアロー」も「スーパーくろしお・くろしお」と時刻の差し替えが行われ、「くろしお」1号と「スーパーくろしお」9号が「オーシャンアロー」に変更されます
 
もちろん、その代わりに3号と13号が「スーパーくろしお」に変更され、「くろしお」は白浜以南から撤退することになります
 
それと、今回の改正では、きのくに線特急の停車駅がさらに増えます
古座駅にすべての特急列車が停車するようになる他、和泉砂川に「くろしお」23号と「オーシャンアロー」25号が停車します
 
太地に停車する6・27号が白浜発着になるので、9号と26号が新たに太地へ停車します
これだけ大きな変化がありながら、特急の椿停車が取りやめられなかったのが不思議ですが、7・24号が白浜発着になったことにより、椿に停車する特急は改正前2往復から1往復のみになります
 
きのくに線につながる阪和線でも運転系統に大きな変更が加えられます
日中の「はるか」1時間ヘッド化と関空・紀州路快速の15分ヘッド化はすでに報道されていましたが、なんと鳳~和歌山間で昼間時の普通列車が廃止されます
 
その代わり、紀州路快速を日根野~和歌山間の各駅に停車させ、鳳~日根野間で各駅に停車する天王寺発着の区間快速が15分ヘッドで設定されます
 
普通列車は、天王寺~鳳間15分ヘッドのみになり、103系の運用は大幅に減少しそうです
紀州路快速については、停車駅が5駅増えるので、若干所要時間が伸びそうです
 
大和路線や大阪環状線においても、快速の増発と普通の削減が行なわれ、15分サイクルのパターンダイヤになります