うちの会には
会員で本身を持ってない人が
試斬稽古ができるように
会員用の刀が一振りあります
なかなかの豪刀で長尺、重ねも厚く
初心者には洗礼とも言える重さ
何でこれがと悪意さえ感じます
僕も始めて3ヶ月くらい経ったころ先生から
斬ってみる?
と言われ
はぁ斬れますかねと返したら
斬れると思えば斬れるよ
とのこと
ほなやってみます何でも経験やし
深く考えることもなく試斬道場へ
先輩方の試斬を見学
抜き打ちで斬るんやないねんな据え物斬りか
居合やったら抜き付けで斬らなあかんのちゃうんかな
なんて思ってたら先生は抜き付け一閃
斬り上げでスパッ
やるやんか先生それそれ
もう一人の高段者も抜き付けの横斬り
ズバッちょっと先生と音が違う
他の人は抜刀して前へ出ながら斬る
抜刀して前へ出て止まってから斬る
巻藁の前で止まって
物打ちを合わせてから斬る
色々でした
さてお前もやってみろ
袈裟でな
刃筋に気を付けんと斬れんよ
先生一回物打ち合わせた方がええですか?
好きにしなさい留まるのは良くないが
ほな抜刀から前へ出て間合に入ったら斬りますわそないしなはれ
礼して抜刀重っ
青眼のまま前へ出る
ここかなという間合で右足を踏み出して
振りかぶった刀を巻藁めがけて袈裟
バシッと斬れましたバシッと
スパッでもズバッでもない
バシッと
力と刀の重みで斬ったなと笑う先生
同じく笑う先輩方
斬れたやん
まず斬り口の角度が悪いふむふむ
45度で斬る人間分度器
右肩が下がり過ぎ
ズバッ
斬れたやんか
反対斬ってみ足踏み換えてな
バシッ何かちゃうなも一回
ズパッ斬れたな両方の袈裟斬れた
クマさんよ
あんたもうちょい上から斬っていきなはれ
藁がもったいないから分かりました
両方の袈裟が斬れて斬り上げやってみろと
はぁほんなら
バスッ
藁が飛んでいきます
巻藁をもっかい刺してえいっ
バスッ
またまた飛んでいく巻藁
クマさんよ刀止めてるね
振り切ってみなはれ
切っ先は上やないで前に飛ばすんやで
はぁやってみます
ズパッ
斬れたやんなるほどちょっと分かったような
分かったような気がする
逆の斬り上げは3回失敗吹っ飛ぶ巻藁
4回目
ズバン斬れた!
わざわざ斬り上げ用に握り変えたらあかん
袈裟からの返しの感じで斬り上げたら斬れる
ほな袈裟から刀返して斬り上げやってみ
はぁやってみます
スコッ ズバッ
斬れました
逆の袈裟から斬り上げは何回も斬り損じ
巻藁もラスト1本
ズバッ ガスッ
ラストも逆の斬り上げは上手くいきません
よりにもよって刃が藁に食い込みました
そんな感じで初めての試斬稽古終了
斬った後血ぶるいの代わりに
懐紙で刀身を拭ってから納刀
鞘に巻藁の水気を入れないように
なるほど
初めての本身は道場刀
試斬用あるいは武用刀とのこと
日本刀に観賞用や試斬、武用刀?
皆同じやないのかなぁと思う
違うのかなぁ
今さっき自分の刀を手入れしました
アルコールや鉱物油は使いません
丁字油とポンポン
ティッシュで丁寧にやりました
綺麗やなぁ
日本刀ってほんまに綺麗
吸い込まれるぅ〜
うちの会の道場刀
拵えかなり傷んでます
柄と鞘を新調することになりました
その模様も書いていきたいと思います