去る、11月26日に近畿車輛で出場前の最終確認を行っているとみられるJR西の新型特急電車287系が報道陣に公開されました
 
同社の特急電車としては、2001年の683系以来10年ぶりの新形式車両となります
一瞥したところ、225系の足回りに683系4000番台の車体を載っけたような感じです
 
321系や225系で採用された0.5Mシステムを特急用電車として初めて採用したのが特徴です
結果として、すべての車両が電動車になったので、普通車との合造車であるグリーン車は形式記号がJR・国鉄史上初めて「クモロハ」となりました
 
また、外観のみならず、車内もまるで683-4000のカーボンコピーです
グリーン車も普通車も、シートモケットのみならず、化粧板までほとんど同じものを使用しているように見えました
 
なんかコスト削減があまりにも露骨なのが少し気がかりです
それに、関西の優等列車のアイデンティティとも言える「網棚の補助照明」が廃止されています
683-4000までは、辛うじて読書灯が設置されていたのですが…あせる
 
また、座席番号表示も金属製のプレートではなく、ただのシールになっています
ほんの些細なことですが、他社の特急車と比べて高級感があったことは確かだし、先の補助照明の廃止を含めて、JR西内部の方針転換が残念でなりません
 
乗降ドア鴨居部に設置されたLED表示板も、683-4000に習って大きさが拡大されていますが、いかにも取って付けたようなデザインはどうかしています
もともと、683-2000までは間接照明と一体的となって妻部で美しい曲線を描いていたのに、「あんな変なデザインに一体誰がした!?」と、首を傾げたくなります
 
その点、JR北海道の789系や小田急60000形VSEなどの特急車はLED表示板がすっきり見えるように工夫されています
 
681系の量産先行車から続くインテリア構成は、そろそろ大幅見直した方が良いのではないでしょうか
 
それと、きのくに特急に287系が投入される2012年7月以降に、大ヒネの381系を北近畿方面特急に転用するそうです
振り子車の走っていた線区に非振り子車を投入して、非振り子車の走っていた線区に振り子車を転用します
う~ん!? 最近のJR西はホントに何を考えているのか分かりません