成人式への批判記事止まりませんね。皆さんがおっしゃっていること、僕も基本的には理解できます。だけど、僕は成人式を批判できません。そして、成人式への批判記事に対しても批判できません。

 成人式についての捉え方、人それぞれです。「人生の節目」確かにその通り!小学4年生は、2分の1成人式を授業でやるくらいですからね。今までの自分を振り返り、これからの生き方を考えることは重要です。

 「晴れ着が着れる(正装できる)」結婚式で着れるという意見もありますが、誰でも結婚するわけではないです。僕みたいなゲイは、結婚できません。その点成人式は、人生でたった1回しかない、誰にでも訪れる公平なものです。

 「友達に会える」故郷の友達と一斉に会える機会なんて、他にないですよね。正直僕は、会いたくない人多かったので、仕方なく参加しました。

 「酒が飲める、羽目を外せる」以前からも厳しい見方がありましたけど、僕は、少しくらい大目に見てあげたいなあ。この時だけのバカ騒ぎ、この若者たちも、普段はまじめに生活しているのだろうし、一時のバカ騒ぎが過ぎれば、社会の厳しい制約の中でこつこつと生きていくことになるのだから。しかも、重税という僕たち大人の行為の代償を伴って。

 コロナ禍におけるイベントは、感染を拡大するから行うべきではないということに、異論をはさむ余地はありません。よく比較されるオリンピックは、ワクチンが接種されれば、国民の気持ちも変わるだろうから開催すると、偉い方がおっしゃっていますが、それなら成人式だって、ワクチンを接種できる頃まで延期すればいいと、偉い方がおっしゃればいいと思いました。晴れ着などのキャンセル料は、補助しますと。それなら、急落した支持率の改善に繋がった思います。どうかな?甘いかな?

 これは、僕の個人的なことなのですが、僕にとっての節目となるSEI人式は、嫌々参加した成人式でなく、抑えきれない欲求を満たした、りっしんべん「忄」の方です。ゲイの世界へ堕ちていく、悲しい選択をしたイベントです。あの時の僕は、ゲイが絶対考えなくていけない感染防止より、相手と繋がりたいという気持ちが強かったです。若かったとはいえ、感染の危険を冒してしまいました。そんな僕は、成人式の若者に対して、コロナ感染防止と言えるはずがないのです。ちなみに僕のSEI人式は、20歳よりも前でした。どうでもいいことですね。

 嫌な話題の後は、やっぱり僕は黒沢さんです。今日は、9話の素敵な黒沢さんに恋します。冒頭の黒沢さんが作った朝ごはん、素晴らしいですよね。実は、僕のパートナーも料理名人なんです。これは、僕ののろけです。皆が公開して欲しいと言っている、黒沢さん制作の安達さんの画像・動画ファイル、堂々と撮影できるようになってよかったです。僕は、今まで写真嫌いでしたが、僕もファイルに残そうかと思いました。安達さんのごはん粒を食べるシーン、ウインクシーンに目じりが下がりました。でも、黒沢さん、社内食堂であんなことして大丈夫ですか?もう、バレてもいいやって思っているのでしょうね。まさか、皆に知らせたいとまで思っているのですか?黒沢さん、素敵すぎます。そして、バスローブの妄想シーン、皆さんこの後のシーンを期待していたと思いますが、それは黒沢さんだけのものなので、潔くあきらめましょう。柘植さんの土下座も感動しました。見えも恥も外聞もなく、正直に自分の気持ちを話せる柘植さん、本当に素晴らしいです。だから愛の神様が、魔法を使えるようにしてくれたのですね。

 でも何と言ってもこの回は、オフィス街での公衆でのグラユラハグです。これまでの自分の思いが、安達さんの低かった自己肯定感を高めて、前に進もうとしているとわかり、最高に嬉しかったんだと思います。黒沢さんは、「あーもーずるい。これ以上好きにさせて、どうしようっていうんだよ。」と抱きしめて、ゆらゆらします。最初に通りかかった女性2人くらいは、男性二人の抱擁を驚いたように見ます。でも僕には、嫌悪感で見ているのではなく、何か美しいものを見た時の、敬虔に近い感情を表しているように見えました。(実際に町田啓太さんは美しい)だって、チェリまほの名スタッフが制作したのだから、必ず温かい優しいメッセージが込められているはずです。その証拠に、その後の人たちは、何事もなかったように平然と通り過ぎます。これは、いつか来る、男女とかの性別に関係のない愛の世界、差別のない世界を表現していると思います。ほんの数秒間に込められた偉大なメッセージ、僕はしっかり受け止められた気がします。安達さんは、「俺、こいつのことめっちゃ好きかも。」と言いますが、こんなに黒沢さん思われているのに、好きにならなかったら、僕が許しません。僕たちゲイには絶対にできない、公衆でのグラユラハグを見せてくれた黒沢さん、本当に最高です。今日も、最大級の感謝です。