JR東日本は、12月7日に従来から常磐線で運行されている651・E653系特急用車両の後継車両として、E657系を投入すると発表しました
 
651・E653系が、基本編成4M3T+付属編成2M2Tであるのに対して、この新型特急車は6M4Tの10両固定編成で、運行区間は上野~いわき間に限定されます
そして、いわき~仙台間にはE653系を使用した特急列車を設定し、愛称も公募を行い変更される見込みなので、10年以上続いた「スーパー」と「フレッシュ」の両「ひたち」による共演はピリオドを打ちます
 
それと、E657系に関しても新愛称が付与される予定で、「ひたち」を軸にJR東日本社内で検討されている模様です
 
それと、運行区間が分割されることによる利便性の低下を防ぐために、いわき駅では同一ホームによる乗換が行われます
料金面での発表はまだありませんが、日豊本線の「ソニック~にちりん」の場合のように、特例で通算制度が設けられると考えられます
 
2012年春から、順次運行を開始し、最終的に16編成160両を製造され、上野口を走る特急車両は同年秋にE657系に統一されます
 
E259系と同じように、先頭車とグリーン車にフルアクティブサスペンションが設置され、各車両を車体間ダンパで接続することで乗り心地の向上を図っています
 
防犯カメラやAEDが設置されるほか、各座席にモバイルコンセントを備え付け、WiMAX経由で無線LANが使用できるようになります
当初は、上野~水戸間しか使えませんが、順次利用可能区間は北伸予定です
ただ、E259系では車内案内表示器が17インチLCDなのに対して、E657系ではフルカラーLEDになりました
 
ここで、気になるのは651・E653系の行方です
いわき~原ノ町・仙台間に特急は1日6本しかありませんが、勝田車両センターに配置されているE653系は72両もあります
おそらく、651系は波動輸送用に回して、車齢の新しいE653系で東北地方の485系を置き換えるのでしょうか
 
東北といえば、12月4日に東北新幹線が部分開業から28年の歳月を経て全通しました
その一方で、定期運用から離脱したE751系の処遇が気がかりなところです
 
それと、羽越本線の高速化もこの一連の動きに大きな影響を与えそうです