2011年春から運用開始予定の287系が、11月29日に製造元の近畿車輛から出場し、公式試運転を実施しました
 
吹田信号場を経由した後、湖西線の永原まで向かい、そこで折り返し、再び吹田信号場に入ったとのこと
 
編成は、城崎温泉方から
基本編成(4両) クモロハ286-1(M'hsc)・モハ287-101(M1)・モハ286(M')・クモハ287-1(Mc)
付属編成(3両) クモハ286-1(M'c)・モハ286-101(M'1)・クモハ287-2(Mc)
の7両編成になっています
 
パンタグラフは、シングルアーム式で奇数形式の車両に2基ずつ搭載されています
ただし、M1車のパンタが、こんな感じ< >になっているのに対して、Mc車は近鉄みたいに< <こんな感じになっています
 
それと、M'hsc車は貫通路にプラグドアが設置されていないことから、のっぺらぼうみたいに先頭部分がツルツルになっています
 
100番台車は車イス対応トイレ付きで、モハ287形100番台の方には多目的室も設置されています
You Tubeに投稿されている試運転シーンの動画を見ると、M'hsc車とM1車からのインバータ音は明らかに東洋製です
 
JR西・東の特急用車両は、だいたいどの車両も基本的なレイアウトが決まっているので、車内設備については大方予想できます
 
そこで、今回の287系で気になったのがモハ287形100番台
よく見ると1号車寄りのドア横に座席1列分のスペースが確保されています
 
最初は、自販機の設置場所なのかなとも考えました
しかし、JR西の特急車のトイレは、洗面所などと一緒にすでに公衆電話や自販機が設置できるようにスペースを確保しており、わざわざ別の場所にこういった空間を設ける必要はありません
 
これは、287系のベースとなった683系4000番台の写真を見直すことで疑問は解決しました
モハ287-100は、この4号車にあたるサハ682-4400をベースとしており、この車両の5号車側に車イス対応トイレ、3号車側に車掌室が設置されています
 
要は、この車掌室にあたるスペースを詰める設計変更ですら、コスト削減のためにできなかったということでしょう
 
長々と書いてしまいましたが、要は「そんなにコスト削減にこだわりたいのか」ということです